野生動物のパラダイス!北海道で会いたい♪野生動物9選!
- 北海道全域
- 最終更新日:2024年8月7日
特に北海道の中でも自然が多く残る道東方面へ行くと、様々な野生動物たちに出会える可能性が高くなります。
注意深く観察することで、自然の中をドライブしているだけでも数多くの野生動物を発見することができます。
特にキツネ、エゾシカ、タヌキはよく車道に出てきてしまいますので、ドライバーの方は不意の飛び出しに注意して運転するよう心掛けてくださいね。
今回はそんな北海道の野生動物の中から、9種類の野生動物たちをご紹介していきます。
1.ヒグマ
ヒグマは山奥の道路などで遭遇することもありますが、たびたび人の住む地域に出没することもあります。
もし予期せず熊に遭遇してしまったら距離をとって大声を出したり走り出したりせず、ゆっくりとその場を立ち去るようにしましょう。
慌てて逃げてしまうと熊の性質上、追いかけられてしまうかもしれないので大変危険です。
北海道ではクマによる獣害として三毛別羆事件(さんけべつひぐまじけん)が有名で、1915年(大正4年)にクマに襲われ7名が死亡、3名が重傷を負うという痛ましい事件が起きました。
現在はその現場に復元された家屋とクマの像が置かれており観光スポットになっています。
そんな凶暴なクマですが、安全に野生のクマを見られる知床のクルーズツアーがおすすめです。
画像提供元:ゴジラ岩観光
知床半島クルージングさんが催行するクルーズツアーは知床岬・ルシャ・硫黄山の3コースがあり、もっともヒグマ目撃率が高いのがルシャコース。
画像提供元:ゴジラ岩観光
その他、野生のクマでありませんが、北海道には動物園以外でもクマを見られる「のぼりべつクマ牧場」と「昭和新山熊牧場」があります。
どちらもクマがメインという全国的にも珍しい牧場ではないでしょうか。
温泉地にも近いので、道東の知床までは行けないけれどクマを見たいという時には良い選択になるでしょう。
【 知床半島クルージング】
ツアー会社:ゴジラ岩観光
運航時期:6~10月とゴールデンウィーク
料金:大人6,000円~ 小人3,000円~
U R L:https://kamuiwakka.jp/
2.エゾシカ
エゾシカは北海道各地に出没します。
最近ではその個体数が増えてしまい、様々な被害が出ていることからエゾシカの肉を食べるという活動も起きています。
山の中や林の中をドライブしている時に野生のエゾシカに遭遇することがよくあります。
稀に車に驚いて車道へ飛び出してしまい、車と衝突する事故も起きています。
かくいう私も2度ほどエゾシカと衝突しそうになったことがあります。
(野付半島で出会ったエゾシカたち)
知り合いには道東方面へ釣りに出掛けた際、シカと衝突して車が廃車になるという事故を2度も起こしている不運な人もいます。
ケガは無かったようですが、シカは結構大きいため車と衝突するとフロントガラスを突き破って車内に突っ込んでしまい、人が亡くなるという事故も発生しています。
ぜひ北海道をドライブする際には細心の注意を払って運転することを心掛けましょう。
3.キタキツネ
画像提供元:北海道無料写真素材集 DO PHOTO
キタキツネもエゾシカと同じように北海道ならどこにでも出没するため、札幌市郊外などでも目撃することができます。
特に自然の多いところや山間部を走行している車から見ることが多くあります。
よく車道に出てきてしまうため、エゾシカと同じように交通事故に遭うキツネも多くいます。
冬毛のキタキツネはモフモフしていてカワイイですが、触るとエキノコックス症という寄生虫に感染してしまうリスクがあるため、絶対に触らないように注意しましょう。
野生のキツネが見られなかったけれど、どうしても見たいという方は「北きつね牧場」を訪れてはいかがでしょうか。
ここでは広大な敷地にキツネを放し飼いにしているため、ゆっくりキツネの観察をすることができます。
【 北きつね牧場 】
住 所:北見市留辺蘂町花丘52-1
電話番号:0157-45-2249
営業時間:9:00~17:00(11月~3月は9:00~16:00)
入 場 料:大人500円、中学生400円、小学生300円、幼児無料
4.タンチョウ
タンチョウは日本で繁殖する唯一の鶴で特別天然記念物になっている貴重な鳥です。
一見それほど大きくないイメージがあるかもしれませんが、羽を広げると2.4メートルほどもある国内最大の鳥です。
タンチョウは漢字で「丹頂」と書きますが、「丹」は「赤い」、「頂」は「頭頂」を意味してこの名が付けられたと言われています。
日本の国旗に似ていて童話や折り鶴などで身近なため、日本を象徴する鳥としても認識されています。
日本航空株式会社(JAL)のブランドマークも、大空に美しく舞う丹頂鶴をモチーフにしています。
タンチョウは一年中北海道に生息しています。
日本で最も有名な生息地は釧路湿原一帯ですが、阿寒郡鶴居村にある「鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ」には給餌場とネイチャーセンターがあり、給餌場ではタンチョウの餌が少なくなる11月から3月に給餌を行っているため、給餌場に集まるタンチョウを近くで観察することができます。
※北海道ラボ編集部撮影
<鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ>
住 所:阿寒郡鶴居村字中雪裡南
電話番号:0154-64-2620
開館期間:10月1日~3月31日
開館時間:9:00~16:00
閉 館 日:毎週火・水曜日(祝日の場合は開館)年末年始 ※閉館日でもタンチョウの観察や撮影は可能
U R L:https://tsurui-kanko.com/spot/spot-103/
5.シマフクロウ
画像提供元:知床羅臼町観光協会
シマフクロウは世界最大のフクロウで、現在では165羽ほどしかいないと言われている絶滅危惧種のフクロウです。
古くからアイヌでは「村の守り神」としてあがめられてきました。
広い北海道でこの生息数ではそう簡単に見つけることはできません。
画像提供元:知床羅臼町観光協会
ちなみにサッカー「コンサドーレ札幌」のマスコットキャラクターはシマフクロウをモチーフにしています。
道内でも見られる場所はかなり希少。
遭遇ポイントとしては「民宿 鷲の宿」が有名です。
ここではシマフクロウに給餌していたりフクロウにストレスを与えない照明を設置したりと、「見せる保護」として保護啓蒙の役割を担っているところです。
本来は宿泊者へ向けたサービスでしたが、最近では観察建屋「シマフクロウオブザバトリ」も増設され、宿泊をせずに観察撮影希望の方に向けたプランもあります。
予約制(定員あり)とのことなので事前に電話で確認をしていきましょう。
【 民宿 鷲の宿 】
住 所:目梨郡羅臼町共栄町6
電話番号:0153-87-2877
U R L:https://rausu-shiretoko.com/lodging/washinoyado/
6.シャチ
世界自然遺産に登録された知床。
そこは手つかずの自然と豊かな海が広がります。
知床・羅臼沖の根室海峡では、シャチやイルカ、マッコウクジラに出会うことができます。
オススメはシャチを間近でウォッチングできるクルーズ船です。
シャチは好奇心旺盛なため、運が良ければクルーズ船のすぐそばまで寄ってくることもあるそうです。
シャチに遭遇できる確率が一番高いのは5月~7月あたりと言われていますので、どうしても見たい!という方は、このシーズンに知床を訪れると良いでしょう。
知床は真夏でも気温が20℃を切ることがあり、海上に出るとさらに寒さを感じます。
寒さ対策をしっかりとしてシャチやクジラウォッチングを楽しみましょう。
※画像提供元:知床ネイチャークルーズ
【 知床ネイチャークルーズ発券所 】
住 所:北海道目梨郡羅臼町本町361−1(道の駅知床・らうすの裏)
電話番号:0153-87-4001
U R L:https://www.e-shiretoko.com/
7.エゾリス
シマリスはペットショップで見かけることがありますが、エゾリスは体長が25センチほどで尾も20センチくらいの大きさがあります。
北海道の森ではよく観察すると見つけることができるため、森林などを散策するとひょっこり現れるかもしれません。
エゾリスに高確率で出会える場所としては、Twitterで話題のカフェ「モモカフェ (Momo Cafe)」が人気です。
クッキーを焼いていると野生のエゾリスが窓をトントンして「クッキーください」と催促してくるというかわいらしさ。
小さなお店なので混雑すると入れないこともありますのでご注意ください。
【 モモカフェ(Momo Cafe)】
住 所:北海道勇払郡厚真町豊沢495-4
電話番号:0145-29-7020
8.ハクチョウ
画像提供元:北海道無料写真素材集 DO PHOTO
網走市にある濤沸湖(とうふつこ)は、道東のオホーツク海の沿岸に広がる湖でラムサール条約に登録された湿地帯です。
濤沸湖一帯は渡り鳥の中継地のため様々な野鳥がやってきます。
ハクチョウは10月上旬~4月にかけて飛来してきます。
「濤沸湖水鳥・湿地センター」では濤沸湖周辺の自然、歴史、文化などの展示を行っていて、室内からバードウォッチングを楽しむことができます。
「野鳥観察舎」では、ハクチョウに大接近することができます。
濤沸湖水鳥・湿地センターのスタッフブログでは、写真とともに飛来する野鳥の情報を伝えてくれていますので、お出かけの際はチェックしていくといいかも。
<濤沸湖水鳥・湿地センター>
住 所:網走市字北浜203-3
電話番号:0152-46-2400
開館時間:午前9時~午後5時
休 館 日:月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月31日~1月5日)
U R L:https://www.city.abashiri.hokkaido.jp/soshiki/10/1912.html
9.オオワシ・オジロワシ
国の天然記念物、ならびに絶滅危惧種に指定されている、空の王者として知られるオオワシ・オジロワシ。
ユーラシア半島北部に生息するこの鳥は、越冬のため、1~4月頃にかけて、オホーツク海・根室海峡沿岸に飛来。
特に、冬でも漁を行う根室海峡側の羅臼には、えさの魚を求めてやってきた多くのオオワシ・オジロワシの姿を見ることができ、国内・海外からその雄姿を求めて多くのカメラマン・観光客が訪れます。
オオワシ・オジロワシを満喫したいなら、羅臼港から出港する観光クルーズ船がおすすめ。
海上を舞う姿や、流氷がある時期なら流氷の上で羽根を休める姿も。また防波堤にも多くの姿を見る事ができます。
※北海道ラボ編集部撮影
なお、オオワシとオジロワシの見分け方ですが、一番のポイントはくちばし。
より鮮やかなオレンジ~黄色をしたのがオオワシ、薄めの色をしているのがオジロワシ。
また、全体のフォルム、はっきりとした黒と白の色をしたものがオオワシ、グレーがかった色をしたのがオジロワシです。
ぜひ美しい雄姿を求めて、冬の羅臼へ訪れてみてはいかがでしょうか?
<知床羅臼町観光協会>
TEL 0153-87-3360
http://www.rausu-shiretoko.com/
<おわりに>
今回紹介したかった野生動物に「ゴマフアザラシ」がいたのですが、稚内市にある野生のゴマフアザラシが近くで見られることで人気の「アザラシ観測所」が2015年で休止になってしまいました。
理由はアザラシがタコを食い荒らす被害が急増し、ハンターによる駆除を行うことで、その様子を目の当たりにすると観光にもイメージダウンになる可能性があるとのことでやむを得ず休止とのことです。
いつか再開されることを期待して待ちましょう。
最後に、北海道ではあちこちで野生動物に遭遇することがあるかもしれませんが、以下のルールは守りましょう。
・えさを与えない(これが原因で人馴れした動物が車に轢かれてしまいます。)
・動物に触れない(有害な菌・ウィルスを持つ動物もいます)
・(ドライブ中に出会っても)危険な場所では駐車しない
・(特に夜行性動物は)フラッシュ撮影しない
・信頼のおけるガイドツアーに参加し、ガイドさんのいう事を聞き行動する
以上、注意をしていただきながら、ぜひ北海道で、大自然とそこに暮らす野生動物をじっくり観察してみましょう!
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