豊平峡温泉|ひろーい源泉かけ流し露天風呂とインドカレーが美味しい札幌近郊日帰り温泉
- 札幌・定山渓
- 最終更新日:2024年7月29日
そのなかでも「札幌の奥座敷」として愛されている温泉といえば定山渓温泉。
札幌市内にありながら、良質の温泉と豊かな自然に恵まれた定山渓エリアですが、そのほかにも小さな温泉があります。
それは、豊平峡(ほうへいきょう)温泉と小金湯温泉。
どちらも札幌市民に人気のある温泉ですが、今回は豊平峡温泉をメインに紹介いたします。
1.定山渓・小金湯・豊平峡のプロフィール
定山渓温泉、豊平峡温泉、小金湯温泉は近いところにありますが、それぞれの由来について調べてみました。
まず定山渓温泉ですが、幕末の1866(慶応2)年頃に修験僧・美泉定山(みいずみじょうざん)が源泉を発見しました。ちなみにこの年は、札幌に開拓民がはじめて村を開いた年でもあります。大正時代に定山渓鉄道が開通したのをきっかけに発展していきました。
札幌から定山渓温泉に向かう途中にある小金湯温泉は、明治時代に発見されました。
小さな温泉ですが、薬効が高い温泉として口コミで人々のあいだに広まったようです。
それは現在もかわらず、地元の人に根強い人気があります。
そして、今回ご紹介する豊平峡温泉は定山渓温泉からさらに車で5分ほどのところにあります。
開湯は平成4年(1992年)と他のふたつの温泉にくらべると歴史が浅い、日帰り温泉です。
北海道内でもめずらしい源泉100%かけ流しの温泉と年間を通して北海道の自然を満喫できる大きな露天風呂は、温泉ファンならば一度は訪れてほしいスポットです。
2.かっぱライナー号で豊平峡温泉へ
豊平峡温泉は札幌都心部から車で1時間ほどのところにあり、バスでもアクセスが可能です。
車で訪れる方がほとんどですが、バスでいらっしゃる方も一定数いらっしゃるようで館内はバスに関するのお知らせを多く見かけました。
じょうてつバスが販売する「温泉日帰りパック」は、大人ひとり¥2,200で定山渓 小金湯・豊平峡の利用可能施設から1ヵ所選べる温泉入浴券とじょうてつバス1日乗車券のお得なパックもあります。
別途予約が必要になりますが、札幌市街から定山渓エリアまで直通の「かっぱライナー号」も利用可能。約70分で豊平峡に到着します。
4.源泉100%、かけ流しの温泉!
豊平峡温泉のバス停を下りると、かすかにエスニックな香りがただよいます。
豊平峡温泉はインドカレーも名物です。
館内は年季が感じられる山小屋風。
入泉料は中学生以上1,000円(小人500円)。
バスタオルのレンタルは520円。フェイスタオルは販売のみで220円。
使い終わったバスタオルを受付に返却すると300円の返金あり。
筆者が訪ねたのは平日でしたが、空いていませんし、グループ客の姿も目立ちました。
平成当初のオープンなので設備は決して新しくありませんが、メンテナンスが行き届いています。
うれしいことに、女性専用のパウダールームが増設されました。
泉質は、ナトリウムカルシウム炭酸水素塩塩化物泉。
早いはなしが重曹泉です。
適応症は神経痛や慢性婦人病、疲労回復など。
また、飲用の許可をとっているので、浴場にある専用蛇口から温泉を飲めるようになっています。
北海道の温泉でも飲める温泉はなかなかないので、これは貴重です!
さて、浴場にはいります。床が岩場のようにごつごつしていますが、同時にヌルッとしているので、歩くのに注意が必要です。
これは、温泉にふくまれる炭酸カルシウムが結晶になって床にくっつくからです。
鍾乳洞ができていく仕組みと同じですね。
露天風呂は100人収容可能が売りの、自慢の露天風呂です。これだけでも気持ちがかなりリラックスします。
5.温泉で本格インドカレー
温泉につかったあとは、食堂でインドカレーを頂きます。
今回は期間限定のベビーホタテカレーを注文しました。このカレーはトマトベースでほのかに酸味がきいたカレー。
トマトやタマネギが絶妙にブレンドされたスパイスをふんだんに効かせた、風味豊かなカレーはインド人シェフによる本場の味です。
また、大きなナンは焼きたて、ふんわり、もちもち。カレー通もうなる、高いレベルの一品です。
カレーを食した後はチャイを頂きました。
こちらもスパイスのほのかな香りとかすかな刺激がきいた本場仕込みのチャイで、インド料理にうるさい筆者は満足です!
食堂から庭園を眺めながらリラックス
でもなぜ温泉にカレー?
もともとインド料理店を経営していたのですが、現在の温泉のオーナーが温泉を継ぐときに店のシェフを温泉に招いたということです。
この日は平日だったのですが食堂はほぼ満席、ほとんどの方がカレーを頼んでいました。
カレー以外にも、道産十割そばやジンギスカンもあり、いずれも絶品メニュー、食堂はいつもにぎわっています!
100%かけ流し温泉でリラックスして、健康にいいスパイスをふんだんに使った本格インドカレーも頂けば、いつしか日常生活で疲れたカラダもいやされますね!
帰りも「かっぱライナー号」に乗り、ゆったりのんびりと帰路につきました。
まとめ
今回は豊平峡温泉を紹介させていただきました。
地元の利用者が多い温泉ですが、日本でもトップランクの温泉です。また、インドカレーもレベルが高いです。
アクセスも、JR札幌駅やススキノから気軽に利用できますし、レンタカーを借りれば1時間かからずに行けるので、ちょっと趣向を変えて札幌を楽しみたいリピーターにぜひオススメいたします。
ユニークな魅力あふれる豊平峡温泉でいつもとちょっと違う癒し旅を楽しんでみませんか?
豊平峡温泉のスポット情報
住所:札幌市南区定山渓608番地2
開館時間:10:00~22:30 (最終受付 21:45)
休館日:年中無休
入場料:おとな1,000円(こども500円)
問い合わせ先:011-598-2410
ホームページ:https://hoheikyo.co.jp/
~アクセス~
【車】
札幌市街から国道230号線・中山峠方面へ→定山渓温泉街から車で約5分
【バス】
JR札幌駅バスターミナルから路線バス「じょうてつバス・豊平峡温泉線」利用、終点「豊平峡温泉」で下車。(所要時間 約80分)
または、予約制の直行バス「かっぱライナー号」利用(所要時間 約70分)
札幌駅、大通西1丁目、すすきのから乗車可能。
また、札幌市営地下鉄・真駒内駅発の無料送迎バスあり。1日1便。詳しくは豊平峡温泉HPを参照してください。
※豊平峡温泉の各露天風呂画像につきまして、豊平峡温泉様より画像提供いただいたものを使用しております。
こちらの関連記事もどうぞ
姉妹サイトのご紹介(よかったら見てね)