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十勝の観光|押さえておきたい十勝の見どころ・温泉・グルメ♪

エリア
十勝・日高
投稿日
最終更新日:2019年4月26日
北海道らしさを一番に考えたとき十勝地方に勝る土地はありません。
広い空、大地、冷涼な気候。澄んだ空気。ゆったりと流れる川。
どこまでも続く道。

西には十勝山脈の峻険な山々、北には大雪の勇壮な秀峰。すばらしい景色に加え、豊富な農産物やおいしいお菓子。
春夏秋冬を問わず、魅力にあふれた土地は、多くのリピーターを引き付けて離しません。

でも、見どころが多すぎてなかなか見るべき場所を絞り込めないという方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は十勝観光のスポットをご紹介。何度も訪れているリピーターの方から、十勝地方は初めてという方まですべての方が楽しめるスポットをセレクトしました。
楽しくスローな十勝ライフを楽しむ手掛かりにしてみてください。

1.十勝地方とは

十勝地方は、北海道の中の一地方ではありますが、総面積は1万㎢を超え、岐阜県に匹敵する広さを持ちます。
畑作や酪農を中心とし、その食料自給率は1,000%を優に超える日本でも名だたる農業地帯です。
多くの旅人がザ・北海道として頭に思い浮かべる景色はすべて集まっているといっても過言ではありません。

道をただ走るだけで、北海道旅行の実感が沸きあがる地域なのです。
帯広を中心としたこの地方はまた北海道らしい観光資源に満ち溢れた大地でもあります。
北は大雪山の山懐になり、自然も多く残された景観スポット。
南は果てしなく広がる農地と広大な太平洋に接し、細かく見て回るだけと3日必要でしょう。

2.十勝の観光スポット

2-1.然別湖

十勝観光画像提供元:北海道無料写真素材DO PHOTO

湖面は海抜標高800 m。北海道で一番高い場所にある美しい天然の湖が然別湖です。
周囲を覆う亜寒帯特有の樹林は静寂で、一年を通して様々なアクティビティーで北海道の自然を楽しむことができます。

深い濃紺の水面の下にはミヤベイワナという天然記念物も生息し、そのほかにもニジマスをはじめとするさまざまな魚が。
見るだけではなく、これを狙ってのフィッシングもできますし、その姿を追いかけてのカヌー体験。ラフティング体験。
夏は1日では時間が足りないほどの自然体験の数。
冬もガイド付きで森の探索などソフトからハードまでたくさんの冒険が待っています。

十勝観光

また、冬の楽しみといえば、湖面に展開する氷の村、然別湖コタンが有名。マイナス20℃に達する極寒の極致で極地の体験ができます。
いつ来ても何度来ても楽しめるスポットなのです。

【スポット情報】
住所:北海道河東郡鹿追町北瓜幕無番地
電話:0156-69-8181

2-2.六花の森

北海道銘菓はいくつもあります。
その筆頭と目されるのが六花亭。元々十勝地方を発祥の地とする製菓メーカーですが、その六花亭が整備する自然を生かしたガーデン。
それが六花の森です。

十勝観光画像提供元:PIXTA

近年有名になってきた十勝から始まり富良野・大雪山へと続く北海道ガーデン街道250㎞の南の始点が帯広の南東、中札内村にあるこのスポットなのです。

道の内外を問わず一度は目にしたことのある花柄包装紙に描かれた十勝を代表する草花が咲き乱れます。
夏こそがベストシーズンともいえるガーデンの敷地面積は10 ha。ガーデンの枠に収まりきらないスケールの大きさ。
森という表現がふさわしいでしょう。

十勝六花といわれる(エゾリンドウ、ハマナシ、オオバナノエンレイソウ、カタクリ、エゾリュウキンカ、シラネアオイ)が夏の爽やかな十勝の風に花びらを揺らし、澄んだ陽光の中夏を謳歌している佇まいは、ガーデンファンでなくともその心を和ませます。
クロアチアの古民家を移築した美術館が森の中に配置されています。

散策の傍ら、十勝を切り取った絵画を楽しむこともできます。帯広界隈でも人気のスポット。ぜひ一度は訪れてください。

【施設情報】
★六花の森
住所:河西郡中札内村常磐西3線249-6
電話:0155-63-1000
営業時間: 10:00~17:00 10:00~16:00(10月~)
定休日:10月中旬~4月下旬 冬季休業
アクセス:とかち帯広空港から車で約15分、JR帯広駅から車で約40分
駐車場:50台
入場料:大人800円・小中学生500円

2-3.オンネトー

オンネトー画像提供元:PIXTA

十勝地方でも北部に位置する足寄(あしょろ)町。交通の要地として、行きかう人も多い街です。
また、松山千春さんのふるさとということでも有名。その人々の口にのぼる神秘の湖がオンネトーです。
伝説級の美しさといわれながら、そのロケーションのため訪れる人は少なく、秘境といわれてきました。

十勝観光Photo by Flickr:オンネトー / nikunoki

魅力は変幻自在の湖面の美しさ。新緑の時期から始まり、紅葉を水面に写す秋まで、一瞬の光の変化、雲の陰りによって色合いをがらりと変える様はいつ見ても同じ色は二つとないと地元の人々が絶賛します。

別名は日に5回色が変わることから五色沼。
火山活動と複雑な細菌類の働きで同じ湖の中でも色が違うのです。
光と影のいたずらで本当に息を呑むような光景が展開することも珍しくありません
近年周辺の道路が整備されたため人気が大きく上がっています。

雲が一つ出て、風がさやと吹いただけで変化する伝説級の自然の驚異をぜひ味わってください。
刻々と変化するその色合いに心まで吸い込まれそうに感じられます。

【スポット情報】
★NPO法人あしょろ観光協会
住所:北海道足寄郡足寄町北1条1丁目3番地(道の駅 あしょろ銀河ホール21内)
電話:0156-25-6131
※冬凍結

2-4.日勝峠

十勝観光Photo by Flickr:日勝峠 / sendaiblog

日高と十勝を結ぶ国道274号線の難所が日勝峠です。
高速道が開通した今も、交通の一大動脈として存在感は十分です。

その途中にあるのが日勝峠第一展望台。740mの高さから十勝平野を一望します。
十勝平野を一望という点では後述のナイタイ高原も素晴らしいのですが、こちらは山からの眺めということで景観が一味違います。
はるか遠く、天気のいい日ならば阿寒までを一望のもと眺めることができます。

魅力はそれだけにとどまりません。

十勝観光 Photo by Flickr:日勝峠 / sendaiblog

十勝地方にあって、比較的雨や雪・霧の多い日勝峠で、それが難所といわれる一因でもあるのですが、雨雲が低いときは、十勝平野を覆う雲海を見ることもできるのです。
十勝を去る人はその景色においしかったお菓子、美しかった田園風景。素朴で暖かい十勝の一つ一つの思い出をかみしめる場所となるでしょうし、これから十勝に訪れる人にとっては、期待に胸が爆発しそうな感覚を味わう景色となるでしょう。
ベストタイムとして、夕日に映える十勝をおすすめします。

オレンジ色に輝く畑、移ろいゆく日の光を浴びつつ郷愁を強く放つ景観がいつまでも心に焼き付くことは間違いありません。

2-5.ナイタイ高原牧場

十勝観光画像提供元:北海道無料写真素材DO PHOTO

景観スポットとして十勝平野でもナンバーワンといわれるのが上士幌町のナイタイ高原です。
総面積1,700 haといわれる面積を誇る牧場ではゆったりと牛たちが草をはみます。

遠くの牧草地にゴマ粒のように見えるものも乳牛。
スケールの大きさを感じさせます。

どこかで見たよう懐かしさがこみ上げる情景。ヨーロッパの写真やアニメで見た世界がそのまま実写化されたかのようです。

この牧場の中の道を頂上までのぼると展望台に到着です。
晴れた日ならば、阿寒の山々や人の営みが作り出す最大規模のパッチワーク、十勝平野の畑が目の前に広がります。
北海道を満喫するとはこの景色を見ること以外に何があるのだろうという気持ちにさせられます。

十勝観光

高原というだけあり標高は約800m。寒さ対策は夏場であっても必要です。
頂上のレストハウスではおいしいコーヒーやソフトクリームでティーブレイクを楽しめます。
十勝でここを見ずにどこを見るというスポット。ぜひ訪れてください。

【スポット情報】
★ナイタイ高原牧場レストハウス
住所:上士幌町字上音更85番地2
電話:090-3398-5049
営業時間:10:00-17:00

2-6.池田ワイン城

十勝観光画像提供:池田ワイン城

道民にとっても、十勝は夏の花火大会。
秋の収穫祭。など魅力がいっぱい。ドライブがてら足を延ばしたならば、あちこちでお買いまわり。
農産物・畜産物・お菓子とある中でこのワイン城も外せないスポットの一つとなっています。

JR池田駅の東、清見の丘の上池田ワイン城はあります。
その歴史は古く1974年に建てられたのですでに、40年以上が経過しています。見学コースで地下の熟成樽を見て、工場も見学。時間に余裕があれば、ガイドツアーもおすすめ。
普段は見られないワイン工場の裏側までしっかり見ることが可能です。

一通りの見学が終わったら、このスポット限定販売のワインを求めて1階の売店へ。
ワインの無料試飲コーナーで確かめた味を即買いです。すっきりとした爽やかな十勝の風を思わせるワインの味。
ほのかな甘みとともに豊かなブドウの香りが広がります。
どのワインもコストパフォーマンスの良さは折り紙付きです。

一通り見たならば、屋上には展望広場から、ワインに火照った体で涼しい風を楽しみながら、夕日を楽しみましょう。ここは十勝地方随一の夕日の名所でもあるのです。

【施設情報】
★池田ワイン城
住所:中川郡池田町清見83
電話:015-572-2467
営業時間: 9:00~17:00
営業期間:通年
定休日:年末年始

3.十勝地方の温泉

3-1.十勝川温泉

十勝観光~露天風呂が特徴の観月苑~

活発な火山活動が行われている道東はどこを掘っても温泉が出るのではないかと思われるほどの良泉密集地。
その中でも女性に人気が高いのは十勝川温泉です。

泉質は植物性のモール温泉。世界的にも珍しい泉質で、別名は美人の湯。美肌効果もMaxレベルです。
温泉街もリーズナブルなお宿から高級和風旅館までセレクトできるのも魅力です。

三余庵はわずか11室しかない高級和風旅館。部屋数が少ないだけに逆に行き届いたおもてなしが特徴。
個人旅行で心行くまで十勝の雰囲気に浸りたい方におすすめのお宿です。

ホテル大平原は大規模なお宿。その分多彩なお風呂や豊富な十勝の食材を用いたバイキングなどどんな要求にもこたえられるスケールを持ったホテルです。
十勝川を臨む風情ある露天風呂が特徴の観月苑など。
どの宿泊施設も高水準。北海道喉の温泉街にも負けてはいません。

十勝観光画像提供元:北海道無料写真素材DO PHOTO

【スポット情報】
★音更町十勝川温泉観光協会
住所:北海道河東郡音更町十勝川温泉南12丁目1番地
電話:0155-32-6633

3-2.ぬかびら温泉郷

タウシュベツ橋画像提供元:PIXTA

東大雪と呼ばれる十勝地方北部に糠平温泉郷はあります。
周辺には糠平湖。湖水の下がった1月から6月くらいまでの時期にのみに見られる幻の橋タウシュベツ川橋梁で有名なスポット。
また、そのまま北上すると層雲峡に抜ける途中にある三国峠などの景勝地にも恵まれた温泉地です。

ひなびた昔ながらの温泉も多く、夏場は数多くのライダーが訪れます。
各旅館は日帰り温泉が可能、湯めぐりを堪能できます。

大自然に恵まれた山間の温泉地なだけに、露天風呂もかなりワイルド。
自然との一体感を味わえます。泉質はナトリウム泉で温度も50℃~60℃と少し熱め。半端なく温まります。

ペンションふくろう館は山間のペンションでありながら、海の幸が自慢。
オーナー夫人がえりも町出身のため新鮮な海の幸が直送されており、トータルの満足度はかなり高めです。

ユニークなところでは洞窟風呂として全道的に有名な温泉民宿山湖荘。
幻想的なムードが満点です。
温泉付きコテージはプライマルステージ。貸し切り温泉も予約で可能です。
食事も併設のレストランでとることができます。
築浅のきれいなコテージで、雨天でもBBQが可能です。

十勝観光画像提供元:旅PHOTO

小規模なお宿が多いのでどれもかなり個性的。
気に入った宿で温泉の風情を楽しむにはもってこいのロケーションです。

ぬかひら温泉

【スポット情報】
★ぬかびら源泉郷
住所:北海道河東郡上士幌町ぬかびら源泉郷
電話:01564-4-2224(上士幌町観光協会)
公式HP:http://www.kamishihoro.info/

なお、十勝地方の温泉については、以下ページで紹介しておりますので、ぜひあわせてご覧ください!
【十勝の温泉】名湯の宝庫!十勝地方でぜひ入りたい温泉7選

4.十勝地方グルメ

4-1.はげ天

十勝観光Photo by Flickr: Pork bowl. / MIKI Yoshihito (´・ω・)

十勝地方といえば豚丼。グルメとして筆頭に上がるのはこちらではないでしょうか。

帯広市内でも有名どころは常に行列ができるほどの人気です。
シンプルな料理だけにたれと豚肉と焼きが命。その中でも地元の支持率が高いのがこのはげ天なのです。

いっぴんやドライブインいとうは千歳空港。と十勝以外でも食することが可能ですが、はげ天帯広本店はここだけ。
帯広出身者が帰るや否や飛び込むというお話は珍しくなく、帯広の味言い換えれば十勝のふるさとの味はここと地元でも大絶賛。
ここでしか食べられない経験こそが旅の思い出。

脂の甘みとうまみ。脂は網焼きで適度に落ちて、肉質はジューシーでかみごたえのある味、直火で焼かれる香ばしさ。
一度味わえば、病みつきになることは必定です。

【施設情報】
住所:帯広市西1南10-5
電話:0155-23-4478
営業時間:11:00am~9:00pm(ラストオーダー8:30pm)
定休日:不定休

4-2.柳月スイートピアガーデン

十勝観光Photo by Flickr: 柳月スイートピア·ガーデン / alberth2

帯広から十勝川温泉に向けて車で走ると見えてくるお菓子の王国。
柳月スイートピアガーデン。

観光スポットだけに休日ともなれば駐車場に入るまでに、そこそこの時間が必要という大人気のスポットです。
道内においしいバームクーヘンは数々あれど、お土産としても贈答品としても一番人気なのが三方六。
しっとりと密度の濃い生地と様々な味を楽しめるバラエティの豊富さ。

おいしさだけではなく、コストパフォーマンスの高さ。お買い得感はかなり高いのです。
販売だけでなく、2階では、その三方六の製造工程を見学可能です。
道内外を問わずファンの多いお菓子です。

最近は小割りという食べやすいサイズに切り分けたものが大人気。
お土産に悩んだならば、ぜひおすすめします。
日持ちがしますし、六花亭や石屋製菓よりもちょっとだけ北海道通な雰囲気を醸し出せるお菓子です。

ゆっくりと過ごせるカフェで、特別メニューガーデンクレープをぜひお試しください。
十勝の優しさがしっかりと口に広がります。道内でもここでしか味わえない優しさなのです。

【施設情報】
住所:北海道河東郡音更町下音更北9線西18-2
電話:0155-32-3366
営業時間:
■夏期営業時間(4月第3月曜日~11月3日)
店舗…午前9時から午後6時まで
喫茶…午前9時から午後5時まで
工場見学…店舗開始時間から午後4時まで
■冬期営業時間(11月4日~4月第3日曜日)
店舗…午前9時30分から午後5時30分まで
喫茶…午前9時30分から午後4時30分まで
工場見学…店舗開始時間から午後4時まで
定休日:年中無休

おわりに

いかがだったでしょうか。
温泉もグルメも実は紹介しきれていないところがいっぱい。
秘湯トムラウシ温泉や十勝牛の紹介もできていません。池田町はハンバーグとステーキのおいしいお店が多く、新得町のそばも有名。
ミルクジャムで有名な「しんむら牧場」も上士幌町にお店があります。

つまり、まだまだ十勝には訪れるべき場所がいっぱいあります。
決して訪れて後悔することのない土地が十勝地方なのです。

ぜひ、このページを参考にしつつ、皆さんの十勝ベストスポットを見つけて頂ければ幸いです。

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