美瑛の丘のペンション「トムテ ルム」で癒しの田舎ステイを満喫
- 富良野・美瑛・トマム
- 最終更新日:2023年7月6日
そんな、どこかヨーロッパを思わせる美瑛だからこそ、宿泊して欲しいのがペンション。最高のロケーションに調和した、味わい深いペンションが美瑛には点在しており、癒しの滞在を満喫できます。
今回は、アットホームな北欧風のペンション「トムテ ルム」をご紹介!美しい景色や、北海道の恵みが詰まった食、温かいオーナー夫妻のお人柄まで、魅力たっぷりでお届けします。
北欧風カントリーなペンションに泊まる
ペンション「トムテ ルム」が位置しているのは、美瑛市街から車で約10分の場所。ケンとメリーの木や北西の丘展望公園などの観光スポットが近いです。
景色のひらけたストレートの道を走っていると、白樺に囲まれた赤塗りの建物が目印。宿名の「トムテ ルム」はスウェーデン語でトムテ(tomte)=森の妖精、ルム(rum)=部屋を組み合わせた言葉。
このロケーションが、名前の情緒を物語っていますね。
建物へ入ると、地元の作家さんの家具や、北欧風の雑貨がいっぱい!統一感を大切にしたナチュラルで、温かみのある空間になっています。
ここは食事&共用の談話スペース。滞在中は、ここでコーヒーを片手にゆったりと過ごすのが乙。照明がともる夜、日が差し込む朝。それぞれの時間帯で、面持ちが変わりるのも、また味わい深いです。
建物の随所には、小麦が飾られています。
「トムテ ルム」周辺は、パッチワークの路と呼ばれる美瑛の丘陵地。訪れた7月中旬には、小麦が最盛期を迎え、黄金色に輝いていました。
美瑛らしい空気感を印象づけてくれる、粋な装飾です。
私が利用させていただいたのは、広々とした3人用のお部屋。木の質感が心地よく、シンプルなテイストになっているので、我が家のように落ち着けました。
冷暖房はなかったものの、窓を網戸にすると、夜風が爽やか。真夏でも北海道の朝夕は涼しく、都会の暮らしをしていると、なんだかデトックスされるようです。
風景とともに、土地の恵みをいただく食事の時間
郊外にあるレストラン付きのホテルを意味する『オーベルジュ』。美瑛には、こうしたスタイルの宿が点在しています。
宿泊するから食事をとる、というよりむしろ、食事をとるために宿泊する。食と宿泊が同じく重要な要素になっていて、『オーベルジュ』に泊まれば、北海道の恵みが詰まった郷土料理に舌鼓を打つことができます。
中でも「トムテ ルム」は、数あるオーベルジュの中でも、美味しくかつリーズナブルに、満足度の高いひとときを過ごせるのが魅力です。
夕食は、夏野菜が食欲を高めてくれる「ラタトゥイユ」や、ごろごろとジャガイモが入った「グラタン」、ほのかな甘さを感じる「かぶの冷製スープ」など。地元産の野菜を中心とした豪華な家庭料理が並びます。
添えられるパンは、隣接するパン工房小麦畑で焼かれた自家製パン。夜には独特の風味が良い「ライ麦パン」、朝には優しい甘みの「ミルクパン」をいただきました。
鶏肉の香草パン粉焼きは、サックサクでジューシー!お肉も大きくて、すごい食べ応え。そして、香りが本当に良いです。
パンとの相性も抜群で、ついついパンをお代わりしてしまいました。
夕食は暮れゆく美瑛を眺めがら、朝食は拡散する朝日を楽しみながら、ゆったりと食事に耽ることができます。
「その土地の恵みを、その土地の美しい景色の中でいただく」。これは旅行において、なにものにも代え難い幸せではないでしょうか。
オーナー夫妻の温かさに触れながら、滞在を楽しむ!
ペンション「トムテ ルム」は、オーナー夫妻の温かいお人柄も魅力。チェックインのとき、食事を済ませた後、間を見てふと話しかけてくださいます。
何気ない雑談からプライベートな話、現地の情報まで話が尽きません。
そんなオーナー夫妻のお人柄がよく出ているのが、お部屋に置かれている手作りの冊子です。周囲の見所から、滞在の楽しみ方が、可愛らしいイラストともに紹介されています。
中でも素敵な時間を過ごせるのが、ペンション裏手のベンチです。白樺の木のトンネルの先に、雄大な丘の風景が広がります。
そばの花が咲き誇る7月には、パステルカラー調の、まるで絵画みたいな絶景に!涼しげな風を感じ、雲が流れていくのを眺める。癒しに富んだ、憩いの時間です。
また車で約3分の「北西の丘展望公園」まで足をのばしてみるのも良いでしょう。
展望台からは十勝岳連峰の迫力ある山容や、のどかな美瑛の丘陵一帯の風景を楽しめます。360度どこを切っても絵になるので、写真撮影が捗(はかど)ること間違いなし!
なおペンションには看板犬のピッピちゃんも!特に男性に対してはシャイなわんちゃんですが、お利口にゆったりとくつろいでいる姿が印象的です。
匂いを嗅いでもらえるようになったら勝ち!(私は2泊3日の滞在でも不可能でした。笑)
美瑛滞在をより素晴らしく!隠れ家ペンションに泊まってみて
牧歌的な風景と時間が根付く「美瑛」。そんな穏やかな美瑛を満喫したいなら、ぜひペンション「トムテ ルム」へ宿泊してみてはいかがでしょうか。
何もかもサービスが行き届いた都会のホテルとは違い、時には少し不便さを感じることもあるかもしれません。
しかし、それを含めて、この土地の空気・景色・人の魅力を緩やかにそのまま感じられるお宿であり、旅先でも肩の荷をおろして、思いっきり安らぐことができます。
きっとこのお宿に宿泊すれば、美瑛という土地が何倍も好きになりますよ。人気のお宿なので、ご予約はお早めに!
- イン/アウト
- CI 15:30~18:00(夕食無しの場合は~21:00)/CO 10:00
- TEL
- 0166-92-5567
- 備考
- 電話受付は9:00〜21:00。予約受付開始は3ヶ月前の同日午前11時から。
日本深掘りサイクリスト・フォトグラファー 土庄雄平
1993年生まれ、愛知県豊田市出身。同志社大学文学部文化史学科・英文学科卒。サラリーマンの傍、自転車旅&登山スタイルで、日本各地を駆け巡るトラベルライター。 四季折々の日本を五感で捉え、発信しています。
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