世界自然遺産・知床の自然・動植物の魅力
- 網走・北見・知床
- 最終更新日:2023年8月7日
改めてなぜ知床が世界自然遺産になったのかをご紹介します。
もくじ
知床世界自然遺産の位置
北海道北東部に突き出した知床半島。斜里(しゃり)町と羅臼(らうす)町にまたがるこの地とその沿岸の海(7万1100ha)が世界自然遺産に登録されました。これは現在4つある日本の自然遺産(屋久島、白神山地、知床、小笠原)の中でも最大の広さです。
なぜ遺産になったの?
世界遺産というくらいだから、よくわからないけれどすごいのだろう…なんて思っている方も多いかもしれません。知床の何が高く評価されたのか。そこには「生態系」と「生物多様性」というキーワードがありました。
海から陸へとつながる生態系
知床の海は冬、流氷に覆われます。流氷が運ぶ栄養分によってプランクトンが養われ、オオワシやアザラシなどがその恵みを受けます。
また同じく海の栄養を蓄えたサケもふるさとの川を遡上し、そこでヒグマなど山の生き物の餌になったり、死体が土に返って森を豊かにしたりします。このような命の循環が、貴重な生態系としてとても高く評価されました。
希少な動植物が生きる環境
もう一つのポイントは、生物多様性とよく言われますが、希少な動植物がたくさん生きていることです。
北海道内で140羽程度しかいないと言われる絶滅危惧種のシマフクロウ、同じく絶滅危惧種の可憐な高山植物シレトコスミレなどのほか、知床の代名詞的な動物でもあるヒグマ、エゾシカ、アザラシ、トドなど、たくさんの大型ほ乳類も高い密度で暮らしています。
エゾリス・エゾシカ
自然を守る「人」も重要
このような知床の自然を次代に受け継ぐためには、それを守る人の存在も重要です。
知床・斜里町では約40年前から「しれとこ100平方メートル運動」を行ってきました。これは当時乱開発の危機にあった開拓跡地を全国からの寄付(100平方メートル=1口8,000円)によって取得し、原生の森を復元する事業です。このような長年の活動の蓄積も評価の対象になりました。
自然遺産についても現在、さまざまな科学的調査に基づいた画期的な保護管理が行われています。
100平方メートル運動についてはこちらから
世界自然遺産についてもっと詳しく知りたい方は、ぜひ世界遺産センターを訪れてみてください!大きなパネル展示で、わかりやすく知床を解説しています。
知床世界遺産センター
北海道斜里郡斜里町ウトロ西186−10
TEL:0152-24-3255
開館時間
夏期(4月20日~10月20日・無休)/8:30~17:30
冬期(10月21日~4月19日・毎週火曜日休館)/9:00~16:30
年末年始(12月29日~1月3日)休館
10周年記念企画のお楽しみ!
世界自然遺産登録10周年記念として、地元の知床斜里町観光協会ではいくつか新ツアーを企画しています。
朝の知床五湖バスツアー
まず一つ目は週末限定のバスツアー「知床朝の大自然号」。早朝、宿泊施設からバスで知床五湖に向かい、高架木道を自然ガイドとともに歩きます(所要時間約2時間)。
普段は立ち入れない朝の知床五湖。早起きした者だけが味わえる特別な体験を楽しんでほしいです。観光協会特製のホットコーヒーも準備しています!
行程
ウトロ温泉ターミナル(4時30分)→ホテル知床(4時33分)→知床第一ホテル(4時35分)→知床プリンスホテル風なみ季(4時39分)→知床グランドホテル北こぶし(4時45分)→知床五湖高架木道(約50分滞在)→各ホテルへ(6時30分〜40分頃)
運行日は6月6日から7月12日までの土日。定員40名。料金は中学生以上2,000円、小学生以下1,000円で乗車時のお支払いです。お申し込みは前日の18時までに知床観光案内所(0152−24−2639 受付時間09:00~18:00)へ。
知床スカイバス
記念企画の二つ目は、7月10日〜31日に期間限定で運行するスカイバスツアーです。天井のない2階建てオープントップバスが、知床自然センターと知床五湖の間の遺産区域内を、1日4便往復します(片道約20分)。とっても開放的なバスに乗り、初夏の風を受けながら、知床の自然を間近に感じてみてはいかがでしょうか。
(写真は東京で走るバスのイメージです)
行程
知床自然センター(9時30分、10時30分、11時30分、12時30分)→知床五湖(9時50分、10時50分、11時50分、12時50分)→知床五湖高架木道散策→知床五湖(11時、12時、13時、14時)→知床自然センター(11時20分、12時20分、13時20分、14時20分)
運行日は7月10日〜31日。各便の定員は40名。料金は中学生以上1,500円、小学生以下1,000円。詳しくは知床斜里町観光協会(0152−22−2125)へ。
お祝いムードの知床を楽しもう!
10周年のお祝いムードの知床。世界自然遺産に関する予備知識も頭に入れつつ、今年だけの記念企画を楽しんでみてはいかがでしょうか。「奇跡の地」とも呼ばれる自然の宝庫・知床の旅の楽しみが何倍にも広がると思います!
知床へのアクセス
※以下はウトロまでの所要時間、距離です。
女満別空港より
・車で2時間15分、98km
・知床エアポートライナーで2時間15分
中標津空港より
・車で2時間、97km(知床峠経由、冬季通行不可)
釧路空港より
・車で3時間30分、180km
知床斜里駅より
・路線バスで1時間
知床の観光についての詳しい情報は
知床斜里町観光協会
北海道斜里町本町29番地8
TEL:0152-22-2125
知床南東部・羅臼の情報はこちらから
知床羅臼町観光協会
北海道目梨郡羅臼町本町361-1
TEL:0153-87-3360
【関連記事】
~知床の海の魅力!羅臼で楽しむクルーズ~
・海の王者・シャチがもう目の前!知床・羅臼クルーズの凄さ!!
~知床・羅臼岳のトレッキング体験~
・【日本一遅い?7月に桜が咲く】羅臼湖トレッキング体験記!
~知床のシンボル・知床五湖を歩いてきました~
・知床五湖ガイドツアーに参加しました!【世界自然遺産・知床】
~一度は体験したい冬の遊び!知床・流氷ウォーク~
・流氷ウォーク【体験記】流氷の上を自由に歩く特別な体験!
こちらの関連記事もどうぞ
-
- 絶景!能取岬はこんなところ|航空会社のCMで人気急上昇中の注目スポット!
-
- 冬限定「熱気球フリーフライト」で流氷と知床連山を空から一望
-
- 宇宙展望台 | 宇宙を近く感じる。知床連山や斜里岳を見渡す大パノラマ展望台
-
- カムイワッカ湯の滝Q&A|アクセス・コースガイド・持ち物
-
- 地元観光関係者が推す!ひがし北海道で食べたい食材とは?|East Hokkaido Food Trail(PR)
-
- 実際に乗りました!網走流氷砕氷船おーろら|オーロラ号
-
- 【行ってきました】雄武町の毛がに祭りでビックリ!実入りパンパンの毛がにと豪快かに汁♪
-
- 網走・北見の冬のイベント【2024】冬の北海道旅行に便利なひがし北海道エクスプレスバス(PR)
姉妹サイトのご紹介(よかったら見てね)