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夕張市石炭博物館|歴史を物語るリアルな展示を見て夕張の昔に思いを馳せる

エリア
富良野・美瑛・トマム
投稿日
最終更新日:2022年6月1日
「炭鉱の町」として多くの人に知られている夕張市は、明治中期から昭和の終わりにかけて北海道の発展と復興に大きな影響をもたらしました。そんな夕張炭鉱の輝かしき歴史と実績を後世に伝えるために創設されたのが、今回ご紹介する「夕張市石炭博物館」です。

どのような経緯で夕張市が炭鉱の町として栄えたのか、そしてどんなことが原因で閉山に追い込まれてしまったのか。そんな夕張炭鉱の歴史を知ることができる夕張市石炭博物館の魅力をご紹介します!

1.夕張炭鉱の歴史を知りながら思いを馳せる

夕張市石炭博物館

北端夕張新抗の立杭を模したトレンドマークである「立抗櫓」に併設された夕張市石炭博物館。受付のある1階はイベント会場にもなる広いホールとお手洗い、それに休憩ができる広いロビーのみ。どうやら夕張炭鉱の歴史を知ることができるメインの展示は2階。

受付を済ませてさっそく2階に上がっていくと、部屋の中央に5つの大きな石が千鳥に並べられた「展示導入スペース」があります。そこでは夕張市が財政破綻してしまった現状や夕張市の概要について学ぶことができます。
夕張市石炭博物館
炭鉱としての歴史を知る前に、夕張市の現状からしっかりと遡って学べれば理解も深まるので素晴らしいですね!
夕張市石炭博物館
展示導入スペースをさらに奥へ進んでいくと、いよいよここから本展示スペースです。
夕張市石炭博物館
展示室の中央には不規則に並べられた黒いボードがあり、そこには夕張炭鉱の歴史が流れが大きな写真パネルと共に書かれています。実際に働いていた人や無邪気に笑う子どもたちの笑顔を見ていると夕張炭鉱がどれだけ活気に溢れていたのかがわかるので、微笑ましいような心寂しいような、なんだかとても感慨深い気持ちになりました。

2.当時の生活感や作業風景を感じるリアルなマネキンや展示品の数々


2階の展示スペースは主に夕張炭鉱の歴史を知るための展示がメインですが、途中には当時の生活で夕張市民が使用していた生活用品が展示されていました。

お米を炊くための米釜や昔ながらの丸いちゃぶ台、さらには体を休めるために使われていた腰掛けや扇風機など、当時の雰囲気を肌で感じることができる展示品.
今では考えられない当時の生活の大変さに思いを馳せます。

2階の展示スペースを一番奥には大小さまざまな形の時計がなんと20個近くも飾られていました。どうしてこんなにもたくさんの時計が並べられているのか気になってスタッフの方に聞いてみると、栄華を極めた夕張炭鉱がいろいろな問題やトラブルを経て閉山にまで追い込まれてしまい、そこから激動の時代を乗り越えて経済破綻してしまった夕張の過去と今後の復興への「時」の移り変わりをアーティスティックな大小さまざまな時計で表現しているとのことでした。

2階展示をひと回りしたら、地下展示室へ。地下展示室には、夕張炭鉱が最盛期を迎えていた頃に使われていた炭鉱機械や実際に作業をしている作業員や作業風景を模した展示され、まるで自分までもが作業をしているかのような臨場感と緊張感を感じながらゆっくりと歩みを進めていきます。

展示終盤の目玉は、実際の探鉱作業で使われている採炭ドラムカッターの試演スペース。
スタッフの方が採炭ドラムカッターの性能や使い方の説明行いながら実際に機械を動かしてくれるのですが、あまりの迫力と機械音に胸が高鳴りました。

3.実際の坑道をそのまま楽しめる模擬坑道


模擬坑道は実際の坑道そのものなので、自分の手で石炭層に触れながら採炭の現場で活躍している技術を楽しめる人気の展示スペースだったのですが、2019年の4月に起きた火災が原因で現在は利用することができません。

火災が起きた当時はオープンに向けての溶接作業が坑道内で行われていたようで、なんらかの原因で溶接の火花が木枠に着火してしまいそこから火が上がったようです。実際に採炭の空気感を感じることができる展示スペースとして大人気でしたが、本当に残念なことに展示を楽しむことはできませんでした。

ですが、夕張市長が発表した情報によると模擬坑道は2023年中に展示を再開できるようにするとのことで、予定どおりに2023年に展示が再開されるかどうかはまだわかりませんが、模擬坑道の展示が再開されることを心から願って楽しみに待ちましょう!

おわりに

夕張市石炭博物館
今回の記事では、夕張炭鉱の歴史を実際に体感できる「夕張市石炭博物館」をご紹介しました。
”黒いダイヤ”に栄えた時代、今よりも不便は多かったでしょうがきっと街じゅうが活力に溢れていた事でしょう。
石炭博物館訪問後に改めて夕張の街を見ると、かつての賑わいが幻のように浮かぶようでした。

夕張市石炭博物館

住所
北海道夕張市高松7-1
TEL
0123-52-5500
HP
https://coal-yubari.jp/
備考
アクセス
●車の場合
札幌から国道274号線および道道3号線経由で約75分
道央自動車道札幌南IC➡道東自動車道夕張IC➡国道274号および234号線仁木道道38号線経由で約75分
●バスの場合
夕鉄バス 「石炭の歴史村ターミナル」 下車
営業時間
4~9月 10:00~17:00
10~11月上旬 10:00~16:00
2022年春季営業開始は4月23日(土)

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