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来運神社と来運の水|斜里町に息づく名水と静けさが導く幸運パワースポット

エリア
網走・北見・知床
投稿日
最終更新日:2025年11月25日
“運"が"来る”と書いて「来運」。なんとも縁起の良い地名にある来運神社には、冬でも凍ることのない清らかな伏流水「来運の水」が湧き出ています。豊かな雪解けが生んだ恵みの水として、古くから地元の人々に親しまれてきました。
鳥居をくぐれば、木々に包まれた静けさと澄んだ水音が心を整えてくれます。
知床観光の道中にふらりと立ち寄りたくなる、“運”と“自然の力”が息づく神聖な場所。境内周辺は公園として整備され、地域の方々が大切に守り続けています。
今回は、11月中旬に訪れた際の様子を「訪問記」としてお届けします。

「名水・来運の水」を目指して

「来運」地区と来運神社、来運の水の歴史

来運神社

知床のお膝元・斜里町の南部に位置する来運地区は、約3,800年前の縄文時代から人々が暮らした痕跡が発掘された、深い歴史を持つ土地です。

この地区にあり、斜里岳の伏流水が湧き出す静かな森の中に佇むのが、運気上昇のスポットとして知られる「来運神社」。
かつて来運はアイヌ語で“ライクンナイ(死者の沢)”と呼ばれていましたが、アイヌの人々にとって“死者”とは知恵や恵みをもたらす尊い存在。清浄な湧水を育む聖なる沢として敬われてきた場所です。

明治の開拓期に“運が来る”という縁起の良い「来運」の名が当てられ、神社が建立されました。現在も毎分5トンの伏流水が湧き出し、透明度の高い「来運の水」とともに地元の人々に大切にされています。観光地の喧騒とは無縁の、斜里町屈指の神秘的な場所です。

来運公園として、整備されています

来運神社の湧水地一帯は「いずみの森 来運公園」として整備され、公園内や水汲み場は清潔に保たれています。
来運神社
夏季には駐車場横にトイレが開放され(11月上旬から4月下旬閉鎖)、必要な設備だけが控えめに整えられていて過度に手を加えず、自然本来の姿を大切にした公園。
来運神社
公園入口にある鳥居の向こうに水汲み場があります。

水神碑と清らかに守られる「神の水」

近隣の方が来運の水を汲む、日常の光景。
来運神社
来運神社
年中凍ることの無い湧水池。その水は驚くほど透明で、水面には鏡のように反射して木々が映ります。どこまでも透き通った水面は、まさに“神が宿る水”と呼びたくなる雰囲気に包まれています。
来運神社
来運神社

森の静けさに抱かれた社殿へ

水汲み場から少し進むと、素朴な二つ目の鳥居が現れます。
来運神社
鳥居をくぐり、小さな橋を渡って小高い丘へと向かう参道。雪まじりの落ち葉を踏みしめながらゆっくりと坂を登ること約5分、来運神社の社殿があらわれます。
来運神社
来運神社に社務所はなく普段は無人です。
来運神社
奉納されている絵馬は後ほどご紹介しますが、来運公園から車で約20分ほど離れた「道の駅しゃり」にて販売 されています。
来運神社
来運公園や湧水の利用は通年24時間可能ですが、周辺は家屋も少なく街灯もわずかな静かな地域です。夜間や荒天時は足元が見えにくく危険もあるため、明るい時間帯の訪問がおすすめ。私が訪問した際はリスを見る事ができましたよ。
無理のない範囲で、美しい湧水と森の空気を心と体を休めて味わってください。
来運神社

来運神社

住所
北海道斜里郡斜里町来運117

授与品は「道の駅しゃり」で

来運神社には社務所が無く、お守りや御朱印の取り扱いはありません。先ほどご紹介した絵馬は斜里町中心部の「道の駅しゃり」で授与を受けることができ、その他にも来運神社・来運の水関連のグッズがお土産物として販売されています。
来運神社
来運神社
来運神社
絵馬は旅程の都合で参拝後に道の駅へ立ち寄った場合でも、絵馬の授与を受けた後に道の駅へ郵送すれば、代わりに奉納してもらえる仕組みがあります。
木札のストラップやキーホルダーなど、素朴なデザインの小物もそろい、来運神社ゆかりの品として手に取りやすいラインナップが並びます。

個人的なおすすめは「来運の水専用ボトルセット」。
来運神社
ボトルそのものはシンプルですが、地域ブランド“知床トコさん”の『来運の水仕様』キーホルダーとステッカー、そしておみくじがセットになった限定品です。ペットボトルの中身は空で販売されていますので、来運神社を訪れ、湧水を『自ら運を汲み入れて持ち帰る』ことができるのが魅力(もちろん来運の水は専用ボトルでなくても持ち帰りできます)。来運神社の前に道の駅に立ち寄っておくと、筋のいい旅程になりそうです。
来運神社
また道の駅館内には、人気の地域ブランド「知床トコさん」のグッズがすべて揃うアンテナショップも併設されています。来運と知床観光を自然につなぐ場所で、知床ファンなら一度は訪れておきたい場所です。

道の駅しゃり

住所
北海道斜里郡斜里町本町37
HP
https://www.sharimichi.jp/
営業時間
9:00-19:00 休館日:12月31日~1月5日

山﨑 陽弘(やまざき あきひろ)

1975年、大阪府生まれ。32歳の時に「趣味のオートバイで訪れ、その雄大さに魅了された」北海道・道東に移住しました。現役の男性看護師として地域医療・福祉にも尽力しながら、地域の魅力を発信しています。

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