羊ヶ丘展望台|札幌に行くなら欠かせない観光スポットの魅力
- 札幌・定山渓
- 最終更新日:2022年10月31日
特に羊ヶ丘展望台は札幌の南に位置し、千歳空港からの観光客がはじめに訪れるスポットとして有名です。名所だけに情報も豊富。迷ってしまうほどのたくさんの情報があふれています。
たくさんの情報の前で逆にお困りではないでしょうか。そこで、今回は羊ヶ丘展望台の魅力についてご紹介します。札幌観光スタートの参考にしていただければと思います。
もくじ
1.羊ヶ丘展望台とは?
札幌ドームから軽いトレッキングでも到達できそうな観光スポットが「羊ヶ丘展望台」です。丘のすそ野に広大な農地が広がります。
それもそのはず、もともとは農業試験場との一部が羊ヶ丘展望台のはじまりなのです。1959年(昭和34)北海道農業試験場の一角に作られた展望台を中心とする施設は開設以来、札幌に来る観光客ならば一度は訪れる有名な観光スポットへと成長しました。
元々は札幌ドームもこの農業試験場の一部だった場所で、民間に払い下げられることのない場所ですから、開設当時から変わらない景観を保ち続けています。
高度経済成長期の札幌の成長を南方より観光客とともに見つめ続けてきたのが羊ヶ丘展望台なのです。
羊ケ丘は四季を通じてその景観を楽しむことができます。
365日営業中。裸木が空に向けてまっすぐに背伸びをするような冬の情景もそして、残雪の白色の中日に日に広がる新緑の春、また夏の鮮やかな濃い緑が眼前に広がる光景や晴れ渡る空の美しい青にさえて、あたたかな秋色へと変わりゆく9月10月も四季を分かつことなく楽しめるのが魅力です。
羊ヶ丘展望台はいつでも懐を広げ旅人を受け入れます。
それほどの標高があるわけではないため、気温も札幌市街とさほど変わりがありません。寒さが苦手な方にも受け入れやすいスポットではないかと思います。
2.羊ヶ丘公園のみどころ
羊ケ丘というからには羊の大群を予想しがち。でも、こちらは観光農園ではなく、農業試験場の一部という体ですから、頻繁に羊の群れに会えるわけではありません。
あくまでも羊の生活や環境が最優先。羊の日常に人が合わせるスタイルのです。しかし、それが農場本来の姿でもあり、いわば素の北海道を感じていただくことでもあります。
動物との交流はさておき、札幌での記念撮影、時計台と並び人気を二分するクラーク像の前でまずは記念撮影をしましょう。
アメリカ人のクラーク博士が札幌農学校に教頭として赴任したのは1876年(明治9年)7月。日本政府の熱烈な要請を受けてのことでした。その後、8か月にわたり札幌に滞在し、現在の北広島市、島松にて学生たちとの別れの際に発した「少年よ、大志を抱け」はあまりにも有名です。
豊かとはいえない北海道の開拓民の心に灯をともした言葉ではなかったかと思います。そして現在、北海道の小学生でさえ誰もが知る言葉となっています。
そのスピリットを感じつつ、展望台からまず目の前に広がるのは広大な緑地、タイミングが合えば羊たちがゆったりと草をはみながら散歩する様子を眺められます。その向こうに広がるのが、札幌市内です。
右手には銀色に輝く札幌ドーム。高いビルが林立する札幌駅近辺、そして遠くはるかに山々が峰を連ねる景観はまさに胸のすく光景といえます。この場所がちょうど札幌の玄関であることが実感していただけるのではないでしょうか。
そのあとは、さっぽろ雪まつり資料館を見学しましょう。
1950年、大通り7丁目広場に作られた6基の雪像が雪まつりの始まり、60年以上にわたる歴史をコンパクトにパネルや写真、雪像模型などで満載。雪まつりとは札幌の戦後の復興と発展の象徴であったことがわかりやすく解説されています。
札幌に来た人たちがまず驚くのが一般住宅の形です。
雪を流しやすいように切妻に傾斜をつけた屋根はかわいらしいものに映るそう。羊が丘展望台のオーストリア館やその隣の羊が丘レストハウスも切妻屋根の北海道らしい建物。開放的なオーストリア館は2階がお土産物売り場になっていて観光客の人気を集めています。
特に子供にも人気なのがかわいらしい羊のぬいぐるみ。一度手に取ったらその手触りの良さに手放したくなくなります。
そのほかにも、結婚式場であるブランバーチチャペルはきれいな庭と美しいシンメトリーを描く外観がマッチし、美しいたたずまいを見せています。
利用者の評価も高く、羊が丘展望台を歩く幸せそうな新婚カップルが観光客からも祝福の拍手を受けている姿に出くわすことも珍しくありません。一度見たら、それで十分というスポットではなく地元からも愛され、一度訪れた方も機会があればもう一度と思えるスポット、それが、羊が丘展望台といえるでしょう。
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3.羊ヶ丘展望台のレストラン&休憩スポット
羊ヶ丘カフェ宮田屋ANNEX
札幌はコーヒーを純粋に楽しむための喫茶店が多い街。
地元に密着し、自家焙煎から始まり、挽きたて、入れたてを売りにする老舗も多いのですが、宮田屋珈琲店もその一つ。
そのブランチが羊が丘展望台オーストリア館にあります。香りのいいコーヒーは札幌の来るまでの旅程を癒してくれることは確実。ほっと一息つけるスペースです。
基本情報(宮田屋カフェ/売店営業時間)
9時00分〜17時00分
羊ヶ丘展望台レストハウス
北海道のソウルフードといえば、ジンギスカン。それを手軽にたっぷりと楽しめるのが展望台内にあるレストハウスです。
団体客も受け入れられるよう大きなつくりの店内には、北海道らしい雰囲気がたっぷりと漂っています。自然の光と素材をたっぷりと取り入れた店内は観光地の団体客向け施設みられるチープさも全く感じさせず、落ち着いて食事や会話も楽しめそうです。
羊ヶ丘だからというわけではありませんが、ジンギスカンの食べ放題。ほかにも、洋食の定番どころも充実。締めのソフトクリーム(夏季限定)まで、みんなが満足できるレストランです。
基本情報・営業時間(羊ヶ丘展望台レストハウス)
5〜9月:11時00分〜16時00分
10〜4月:11時30分〜15時00分
※ラストオーダーは閉店30分前
オーストリア館羊ヶ丘オリジナルソフトクリーム
もっと気軽に休憩をという方にはオーストリア館のテイクアウトコーナーやオリジナルソフトクリームを買うのがおススメです。風が冷たければ館内の休憩コーナーで、気持ちがよい季節ならば外でと幾通りもの楽しみ方ができます。
その中でもおすすめはオリジナルソフトクリーム。ここ羊ヶ丘展望台でしか味わえない豊かな風味を堪能してください。フレーバーはミルクが濃厚なバニラ、甘みと香りが極上のバランス夕張メロン。
そして、北海道オリジナル知る人ぞ知るハスカップ。北の大地が育てた芳香と酸味。病みつきになる人が現れるのも不思議ではない凛とした味わいです。
4.羊ヶ丘展望台へのアクセス・基本情報
新千歳空港からは国道36号線を経由し、札幌ドーム交差点を左折し約5分。
羊ヶ丘通を経由するルートのほうが交通量、信号ともに少なく快適です。こちらも左折になるので3車線のうちの左側に寄っておくほうがよいと思われます。国道よりも車のペースが速い分、車線変更に手間取る可能性があります。
また公共の交通機関では、地下鉄福住駅より中央バス福84・羊ヶ丘線。約20分間隔にて運行。もしくは、札幌駅より、中央バス89・羊ヶ丘線(地下鉄平岸駅経由)。約1時間間隔。
さっぽろ駅前発の路線バスは4月1日から11月30日までの夏季期間のみ運行です。夏季期間内は、札幌駅発着路線バス以外にも定期観光バスの運行も多く時間の余裕に合わせて楽しむことが可能です。羊ヶ丘に絞るのであれば公共の交通機関、そのほかの観光スポットとあわせて、札幌を一日堪能するのであれば、定期観光バスのほうがおススメです。
あとがき
いかがだったでしょうか。多くの市民から札幌のシンボルとして愛される羊ヶ丘。決して急な坂道があるわけではなく、のんびりなだらかな道が続き、非常におおらかな、広大な景色が展開するスポットです。
それは、来訪者にも広く胸襟を開き受け入れる北海道民の心のありようをそのまま写し取ったかのような場所であるかもしれません。そのようなのんびり豊かな環境であるからこそ、リピーターも多いといえるでしょう。
ぜひ一度風に吹かれるような軽やかな気分で訪れてみていただきたいと思います。
- 住所
- 札幌市豊平区羊ヶ丘1
- TEL
- 011-851-3080
- 営業時間
- 9時00分~17時00分
- 備考
- 大人530円 小・中学生300円
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