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小樽の昔を歩くたび。旧手宮線跡おさんぽのすすめ

エリア
小樽・ルスツ・ニセコ
投稿日
最終更新日:2019年3月11日
小樽市には、小樽や北海道の開拓に大きく関わった鉄道路線、「旧手宮(てみや)線」が保存されております。
今現在は走っておりませんが、その線路沿いを歩くことができます。

そこで今回は、旧手宮線についてや、線路沿いを歩いた時の見どころ、そして線路沿いにあるおすすめカフェやグルメを紹介していきたいと思います。
旧手宮線沿いを歩くときの休憩にピッタリですよ。

今現在歩ける線路跡というのは、とても貴重なので、小樽を訪れた際は一度足を運んでみてくださいね。

1.北海道開拓に旧手宮線は大きく関わっていた

 

1-1.物資の輸送で活躍

旧手宮線イメージ
明治13年に、北海道開拓のための重要事業の一つとして、『幌内(ほろない)鉄道』(小樽・手宮~札幌間)が北海道で最初に開通されました。

幌内鉄道は、開拓物資などを小樽手宮から札幌までの区間で輸送し、明治15年には幌内炭鉱のある三笠幌内まで全通して石炭輸送が本格的に始まりました。

その後、石炭の供給を続け日本の発展に貢献していきます。
石炭輸送だけではなく、飼料やセメント、小麦粉なども輸送しておりました。

明治39年には、「鉄道国有法」が公布されたことで、国有化になり、明治42年に、線路の名称も統一され、小樽(現在の南小樽)~手宮までの区間を「手宮線」と改正されたのです。
 

1-2. なぜ廃線になってしまったのか?

旧手宮線イメージ
廃線になってしまった大きな理由は、今まで物資の輸送として活躍していた手宮線ですが、トラック輸送などの普及で鉄道よりも利便性が良くなってしまい、利用していた荷主が少なくなったことです。

昭和60年には、全荷主が契約解除してしまい、存続理由がなくなってしまい、同年11月5日に、105年という長い鉄道歴史の幕を閉じることになりました。

2.旧手宮線の見どころ

 

2-1. 保存された旧手宮線が歩ける

旧手宮線イメージ
北海道の開拓の歴史を歩んできた旧手宮線は、貴重な線路跡であるのと同時に、線路の上を実際に歩くことができるのです。

自転車などは侵入できないので、ゆっくりと散策することができますよ。
南小樽駅側の整備されたスタート地点は、寿司屋通りの橋桁跡の部分からです。

そこから線路はまっすぐ伸びており、随所に解説が書かれている案内板があるので、歴史を学びながら、その当時を想像しながら散策することが可能です。

線路を見てみると、線路の間にひかれている木は古くなっており、そして線路の隙間には植物が生えています。

その生えている植物の中にはたんぽぽなどが咲いており、しっかりと咲いているたんぽぽを見ると、昔も線路に生えていたのかなど当時の状況を想像することができます。
 

2-2. 色内(いろない)駅跡

旧手宮線イメージ
線路上を歩いていくと、色内(いろない)駅跡地に着きます。
色内駅跡地の歴史を振り返りましょう。

1912年8月に「色内仮停車場」(旅客専用駅)として開設されました。
1914年からの1920年に一度目の休止になってしまいましたが、1943年に「色内駅」として復活しました。

ですが、わずか5か月ほどで再度休止。
その後1949年に「色内仮停車場」として復活するも1962年の手宮線旅客廃止とともに、色内駅は完全に廃止しました。

今現在も、実際に色内駅のホームが残されています。
ホームの反対側にも建物はありませんが、乗車していたであろう場所が残されております。

線路脇には古い木造家屋が立ち並んでいるので、とても味がある風景を堪能できますよ。

季節によっては、綺麗な紫陽花などを楽しむことができます。

 

2-3. 歴史の移り変わりが目で見える

旧手宮線イメージ
線路の途中には、現在の車通行のある場所が何か所もあります。そこに着くと、線路の上を止まることのない車が次々と通行しています。

旧手宮線を歩いている時は、とても歴史を感じますが、ここの車通行ができる場所にさしかかると、通行が止まることなく、どんどん車が過ぎ去ります。

その歴史ある旧手宮線からみる車の通行の多さに、時代とともに進んでいった時の流れを感じることができます。
それと同時に、なんだか寂しくも感じられます。

一年に数日、小樽の代表的なお祭り「潮祭り」の時は、数日間歩行者天国になる場所もあり、歩行者天国になる時は、お祭りに行く人や帰る人などでにぎわいます。

 

2-4. 小樽市総合博物館

旧手宮線イメージ
終着の手宮駅には、今現在小樽市総合博物館があります。

小樽市博物館には、北海道鉄道の歴史についてや、小樽の歴史などが展示されています。
屋外には機関車庫があり、実際に鉄道車両が方向転換していた転車台も見ることができますよ。

その他にも当時使われていた車両の車内を観覧することができるので、存分に当時の雰囲気を肌で感じることができます。
夏季には無料で「アイアンホース号」という車両で、構内を乗車することも可能です。
旧手宮線イメージ
ちなみに博物館入り口には、昔使用していた車両を再利用し、「リストランチ トレノ」というレストランがあります。歴史を刻んだ車両の中で美味しい料理を味わうのもおすすめですよ。

3.線路沿いのおすすめカフェ&グルメスポット!

旧手宮線沿いには、とても美味しいカフェ&グルメがたくさんあります。
小樽は海鮮類が有名ですが、今回は海鮮以外の地元民おすすめのカフェ&グルメスポットをご紹介したいと思います。
 

3-1. 大仁門 色内本店

旧手宮線イメージ
厳選されたお肉と鮮度の高い内蔵肉にこだわり、本格焼肉、韓国料理を味えるお店です。
小樽の焼肉店ならではの、焼肉の付けダレに、最後はスープを足して飲むことができます。

ですから、ご自身で食べたお肉の種類によって、スープににじみ出る旨味が変わってくるので、オリジナルのスープが完成します。
お肉をたくさん食べていると、こってりしたような味わいに、内臓肉をたくさん食べるとあっさりとした味わいになります。
一緒に訪れた人のスープと飲み比べしてみるのもおすすめですよ。

ランチライムには、とてもお得に美味しいお肉を味わえますし、ディナータイムでも予算に合わせたコースもありますので、利用しやすいのがおすすめポイントです。

大仁門
北海道小樽市色内1丁目13−5
TEL)0134-32-8929
営業時間 11:30~14:00(ランチタイム)、16:00~22:00

 

3-2. お好み焼 花

旧手宮線イメージ
大仁門色内店の目と鼻の先に、お好み焼 花があります。
ここは、小樽のお好み焼き屋の中でもとても美味しいと人気の高いお店です。
店内は明るい印象で、スタッフの笑顔も明るく、とても過ごしやすい雰囲気ですよ。

気になるお好み焼きの生地ですが、口に入れた瞬間、ふわっとした柔らかさと、中に入っているキャベツの甘味を感じることができ、とても美味しいですよ。
その他にも、もんじゃやおつまみメニュー、焼きそば、焼うどん、サラダやデザートなど種類が豊富のメニューがあります。

お好み焼ともんじゃ、お好み焼と焼きそばなどといったお腹が減っている時や、小腹がすいた時のちょっと口に入れたい時用のメニューなどもありますので、お腹が減った時や、小腹がすいた時など、旧手宮線沿いすぐそばにあるので行ってみてはいかがですか。

お好み焼 花
北海道小樽市色内1-11-10
TEL)0134-27-5589
営業時間 【平日】17:00~22:30【土・日・祝】11:30~22:30
定休日 月曜日(祝日の場合は火曜日が定休日)

 

3-3. フリーランス

旧手宮線イメージ
とても風情漂う古い石蔵を利用しているJAZZ喫茶です。
薪ストーブを使用しており、その薪ストーブならではの香りや、店主おすすめのJAZZが心地よく流れています。
休憩がてらにふらっと立ち寄ると、ここが日本ということを忘れさせてくれるようなアンティーク感がおすすめです。

店内には店主の趣味で集められたのであろう、無造作に様々なものが置かれています。
その雰囲気がなんとも言えない心地よさを作っています。
美味しいコーヒーを飲みながら、薪ストーブのいい香り、そして心地よいJAZZミュージックを味わうことができ、幸せな時間を過ごせます。

JAZZ喫茶 フリーランス
北海道小樽市色内2丁目9−5
TEL)0134-27-3646
営業時間 12:00~23:00
定休日 火曜日

 

3-4. 一福 そば店

旧手宮線イメージ
創業は1894年(明治27年)という長い歴史を持った老舗中の老舗です。
そばは更科そばで、触感、のどごし、つゆとも絡みが良くつるっと食べることができます。
つゆも、ちょうど良い濃さで口の中を彩ります。
お昼時は、地元の人などで賑わい、お店の外にまで並ぶほど混雑しますので、少し時間をずらしていかれると、すんなり入ることができますよ。

冷たいお蕎麦も温かいお蕎麦、どちらも人気です。その日の気温など季節によって、選ぶのがおすすめです。
暖かい時期には、冷たいお蕎麦ですっきりと味わえますし、寒い時期には温かいお蕎麦で体を温めることができます。

一福そば店
北海道小樽市色内1丁目6−8
TEL)0134-22-1043
営業時間 11:00~19:00
定休日 不定休

おわりに

いかがでしたか?旧手宮線は、北海道の開拓に大きく関わっていたこと、廃線した後も、部分的にですが綺麗に保存されており、歩くことができることなど、貴重な歴史の一部を感じることができます。
ぜひ一度、小樽の歴史を感じながら、おさんぽしてみてくださいね。

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