新得神社の桜 | 山肌を埋め尽くす桜の風景と大展望を楽しむ
- 富良野・美瑛・トマム
- 最終更新日:2023年5月3日
今回はそんな「新得神社」の桜の見どころと魅力を簡単にご紹介!GWにちょうどお花見が楽しめる穴場スポットなので、ぜひ訪れてみてください。
1.新得神社とは
新得神社の歴史は比較的浅いです。北海道の開拓にあたった屯田兵の有志らが、明治36年(1903年)に現在の新得小学校東南付近に木柱を建立して、天照皇大神(あまてらすおおみかみ)を奉斎したことに始まります。その後、数回の遷座を経て、現在の場所に落ち着きました。
そんな新得神社ですが、現在では有数の桜名所として知られるように。その背景には悲しい出来事がありました。大正5年(1916年)、伊藤伝五郎の留守中に妻子合わせて7人が馬もろとも焼死するという痛ましい災害が発生してしまったのです。
境内を彩るエゾヤマザクラは、伝五郎が妻子の菩堤を弔うために植えたことに始まるものです。その後、桜の名所となった由来を後世に伝えようと、昭和38年(1963年)に「悲願桜伊藤伝五郎之碑」が境内に建立されました。
エゾヤマザクラは本州でよく見られるソメイヨシノより北海道ではメジャーな品種。花の色がソメイヨシノよりも濃く、花が開くと同時に朱色の葉が芽吹くので、木全体が鮮やかな装いになります。
2.新得神社の桜の見どころ
境内を中心として、新得山の山肌を埋め尽くすエゾヤマザクラ。その見どころポイントと魅了を3つご紹介したいと思います。
●本殿前の階段
まず王道の構図が、本殿前の階段です。本殿を覆うように大きなエゾヤマザクラが寄り添います。周囲にはポツポツと緑も出始め、まさに目覚めの春を感じさせる風景に出会えますよ。
●桜に彩られる橋
本殿へ続く参道の途中には、朱色の橋があります。5月上旬を迎えると、その橋はエゾヤマザクラのトンネルへ。鮮やかな桜に包まれ、心が和むスポットです。
●本殿の広場
本殿の広場から辺りを見渡せば、桜を違った楽しみ方で鑑賞できますよ。特筆すべきは、他の花々とのコラボレーションです。
レンギョウとエゾヤマザクラが織りなす、黄色とピンク色の共演が鮮やかです。
また足元にはミツバツツジも満開になります。数々の色を重ねながら写真を撮るのが楽しいです。彩り豊かな風景にたっぷりと癒されることができるはず。
3.展望台は車でも行ける!新得山は軽登山も人気
最後に新得神社の裏手に続く「新得山」についてもご紹介。マップ上には道は描かれていませんが、未舗装路が山頂まで続いています。
登り切ると十勝平野を見渡す素晴らしい眺望!新得神社から山頂まで徒歩で約30分と手軽なこともあり、ハイカーからもとても人気が高いです。
もちろん道が続いているため車で訪れることも可能!日高連峰の雪山の景色が美しいので、ぜひ桜のお花見の後に立ち寄ってみてください。
いかがでしたでしょうか。道東の十勝エリアを代表する桜名所「新得神社」。北海道らしい美しさと雄大さを両方味わえるスポットです。
- 住所
- 北海道上川郡新得町西1条北3丁目11
- 備考
- 桜の見頃:5月上旬〜中旬
日本深掘りサイクリスト・フォトグラファー 土庄雄平
1993年生まれ、愛知県豊田市出身。同志社大学文学部文化史学科・英文学科卒。サラリーマンの傍、自転車旅&登山スタイルで、日本各地を駆け巡るトラベルライター。 四季折々の日本を五感で捉え、発信しています。
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