函館山夜景鑑賞の“前に”オススメ「函館まちあるきガイド」で夕暮れどきのロマンチックな元町をぶらり
- 函館・道南・奥尻
- 最終更新日:2023年11月9日
それを代表するのが、日本三大夜景にも選ばれている「函館山の夜景」でしょう。独特のくびれた地形へ放射状に広がる光量たっぷりの夜景は見応え抜群です。
今回はそんな函館山の夜景を鑑賞する“前に”オススメな「夕暮れガイドツアー」に参加してきましたので、その様子をお伝えしたいと思います。
函館には歴史的建造物や特徴的な通りがたくさんありますが、ガイドさんと一緒に歩くことで、思いがけない発見や函館の町の歴史を手軽に学ぶことができました。
「函館まちあるきガイド」体験レポート
今回参加したのは「幻想に包まれる夕暮れ。ロマンチック元町まちあるき」。函館まちあるきガイドの土田さんが案内してくださいます。
じゃらん遊び体験やアソビューなど、さまざまなサイトから予約が可能。
集合場所の「函館市地域交流まちづくりセンター」。大正12年に創業された「丸井今井呉服店函館支店」を改装して、地域交流の場として活用しているのだそう。
そんなこの場所には、かつてのデパートだった事を彷彿とさせる貴重な歴史資料が残っています。それが東北以北で最古の手動制御エレベーターです。なんと現在も稼働中で、スタッフさんの説明にしたがって実際に乗ることができました。
カラーリングから装飾まで、昭和の百貨店の空気感を伝えるエレベーターは、90年近く経った今でも訪れる人に感動を与えてくれます。
それでは早速、主要スポットをめぐりながら町歩きが始まります。所要時間は約1時間15分で、主なルートは以下の通り。
【ルート】
函館市地域交流まちづくりセンター(集合場所)⇒五島軒本店⇒二十間坂(にじゅっけんざか)⇒日本基督教団函館教会⇒八幡坂(坂のやや中間部分)⇒基坂(もといざか)⇒函館市旧イギリス領事館(開港記念館)⇒元町公園⇒旧函館区公会堂⇒港が丘通り⇒八幡坂(坂の上)⇒函館ハリストス正教会⇒カトリック元町教会⇒函館聖ヨハネ教会⇒函館山ロープウェイ山麓駅(解散場所予定)
老舗レストラン「五島軒」のメニューのエピソードや、有名バンドのメンバー行きつけのお店など、さまざまなお話も聞けて面白いです!
ツアーでは、中間の元町公園で夕暮れを迎えるように時間が設定されています。ポツポツと明かりが灯り、オレンジから赤、紫へと移り変わっていく空が幻想的です。函館に流れている異国情緒な時間をさらに高めてくれる気がします。
そしてガイドさんイチオシの元町公園へ。夕暮れが終わる頃にはビルや家にも明かりが灯り、函館山とは違う平面的な夜景が広がります。写真に収まりきらないほどのスケールは、さすがは北海道。
函館港を挟んで向こう側に見えるのは、道南渡島(おしま)半島のトレードマーク「北海道駒ヶ岳(ほっかいどうこまがたけ、標高1,131m)」。槍のように尖った姿が特徴的。
カメラのピントをあえてずらして、玉ボケを作ってみました。さすが日本三大夜景にも選ばれている函館の町。独特な地形と十分な光量が、絵になる写真を作り上げます。
夜闇のなか浮かび上がる「旧函館区公会堂」。2021年春に修繕工事を終えて、坂の上から港町を見守っている函館を代表する洋風建築です。グレーと黄色のコントラストが美しく、まるで宮殿のような佇まいを見せてくれます。
ここからは完全に函館ナイトウォーキングになります。写真は函館を代表する「八幡坂」。日中のパノラマも素晴らしいですが、夜には対岸に夜景を望む、どこかノスタルジックな風景を楽しめます。時折通り抜ける路面電車の姿も味わい深いです。
最後は函館ハリストス正教会⇒カトリック元町教会⇒函館聖ヨハネ教会と教会を眺めながら、伝統的建造物保存地区を歩きます。教会の説明や見どころ、運が良ければ”音”を楽しむことができるかもしれません。幻想的な通りの景色にも心を奪われました。
夕暮れから夜まで移り変わりゆく時間と景色、そしてなんだか特別な町歩きツアーは函館山ロープウェイ山麓駅で解散です。これもツアーの後、函館山ロープウェイで夜景を見に行けるように、とガイドの土田さんのご配慮。
そして最後には、これぞ函館という素晴らしい夜景パノラマが待っていました。麓で夜景を構成する建造物を巡っただけに、この夜景は締めくくりと言える輝きがあります。
おわりに
いかがでしたでしょうか。ネタバレを避けるため、ガイドの内容は最小限に「幻想に包まれる夕暮れ。ロマンチック元町まちあるき」ガイドツアーの内容をお伝えしました。ぜひ函館山の夜景を鑑賞する前に利用してみてください。きっと函館旅行が何倍も味わい深くなりますよ。
参考URL
函館まちあるきガイド 土田 尚史さんのHP:
http://www.hakodate-guide.net/index.html
じゃらんnet、アソビューから予約ができます。
日本深掘りサイクリスト・フォトグラファー 土庄雄平
1993年生まれ、愛知県豊田市出身。同志社大学文学部文化史学科・英文学科卒。サラリーマンの傍、自転車旅&登山スタイルで、日本各地を駆け巡るトラベルライター。 四季折々の日本を五感で捉え、発信しています。
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