知床峠の四季|世界自然遺産・知床、春夏秋冬の絶景と魅力
- 網走・北見・知床
- 最終更新日:2023年4月25日
厳しい自然環境だからこそ、春〜夏〜秋に見せてくれる峠の景色はとっても色彩豊か!そんな四季折々の知床峠の魅力を紹介します。
1、知床峠とは?
知床峠とは、斜里町ウトロと羅臼町を結ぶ知床横断道路(昭和55年開通、全長23.8km)の頂上、知床連山の尾根筋にあたる峠(標高738m)のことです。
大自然の中のドライブコースとして人気ですが、例年10月下旬〜4月下旬は通行止めに。そのため「日本一開通期間の短い国道」とも呼ばれています。
2、知床峠の除雪と雪壁にドラマあり
毎年3月になると、斜里と羅臼の両側から道路の除雪が始まります。除雪と一言でいっても、あなどるなかれ。この除雪作業が圧巻なのです!
雪に覆われた道なき道を進むロータリー車が、勢い良く雪を吐き出していきます。また除雪車が入れない法面では、命綱をつけた作業員がスコップで雪庇を落としていきます。
このように、知床峠開通の裏には毎年たくさんの人の支えや苦労があるのです。
開通直前には、人の背丈を優に超える雪壁の中を歩く「知床雪壁ウォーク」というイベントが1日限定で行われています。ウトロコース(6キロ)と羅臼コース(10キロ)があり、除雪作業も見学できるようです。2023年含むここ数年は中止が続いていますが再開が楽しみです!
詳しくは知床斜里町観光協会、知床羅臼町観光協会のホームページをご覧ください。
そして、例年4月下旬になり、ようやく知床峠が開通いたします。
なお、開通後しばらくは日中のみ通行可能となり、6月頃になってから、夜間含む終日通行可能となります。
開通後しばらくはこのような景色が楽しめます。
3、絶景を楽しもう!
このようにしてやっと開通する知床峠の魅力は、何と言っても雄大な景色。頂上の駐車スペースに車を停めて、ぜひ堪能してみてください!
間近にそびえる羅臼岳は7月ごろまで雪が残り、緑と白のコントラストが印象的です。霧がかかってしまうこともありますが、天候が良ければ、遠く海の向こうに北方領土の国後島を望むこともできます。
知床峠は夜の星空もおススメです!澄み切った空気の中、街の灯りが一切届かない場所で見上げる満点の星空。それはもう、言葉にできないほどの美しさです。
4、峠ならではの自然も
標高の高い峠ならではの自然も感じることができます。6〜7月の早朝、鮮やかな赤い頭がかわいい「ギンザンマシコ」に出会えたらラッキー。高山帯の鳥なので、普通は登山道などでしかお目にかかれません。
ほかにも「ルリビタキ」や「コマドリ」など美しい鳥に出会えるかも。姿が見えなくても、朝の清々しい空気の中で聞く鳥のさえずりにはきっと心癒されます!背丈が低く、その名の通り地を這うようなハイマツの樹海も平地では見られない景色です。
5、秋は紅葉を見逃すな!
短い夏が終わると、知床峠はあっという間に紅葉の季節を迎えます。例年の見ごろは9月下旬から10月上旬。ダケカンバやナナカマド、ハウチワカエデなどが鮮やかな赤や黄色に色づきます。そして山の木々が葉を落とす頃、また知床に長〜い冬がやってくるのです。
6、さいごに
知床峠の頂上まで車で行くのに、所要時間はウトロ市街および羅臼市街から約30分前後。世界自然遺産の自然を誰でも身近に感じられる場所なので、知床を訪れたらぜひ一度足を伸ばしてみてほしいです。
ドライブ中はエゾシカやキタキツネが道路を横切ることがあるかもしれません。これもまた知床の醍醐味ですが、野生動物にはくれぐれも気をつけてくださいね!
知床峠まで
・知床斜里駅より車で約80分、約55km
・中標津空港より車で約2時間、約90km
・女満別空港より車で約2時間30分、約110km
・釧路空港より車で約4時間、約190km
・札幌市内より車で約7時間、約450km
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