美瑛に広がる牧歌的風景「パッチワークの路」の見所・ポイントをご紹介!
- 富良野・美瑛・トマム
- 最終更新日:2021年9月15日
これは四季折々の花と、農作物の植わった畑がパッチワーク状に展開する、美瑛の丘の風景を喩えた造語です。
そのため広義的には、美瑛の広い範囲を含み、場所がとても分かりづらいのですが、一般的には、ケンとメリーの木やセブンスターの木などがある北瑛エリアを指すことが多いです。
そこで今回は、この北瑛エリアの”パッチワークの路”と呼ばれる風景を取り上げ、その見所とポイントを紹介したいと思います。
1.美瑛市街から近い、まずはケンとメリーの木へ
美瑛町の市街地からパッチワークの路にを目指すとき、まず目印にしたいのが「ケンとメリーの木」。
この木は、かつて日産自動車・4代目スカイラインのCMに登場。それ以後、一躍観光名所となり、演者の役名を冠して「ケンとメリーの木」と名付けられるようになりました。
正面からだとやや単調なので、ぜひ回り込んでいろんな角度から眺めてみてください。
なお私が訪れた時は7月。しゃがみ込みながらカメラを構えると、そばの白い花とのコントラストが素敵でした。そして優しい色合いの空が香らせる、どこかメルヘンチックな雰囲気。
ゆったりとした時間の流れに、しばし癒されました。
2.ケンとメリーの木→セブンスターの木までの道のりがキースポット
ケンとメリーの木から、次のセブンスターの木までが、いわゆる「パッチワークの路」の核心部です。bibleというレストランのある十字路を左折すると、みるみる道の風景が開けていきます。
すると、小麦畑から農作物の畑までパッチワークが見事に展開!パッチワークというとカラフルな風景を連想しがちですが、色はいたって素朴なカントリーテイストです。
しかし、この落ち着いた色合いこそ、多くの人を惹きつけてやまない魅力でもあります。
自然の穏やかさと包容力、そして土や稲のどこか懐かしい香り。それらが目や鼻を通じて、自分の中へと流れ込んできます。
都会暮らしで蓋をされた、何か大切な感覚を呼び覚ましてくれるようです。
そんな「パッチワークの路」は、四季折々で表情を変えます。訪れるタイミングによって、全く違う趣を見せてくれるのです。
7月は小麦収穫がはじまる季節。たった数日間でもみるみる景色を変え、気づけば牧草ロールができていたり、なくなったり。
風景写真家が美瑛に住み、同じスポットでの撮影をデイリーワークにしているのも納得できますね。
3.絵になる「セブンスターの木」へ!白樺が隠れ撮影スポット
そしてパッチワークの路のドライブを楽しんだら、「セブンスターの木」へ到着です。この木も、先ほど紹介したケンとメリーの木と同様に、とある商品のパッケージとして使用された歴史があります。
そう、タバコの”セブンスター”です。広大な丘陵が続く美瑛では、一本の木の風景がとても映えます。そのため、かつて好んで広告に使用されたのですね。
清々しい青空にとてもよく似合います。
そんなセブンスターの木ですが、実は隣にある白樺並木が美しいと話題。異国情緒ただよう並木の向こうには、晴れていれば大雪山系を望めることも!
この日は雄大な青空との対比が美しかったので、空を多めに切り取ってみました。いつ訪れても微妙に表情が異なるので、気の赴くままカメラを構えたくなってしまいます。
今回紹介した「パッチワークの路」一帯は、そんな感性を刺激してくれる飽くなきフィールドです。ぜひ一期一会の美瑛に出会いに、巡ってみてはいかがでしょうか?
日本深掘りサイクリスト・フォトグラファー 土庄雄平
1993年生まれ、愛知県豊田市出身。同志社大学文学部文化史学科・英文学科卒。サラリーマンの傍、自転車旅&登山スタイルで、日本各地を駆け巡るトラベルライター。 四季折々の日本を五感で捉え、発信しています。
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