冬の北海道ドライブで注意すべき事、道民が詳しく教えます!
- 北海道全域
- 最終更新日:2019年11月19日
2.運転しやすいところ、運転が難しいところ
札幌などの大都市は除雪が行き届いて、非常に走りやすいですが、一方道は狭くなります。三車線の道は2車線に、そして、対面通行ができなくなる道も出てきますので時間は夏の2倍はかかると考えてください。
いくつかの道は冬期間通行止めとなります。有名なところでは知床横断道路やニセコパノラマラインなど。走らない以上危険はありません。
一方で最大気を付けなければならないのは峠です。
のぼりの峠はいってもさほど危険度は高くありません。除雪が行き届いているところが多いですし、ペースもゆったりしたものになります。エンジンの回転数の割にはスピードも出ません。チェーンを巻かなくてもスタッドレスタイヤで十分の場面が多いと思われます。高みに上るほど外気温が低く、路面が滑りにくい傾向が出てきますので。
逆に、下りには要注意です。たとえば日勝峠などは多重衝突の事故が毎年おこるポイントとなっています。
下りでは図らずもスピードが出てしまうことやカーブも多く車間が詰まってしまいやすいこと、外気温が徐々に上がり始め、またブレーキの機会が増えてタイヤとの摩擦で路面が滑りやすくなることなど、事故につながりやすい条件が多く出始めます。
夕暮れ時は滑る場所、滑らない場所が混在します。特に注意が必要です。ここで大切なのは、AT車であってもシフトチェンジ。エンジンブレーキは思いのほか有効です。フットブレーキを頻繁に使うよりはより安全に坂道を下ることができると思います。
~冬の美幌峠と屈斜路湖~
なお、冬の峠を通る場合は、必ず事前に状態を確認しましょう!
北海道の道路情報サイト「北の道ナビ」の「峠情報」ページに、積雪の状態など確認できますので、ぜひ活用ください。
http://northern-road.jp/navi/index_touge.htm
平地では新雪の後が特に注意。アイスバーンも覆い隠してしまいます。
タイヤの溝を新雪が埋めてしまうケースもあり、圧雪状態よりも滑りやすくなるのです。また、ギャップを隠しているケースもあり、車体を擦ってしまうこともあります。
それだけで済めばいいですが、どのタイヤも地面にグリップせず、エンジンをふかすほど雪に埋まっていくという現象に見舞われることもあります。こうなると力技で脱出するしかありません。車両の通行量が多いところよりも住宅街などの除雪が入りにくいところほど要注意です。
基本的に轍には沿って走ったほうがよいといわれますが、危険性をはらんでいることも忘れるべきではありません。やがて、機械により轍は削り取られるのですがそのあとは非常に滑りやすくなります。
最近は、経費節減のあおりを受けて、ロードヒーティングをカットしている坂道があります。もともと滑りやすい道だからロードヒーティングを施しているはずのところをカットしてしまっていますから、道路わきの茶色の金属の機械から湯気が出ているかどうかに注意してください。
湯気が出ていれば実施中ですが、沈黙している場合はエンジンブレーキの用意をしましょう。
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