礼文島トレッキング「桃岩展望台コース」|礼文島随一のパノラマ縦走を楽しむ
- 道北・稚内・利尻礼文
- 最終更新日:2023年9月14日
夏にかけて見事な高山植物のお花畑が咲き誇り、左手にはダイナミックな礼文島西海岸、右手には洋上に浮かぶ利尻山(りしりさん、標高1,721m)を望みます。
今回、そんな礼文島随一のパノラマ縦走トレッキングを歩いてきましたので、コースガイドとともに注意点などもご紹介します。
桃岩展望台まで(2.8km/1時間20分)
※礼文町が発行しているトレイルマップ(https://www.rebun-island.jp/welcome/trekking.pdf)と合わせてぜひお楽しみください
桃岩展望台コースのハイライトの一つ・桃岩展望台まではスタートとなる香深港フェリーターミナルから徒歩1時間20分ほど。早い方なら半分の徒歩40分もかからずアクセス可能です。
5/1〜9/15までの期間は、香深港フェリーターミナルから桃岩登山口まで運行している路線バスを利用すると1.6㎞ショートカットできます。バスは1日3便のみなので、展望台などから折り返して帰路にバス乗車予定の方は時間に気を付けて。
港から集落を通りぬけ、新桃岩トンネルの入り口がある三叉路・礼香寺前の登山口から本格的なトレッキングコース。桃岩登山口バス停までは舗装路を歩きます。
美しい森に囲まれるトレッキングコースは歩きやすく道も明瞭。桃岩登山口のバス停を過ぎると景色が開けてきます。
桃岩展望台からキンバイの谷(1.5km/50分)
桃の形をした巨大な岩・桃岩を眺める展望台に到着すると、そこは別世界。ダイナミックな礼文島西海岸を俯瞰し、遠く利尻山のパノラマを楽しみます。
斜面にはたくさんの高山植物が咲き誇り、トレッキングの疲れを癒してくれるでしょう。
標高200m少しでありながら、高山帯という気候を誇る礼文島の桃岩展望台コース。パノラマ縦走の始まりです。
木道はまるで天空を歩いているような趣。展望を遮るものはなく、ひたすら絵になる風景が続いていきます。
6月〜7月に礼文島の固有種・レブンキンバイが咲き誇ることで名付けられたキンバイの谷まで到着すると、まるでRPGの世界のような礼文島西海岸の絶景が待っていました。
キンバイの谷から知床(3.0km/1時間30分)
キンバイの谷を過ぎると、ツバメ山というピークまで標高を上げていきます。標高差が少なく、短い区間でありながら景色は圧倒的なスケールです。
途中、礼文島の固有種・レブンウスユキソウを見つけました。桃岩展望台コースでは珍しい、まるで花弁に薄い雪が積もったような美しい花です。
ツバメ山まで登り切ると、利尻山の壮大な景色を眺めるとともに、今まで歩いてきたコースを振り返って感動!
礼文島南西の高台にある元地灯台へ到着すると、コースは下りに。最後まで利尻山を望む爽快なトレッキングを楽しみました。
知床へ到着後、バスの待ち時間があれば「北のカナリアパーク」へ立ち寄ってみてください。天気が良ければこちらでも素晴らしい風景が待っていますよ。
※知床発着のバスも平日5便、土日祝・夏休みは3便のみ。知床からフェリーターミナルは4㎞/徒歩1時間ほど。
比較的短いコースに礼文島の魅力が詰まった「桃岩展望台コース」。礼文島を訪れたら一度は歩きたい初心者向きのトレッキングコースです。ぜひ美しい花畑が迎えてくれる夏に計画してみてはいかがでしょうか。
日本深掘りサイクリスト・フォトグラファー 土庄雄平
1993年生まれ、愛知県豊田市出身。同志社大学文学部文化史学科・英文学科卒。サラリーマンの傍、自転車旅&登山スタイルで、日本各地を駆け巡るトラベルライター。 四季折々の日本を五感で捉え、発信しています。
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