冬の「青い池ライトアップ」を見に行こう。夏とは違う、幻想的な美しさに出会う
- 富良野・美瑛・トマム
- 最終更新日:2023年4月11日
青い池の3キロほど上流にある“白ひげの滝”は鉱物を豊富に含む地下水が流れ落ち、この地下水と美瑛川の水が混ざり合う事で見事なミルキーブルーの色合いを生み出しています。
神秘的な色合いを見せ、観光客を魅了して止まないスポットですが、全く違う表情を見せてくれるのが冬。
青く美しい水面は見られませんが、一面が真っ白な雪で覆われ、幻想的なライトアップに照らされます。今回はそんな閉ざされた「青い池」の絶景をレポート!
●青い池とは?
「青い池」とは、かつてアップル社・MacBook Proの壁紙に採用されたことで、一躍有名になった池です。
十勝岳噴火後の工事の際、火山泥流を防ぐために、美瑛川の本流に築いた堤防へ、たまたま水が溜まったことで、現在のような景観が形成されました。
青い池が青い理由については、美瑛川本流の水と、白金温泉「白ひげの滝」の地下水が混ざることで、コロイドという粒子が水中に生成されるため。このコロイドが、波長の短い青い光を散乱させることで、見事なミルキーブルーの色合いを生み出します。
●冬の青い池への行き方
まずはじめに冬の「青い池」へのアクセス方法から。池が所在しているのは、白金温泉の約4km手前。美瑛市街から東に17kmほど進んだ場所に位置しています。
美瑛市街からアクセスする場合は、道道966号線。こちらは平坦かつストレート基調で、とても走りやすい道となっています。一方で、上富良野方面からのアクセスは、道道353号線。こちらはカーブが多く峠道となっているため、運転にはよく注意してください。
どちらでも積雪や凍結があるため、スタッドレスタイヤは必須です。
- 住所
- 北海道上川郡美瑛町白金
●冬こそ別世界!幻想的な「青い池ライトアップ」
青い池のライトアップは、11月初旬から4月末にかけて行われます。どちらかといえば北海道のオフシーズンに当たりますが、期間限定で見られる幻想的な風景がこちら。
ミルキーブルーの水面は雪に覆われ、ひたすらに白く輝きます。そこに様々な光が照射され、さながら天然のライブ会場のように、めまぐるしく情景が変化するのです。
そして、立ち枯れた木々の陰影が雪原へ映し出され、まるでアート作品のよう。明暗のコントラストが、日中とは全然違う「青い池」の別の表情を引き出しています。
昼間は天気が良ければ、背後には十勝連峰の雄大な山々が望めることも。また足元によく注意を払えば、動物の足跡が見られます。
閉ざされた冬だからこそ、自然の過酷さと、生きているという確かな実感を感じられるのではないでしょうか。
●一緒に見られる「白ひげの滝ライトアップ」へ
青い池とともに、もう一箇所ライトアップが行われる場所が、白金温泉にある「白ひげの滝」です。青い池からは車で5分ほど。
岩盤の割れ目から伏流水が流れる、潜流瀑(せんりゅうばく)に分類され、全国的にみても非常に珍しい滝となっています。
こちらのライトアップは、白い光に照らし出されるシンプルなもの。しかし、それゆえに自然ありのままの造形美を感じることができるはず。
一部が氷瀑化し、青白く輝く佇まいはとても神秘的ですよ。
- 住所
- 北海道上川郡美瑛町白金
●持ち物や注意事項について
最後にライトアップを訪れる際の、持ち物や注意点について。
冬の青い池は、マイナス20℃以下の気温になります。そのため防寒対策はしっかりと行いましょう。雪でも弾く防水の手袋や、ネックウォーマーやバラクラバなどは必須の持ち物です。
また写真撮影を楽しむ場合は、かなり暗いため三脚を持参するとベターです。いずれにしても上下のウェアはしっかり着込むようにしてくださいね。
- 営業時間
- 11月 17時〜21時
12月 16時30分〜21時
1月 17時〜21時
2月 17時30分〜21時
3月 18時〜21時
4月 18時30分〜21時
※12月31日~1月3日は、点灯時間を翌日午前2時まで延長します。
- 備考
- ※悪天候時は中止する場合があります。その際は、町ホームページなどでお知らせします。
※冬期間は、積雪によって青い水面を見ることができません。
※視点場所以外は大変危険なため、立ち入らないでください。特に池の中には入らないでください。
日本深掘りサイクリスト・フォトグラファー 土庄雄平
1993年生まれ、愛知県豊田市出身。同志社大学文学部文化史学科・英文学科卒。サラリーマンの傍、自転車旅&登山スタイルで、日本各地を駆け巡るトラベルライター。 四季折々の日本を五感で捉え、発信しています。
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