海、大地、そしてそこに息づく動植物。それらすべてが世界自然遺産。
”果て”が生み出す絶対的な美しさに圧倒される。
世界遺産・知床
観光スポット
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世界遺産登録の理由
北海道の東北部、冬は雪に閉ざされる知床ですが、「流氷が見られる世界最南端」という類まれな自然環境にあります。豊かな海は生き物の多様性を育み、また人の手が過剰に入らなかった事も相まって、独自の生態系が形成されました。結果、オジロワシやシレトコスミレなど多数の絶滅危惧種が分布しており、2005年、知床の生態系全体の価値が認められ世界自然遺産に登録されたのです。
知床を楽しむなら、知識×視点の多様性がマスト!今回はその「知識」と「視点の多様性」を得るヒントをお教えしますよ。それではさっそく北海道ラボ編集部が厳選した、知床に行ったらぜひ見てみたい観光スポットをご紹介していきます。
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1.知床五湖
知床の観光拠点となる場所で、美しい湖面は山と空を映す鏡のよう。ゆったり散策をして知床の自然を楽しみましょう。散策は、観光用に整備された高架木道と湖を周遊する地上遊歩道の2種。高架木道は通年無料で利用できますが、地上遊歩道は時期によって散策の仕方が決められています。ヒグマ活動期[5/10~7/31]はガイドツアー(¥5000程度・事前予約可能)の参加が必須となり、植生保護期[8/1~10/20]では、知床五湖フィールドハウス内で立入認定申請と10分程度のレクチャー(大人¥250)を受ける必要があります。
◆アクセス◆知床五湖フィールドハウス ウトロから約14km(車で約20分)※期間限定でシャトルバスが運行。カーナビ利用の際はマップコード「757 730 727」
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2.フレペの滝
高さ100メートルの崖の裂け目から染み出る伏流水。そうです、フレぺの滝には水源となる川は無いのです。水量が少なく、岩肌をつたい落ちる様子から「乙女の涙」とも呼ばれます。フレぺの滝は地上からも、海(クルーズ)からも楽しむ事ができます。地上から観光する場合は、知床自然センターから約2キロの道のり、道中は知床連山の絶好のビュースポットでもあります。クルーズツアーでは滝にグッと近づく事ができ、地上・海それぞれに楽しみ方がありますよ。じつはフレぺの滝の近くに男の涙という渋い名前の滝もあるんです。男の涙はヒグマ出没エリアにあるため、行かれる場合はガイドツアーかクルーズツアーでどうぞ。
◆アクセス◆知床自然センター ウトロから約5km(車で約10分)
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3.知床峠
知床の要所となるウトロ・羅臼は、知床連山をの北側と南側にあります。その2地点を結ぶ知床縦断道路にあるのが知床峠です。遠く国後島まで見渡す知床峠はまるで天上界をドライブしているよう!間近に迫る羅臼岳には7月でも残雪が見られ、秋には一面が紅葉。紅葉した大地を上から楽しむなんて、まるで神様にでもなったような気分ですよ(ちなみに羅臼岳の紅葉は例年9月中旬~10月中旬)。11月中旬から4月上旬までは通行止めとなり、開通後も夜間通行止めになる事もありますので、開通情報をしっかりチェックしましょうね→国土交通省北海道開発局 釧路開発建設部
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4.カムイワッカ湯の滝
硫黄山から湧いた温泉がそのまま川に、内陸部にある滝がカムイワッカ湯の滝、海に流れ落ちる滝がカムイワッカの滝と言います。強い酸性の温泉は、周辺の岩を黄・緑に変色させます。カムイワッカ湯の滝メインとなる「一の滝」まで行くには、滝登りがマスト。膝下は確実に濡れます。滑りにくいマリンシューズを履いて、ガシガシ登っていきましょう。カムイワッカ湯の滝は毎年6月初旬〜11月初旬頃にしか行けません。8月はマイカー規制もあります。未舗装の道が続きますので、滝登り含め自信が無い人、また肌が弱い人は無理をしないでくださいね。
◆アクセス◆カムイワッカ湯の滝 ウトロから約24km(車で約45分)
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5.オシンコシンの滝
斜里からウトロへ向かう道すがら、一番はじめに遭遇するであろう知床の観光名所。車道からも見えるオシンコシンの滝は、知床の中で最も大きい滝なのです。夏は深緑に水しぶきが気持ちよく、冬は氷の滝「氷瀑」を見る事ができます。絶えず流れる滝すらも凍る、知床の寒さが想像できますね。オシンコシンの滝まで来たら、ウトロはすぐそこです。
◆アクセス◆オシンコシンの滝 ウトロから約7km(車で約10分)
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6.羅臼湖
人があまり立ち入らない羅臼湖周辺では素朴な美しさを堪能だけ増す。6月、融雪の季節から夏にかけては多くの高山植物が咲き誇り、なんと7月に桜を見る事もできるのです。知床五湖とはまた違った湖の表情をお楽しみください。ただし、羅臼湖周辺はヒグマの生息エリア。また散策路(登山道)も最低限しか整備されていませんので、行かれる際は十分に事前準備を。
◆アクセス◆バス停羅臼湖入り口から往復3時間。羅臼湖には駐車場が無いため、レンタカー利用の際は知床峠の駐車場を利用の上、路線バスで羅臼湖入り口まで約3分もしくは徒歩約40分。
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7.瀬石温泉
北海道を代表するテレビドラマ「北の国から2002遺言」のロケ地としても有名になった瀬石温泉。7月初旬~9月中の期間限定・干潮時にしか入れない秘湯です。そのうえ混浴と来たものだからなかなかにハードルが高い!駐車場はありますが、脱衣所やシャワーなどの設備は一切ありませんので、心してご堪能ください。ちなみに温泉の利用自体は無料ですが、隣接の漁師の方がボランティアで管理してくださっていますので、利用の際にはひと言声を掛けてから利用してくださいね。
◆アクセス◆羅臼中心部から車で約30分。ウトロ中心部から車で約80分。
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8.天に続く道
最後にご紹介するのはここまでとは少し毛色の異なるスポット。天に続く道は全長18㎞ひたすらに直線の道路。遠くにかすんで見える道の先端が、海の上に延び、まるで天にまで続いているように見えるのです。東西に延びるこの道、特に9月下旬~10月上旬には道の先に夕日が見え、さらに印象的な風景に変わります。
◆アクセス◆JR知床斜里駅から車で約15分。
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プユニ岬展望台
時間があったら立ち寄ってみたいのがプユニ岬。ウトロの街から車で5分ほど、知床観光の主要ルート沿いにあります。路肩にある展望スペース、木々の切れ間からはウトロの街と小さな湾を一望。2月にはこの湾が流氷でビッシリ埋まるんです。市街地から少し離れただけなのに、キツネや鹿が見られる事も。展望台より若干ウトロ寄りに停車帯があります。下り方向から入って駐車してください(登り方向は進入禁止です)。
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オロンコ岩
ウトロの観光船乗り場近く、ウトロの海べりにあるかなり目につく巨大な一枚岩がオロンコ岩です。高さ60メートル・170段ある急こう配の階段を昇るウトロの街を見渡す展望スポット。晴れたは足元はるか下に広がる海のきれいさにきっと驚きますよ。オロンコ岩の階段は、トンネルの手前を左折すると見えてきます。冬、オロンコ岩の階段は雪で閉鎖されますが、オーロラ号乗り場の目印にも。
◆アクセス◆オロンコ岩 ウトロ市街地からすぐ
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夕陽台
大きなホテル等が集まるウトロの街の高台。その高台の一番はじにある知床国設野営場内に、知床八景にも数えられる夕日の名所・夕陽台はあります。オロンコ岩と夕陽台、どちらで黄昏るか迷ってしまいますね。夕陽台の観光は自由ですが、雪のある時期は立ち入りできません(知床国設野営場が休業になるため除雪されません。)
クルーズ・ハイキング・現地ツアーでもっと深掘り知床
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クルーズ・遊覧船
ルシャ湾・知床岬などなど海からじゃないと見られない景色が知床にはある→【知床クルーズツアーをチェック】
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ハイキング
ガイドさんがいると同じルートでもおもしろさ200%。知識があれば見る目が変わる→【知床ハイキング現地体験をチェック】
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知床五湖
オンシーズンに地上遊歩道を利用する場合はガイド付きツアーが必須→【知床五湖現地体験をチェック】
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流氷
流氷観覧船からダイビングに流氷ウォーク。氷の世界を楽しもう→【流氷現地体験をチェック】
知床に泊まろう
カジュアルプライスで
知床に滞在
知床旅行Q&A
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- 2泊3日の知床観光 レンタカーモデルコース
- 2泊3日なら知床にしぼってじっくり観光しましょう♪ 1日目:オシンコシンの滝・知床自然センター・知床五湖・ウトロ泊 2日目:クルーズ(知床岬コース)・カムイワッカ湯の滝・知床峠・ウトロ泊、3泊目:天に続く道・摩周湖・空港へ
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- 3泊4日の知床観光 レンタカーモデルコース
- 2泊3日コースの3日目以降の過ごし方をアレンジ!摩周湖や阿寒湖まで足を延ばしてみよう。 もっとじっくり知床を楽しみたいなら、羅臼でクルーズ・フレぺの滝を陸路から見に行ってみては?もしくは、天に続く道・摩周湖に続き阿寒湖泊もgood!阿寒湖湖畔にはアイヌコタンがあり、アイヌ文化を深く知る事ができます。最終日は、夏季であれば弟子屈湖で雲海が発生する事もありますし、網走まで出れば有名な網走監獄もあります。
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- 知床のアクセス1―空港はどこがいい?―
- 知床観光の中心地となるのは、半島の北側にあるウトロ。知床五湖など知床の主要な観光スポットも半島の北側に集中しています。もし知床が初めてなら宿泊はウトロが一番便利。 <区間別移動所要時間> ウトロ―女満別空港 2時間/100キロ ウトロ―中標津空港 2時間/100キロ ウトロ―釧路空港 3時間30分/180キロ ウトロ―斜里 40分/37キロ ウトロ―網走 1時間30分/80キロ ウトロ―羅臼 50分/32キロ ウトロへのアクセスを考えた場合、女満別空港・中標津空港いずれも距離・所要時間は同じですが、中標津空港からはウトロへ直通する公共交通機関がありません。総じてレンタカーの場合は女満別空港もしくは中標津空港のいずれか、車無しで観光する場合は女満別空港を利用しましょう。
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- 知床のアクセス2―車が無い場合は―
- レンタカーを利用しない場合、女満別空港からウトロまでの知床エアポートライナー(直行バス)を利用しましょう。所要時間は2時間10分片道¥3,300です。一部期間知床エアポートライナーが運休になるため、その場合は女満別空港―網走をバス、網走―知床斜里をJR、知床斜里―ウトロをバスで移動する必要があります。乗り継ぎのタイミングもありますが、所要時間は約3時間半片道¥3,400です。
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- 知床五湖に行くのに何か事前に予約や手続きが必要なの?
- ずばり高架木道利用の場合は手続きや予約は一切不要。いっぽう自然遊歩道利用の場合は時期によって条件が付きます。 自然遊歩道で条件が付くのは5/10~7/31【ヒグマ活動期】とその前後開園~5/9と8/1~10/20までの【植生保護期】です。 【ヒグマ活動期】に自然遊歩道を楽しむ場合はガイドツアーの参加が必須。大人ひとり¥5,000前後が相場ですので、こちらは事前に予約していきましょう。 【植生保護期】は立入認定申請とレクチャー(大人ひとり¥250)を受ける必要がありますが、どちらも予約不要・現地で対応可能です(11名以上の団体は予約可能)。 むしろ夏に心配なのは駐車場の渋滞。1時間待ちなんて事もあるので、時間が無い方は、知床自然センターからバスを利用するというのも賢い!
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- 知床にはどんな現地ツアーがあるの?―夏―
- 知床の現地ツアーは主に3つ。①ガイドさんとハイキング、②クルーズ・カヤック、③周遊バスです。 ①ガイドさんとのハイキングは、【巡る場所があらかじめ決まっているもの】と【行く場所を自分で決めるオーダーメイドプラン】があります。 いくつか行きたい場所がある場合は思い切ってオーダーメイドしてみるのもいいですね。 ②ウトロ発のクルーズ・カヤックは海外線から見える滝や地形が主な観光対象。船の規模が大きな違い。 船が大きいほど安定しますが、小さければ滝等により近づいて見る事ができます。 酔いやすい方や体力に自信が無い方は大型船をおすすめします。 かたや羅臼発のクルーズは、なんとクジラ・イルカ・シャチが見られるかも!夏季限定のクルーズです。 ③ゴールデンウィークから10月末まではウトロ温泉発着、知床五湖・知床峠・知床自然センターを巡る定期観光バスが運行します。 8/1~25は、知床五湖・カムイワッカ湯の滝・知床自然センター・ウトロ間でシャトルバスも運行します。
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- 知床にはどんな現地ツアーがあるの?―冬―
- 11月には真冬の寒さになる知床。現地ツアーは主に3つ。①ガイドさんとシュノ―シュー、②流氷関連です。 流氷が最盛期を迎える2月に知床に行くなら、オーロラ号で流氷の海を遊覧、もしくは流氷ウォークで氷原を散歩、さらには流氷の海をダイビングする事もできますよ。
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- クルーズの内容―ウトロと羅臼の違い―
- ウトロの反対側の海では春から秋にかけてシャチやイルカ、クジラを高い確率で見ることができます!自然と野生動物が相手、見られたらあなたはラッキー!知床半島の真ん中に大きな山脈があり、山のあっちとこっちでは天気が違うなんて事も。もしウトロ側が雨でちょっと・・・なんて時は羅臼側の天気も調べてみましょう♪
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- 札幌から日帰りで知床旅行ってできる?
- 往復飛行機もしくは往路深夜発の高速バス(イーグル号)・復路飛行機なら、多少の観光も可! 車だと休みなく走ってもせいぜい往復、JRだと始発で出発しても斜里到着が夕方ごろになってしまいます。