サケのふるさと 千歳水族館|北海道名物”鮭”を学ぶ&子どもも大人も楽しめる展示・イベントがいっぱい
- 千歳・支笏湖・夕張
- 最終更新日:2024年9月18日
その1つ、「サケのふるさと 千歳水族館(以下、千歳水族館)」は一級河川・千歳川に面しています。毎年多くのサケが遡上する千歳川は、石狩川との合流点から支笏湖を経由、水源となるフレ岳までの幹川流路延長が108kmにも及び、千歳水族館は中流あたりに位置しています。
もくじ
1.千歳水族館の見どころ
千歳水族館には、千歳川の水中を直接観察できる日本で初めての施設「水中観察ゾーン」や淡水では日本最大級となる水槽があり、その貴重さから道内だけでなく道外や海外からも多くの方が訪れているそう。
館内は4フロア。地下1階は「千歳川ロード」「世界の淡水魚ゾーン」、地下2階は先ほどご紹介した「水中観察ゾーン」、1階は「サーモンゾーン」「体験ゾーン」などがあり、2階は「なるほど⁉︎サーモンルーム」があります。
サーモンゾーン|サケの世界にせまる
「サケのふるさと」という名称にもなっている通り、サケに関する展示が多くあります。まずは「サーモンゾーン」でサケにについて学びましょう。
入ってすぐの小水槽・中水槽・大水槽ではサケの仲間が稚魚から幼魚、成魚となっていく様子を見ることができます。サケは受精してから積算温度が480℃になると孵化するそう。水温が10℃の場合は48日(10℃×48日=480℃)となります。
北海道最大の「淡水大水槽」は深さ5m、水量はなんと約300トン!サクラマスやギンザケ、幻の魚といわれるイトウが飼育されています。
体験ゾーン|タッチプールでグッと近づく
続いてご紹介するのは「体験ゾーン」。ここでは生き物をより近くで感じることができます。
タッチプールでは、チョウザメの赤ちゃんなどに実際に触ることができます。まずはきれいに手を洗い、そーっと手を近づけて、指先でゆっくりと撫でてみましょう。
「ドクターフィッシュ」の体験水槽は大人から子どもまで大人気!口でつっついて肌の角質を食べてくれる魚です。
手を入れると、すぐに集まってつっつかれるのですが、少しくすぐったい感覚でした。
水辺のいきものゾーン|かわいいアメリカミンク
「水辺のいきものゾーン」では、水辺を中心に生活する魚以外の生き物が展示されています。
千歳水族館は、国内の水族館で唯一「アメリカミンク」2頭を展示。2021年に千歳川で捕獲された2匹だそう。
朝は寝ていることが多いそうですが、この日は元気に走り回っていました。時折立ち止まってキョロキョロしているのがかわいかったです。
他に、北海道でのみ生息する「エゾサンショウウオ」など、希少な生き物も見ることができました。
日本初!川の中が見える「水中観察ゾーン」
千歳水族館最大の特徴であり、目玉とも言えるのが、日本初の「水中観察ゾーン」。
長さ30mほどの部屋に、縦1m×横2mの窓が7つ設置されています。
その場所を地上から見るとこのような感じ。この下に水槽が設置されています。
こちらが「水中観察ゾーン」から見た千歳川の様子。魚たちが泳いでいるのがわかりますね。意外と流れが早いのにも驚きました。
千歳川ではこの「インディアン水車」を使い、毎年8月下旬から12月中旬までサケを捕獲。卵を取り出し、孵化させています。
2022年はサケの捕獲量が過去最高となる587,475匹を記録。このように川いっぱいにサケが見られました。
「水中観察ゾーン」から見ると、このようにひしめきあっているサケを見ることができたそう。
2023年は7月17日に窓から最初のサケが確認され、例年通り9月〜10月頃が遡上のピークとなる見込みです。
2.イベントにも注目
千歳水族館やその周辺では、楽しみながらサケについて学ぶことができるイベントやプログラムを開催しています。
千歳川、インディアン水車、サケがテーマの「インディアン水車まつり」。2024年は9月21日(土)と22日(日)に開催。例年、サケ鍋やイクラ弁当の販売のほか、釣り堀、各種ステージなどが行われ、例年多くの人が訪れるイベントです。
「サケの稚魚放流」は、毎年3月〜5月頃に行われています。千歳水族館に入館された方はどなたでも無料で参加できるのは嬉しいですね。参加すると「放流記念カード」がもらえます。
「エサやり体験付き バックヤードツアー」は、千歳水族館の裏側を飼育スタッフと一緒にめぐるガイドツアー。20名まで参加可能な「通常プラン」、家族やカップル、友人同士のみで気兼ねなくお楽しみいただける「貸切プラン」の2つあります。
こちらは有料となり、事前に予約が必要となるので「じゃらん・遊び体験予約」のページで空き状況等をご確認のうえご予約ください。
3.営業時間・料金
千歳水族館には、他にも見どころがたくさん!
「支笏湖ゾーン」では支笏湖に生息する魚たちを直径7.2m円形水槽で見ることができます。
「世界の淡水魚ゾーン」では淡水域を中心に生息する海外の生き物たちをご覧いただけます。大人気のカメレオンをぜひ探してみてくださいね。
2023年度の千歳水族館の営業情報は次の通り。
営業時間 通常営業(4月1日~11月30日、3月1日~ 3月31日)9時~17時
冬季時短営業(12月1日~12月28日、1月2日~ 1月10日)10時~16時
利用料金 大人800円、高校生500円(要学生証)、小・中学生300円(乳幼児は無料)
休業日 年末年始休館 12月29日~1月1日、メンテナンス休館 1月13日~1月31日
事前にWEBで購入できる「WEBチケット」はお得で便利!詳しくは千歳水族館ホームページでご確認ください。
おわりに
千歳水族館はサケだけではなく、千歳川や支笏湖など水族館周辺の生き物や淡水の生き物についても学ぶことができる水族館です。
道の駅「サーモンパーク千歳」に隣接していて、水族館は当日に限り再入場が可能なので、食事をして再び館内で楽しむのもおすすめ。
千歳川が遡上するサケでいっぱいになるのはもうまもなく!ぜひ千歳川の上からと中からその様子を観察してみてください!
- 住所
- 北海道千歳市花園2丁目312
- TEL
- 0123-42-3001
kino
大阪府生まれ。2020年4月に北海道に移住。国内旅行業務取扱管理者、北海道移住後に北海道観光マスターと北海道フードマイスターを取得。北海道の魅力や食の豊かさなどをご紹介します。
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