【北海道の紅葉・旭岳】ロープウェイで日本一早い紅葉に出会える。北海道の最高峰の中腹を歩こう
- 旭川・層雲峡
- 最終更新日:2024年9月13日
もくじ
日本で最も早く紅葉が始まる場所をご存知でしょうか?それは、北海道の大雪山系(たいせつさんけい)で、9月上旬から鮮やかな紅葉が見られるようになります。標高2,000m前後の山々は、本州の日本アルプスに匹敵する気候条件をもち、全国で一番早く色づくのです。
特に、北海道最高峰である旭岳(標高2,291m)中腹の紅葉は、毎年全国ニュースで取り上げられるほど有名です。旭岳温泉から旭岳ロープウェイで簡単にアクセスできるこの姿見の池周辺では、「神々の遊ぶ庭」とも呼ばれる大雪山系の山上世界をハイキングしながら、言葉に言い表せないほど美しい紅葉を鑑賞することができます。
標高約1,600mに位置する旭岳ロープウェイの姿見駅周辺では、9月上旬から紅葉が始まり、9月中旬には見頃を迎えます。ウラジロナナカマドやウラシマツツジ、チングルマといった低木が赤く色づき、山肌は鮮やかなパッチワークのように彩られます。10月上旬には旭岳が雪に覆われ始め、紅葉は徐々に山麓へと移っていきます。
ロープウェイからは、赤く染まったナナカマドやオレンジ色のダケカンバが織り成す美しいパノラマを堪能できます。そして、10月下旬には標高約1,100mの旭岳温泉周辺の紅葉も終わり、旭岳は完全に冬の装いとなります。9月上旬からの1ヶ月間、長い期間にわたって紅葉の絶景を楽しむことができるのが、秋の旭岳の魅力です。
特に紅葉がピークを迎える9月には、旭岳ロープウェイ駅から姿見の池へ向かう約2kmのハイキングコースが大変人気です。道中では、噴気を上げる旭岳の雄大な姿と、紅葉が織り成す美しい景色に魅了されることでしょう。霧が立ち込めることもあり、その幻想的な雰囲気が、一味違った非日常の体験を提供してくれます。
ロープウェイの終電まで残れば、山肌が夕焼けに染まるアーベントロートを目にすることができ、静寂の中、まるでカムイミンタラの世界を独り占めしているかのような特別な時間を過ごせます。なお、標高が高いため、防寒対策はしっかりと準備してくださいね。
登山愛好家に人気のスポットとして知られているのが、姿見駅から片道約2時間で到達できる裾合平(すそあいだいら)です。ここはチングルマの群生地として有名で、真っ赤に色づいた草紅葉の中に綿毛が揺れる光景は、大雪山を象徴する秋の風物詩のひとつとして知られています。
- 住所
- 北海道上川郡東川町旭岳温泉
- TEL
- 0166-68-9111
- 営業時間
- 始発(上り)6:00〜最終(下り)17:30 ※時期・曜日で細かく変動しますのでHPにてご確認ください
- 備考
- 紅葉シーズン往復運賃 大人3,200円小人1,600円
日本深掘りサイクリスト・フォトグラファー 土庄雄平
1993年生まれ、愛知県豊田市出身。同志社大学文学部文化史学科・英文学科卒。サラリーマンの傍、自転車旅&登山スタイルで、日本各地を駆け巡るトラベルライター。 四季折々の日本を五感で捉え、発信しています。
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