栗山町の酒蔵、小林酒造の北の錦記念館へ行こう
- 千歳・支笏湖・夕張
- 最終更新日:2019年3月11日
日本酒「北の錦」で知られており、「北の地で錦を飾る」という初代「小林米三郎」の意気込みからつけられています。
小林酒造では、蔵や住居など合わせて13棟が国の登録有形文化財に登録されており、どの建物を見ても歴史を感じるものとなっています。
小林酒造の歴史を様々な角度から知ることができる展示の数々と、日本酒の試飲などを楽しんでいると、あっという間に1時間ほど経ってしまいます。
ここでは、美味しい日本酒と小林酒造の歴史に触れることのできる酒蔵をご紹介します。
1・北の錦記念館
小樽の銀行をモデルに建てられた「北の錦記念館」は、明治の酒蔵と酒器のコレクションをテーマとして、お酒に関する道具がおよそ五千点ほど展示されています。
1階は徳利や酒杯などの展示、2階には造り酒屋の祝宴を再現したコーナーや終戦後にGHQが駐留し簡易裁判を行った応接間が、当時のまま展示されています。
北の錦記念館の1階にはショップおよび試飲コーナーもあります。
蔵元限定のお酒や栗山町限定の「栗山英樹」(日本ハムファイターズの監督で有名ですね)などもあり、10種類以上の日本酒を試飲することができますので、きっと自分好みの日本酒を見つけることができますよ。
今回はじっくり選ぼうということで、全種類の日本酒を2巡試飲させてもらいました。
最終的に選んだのは「渡里酉(わたりどり)」という栗山町産「吟風」100%で仕込まれた特別純米酒を購入しました。
このお酒は栗山町限定で販売されているものです。
私は辛口の純米酒が好きなので、飲み比べして好みの一本を見つけることができました。
2・明治蔵元生家 小林家
↑↑ 絵に見えますが刺繍で出来ています。
「小林家」は北の錦創業者、初代小林米三郎の自宅として1897年(明治30年)に建築され、現在は登録有形文化財にも指定されている貴重な建築物です。
現在は家屋の見学や喫茶・売店として利用されています。
特に建屋見学は外国人の方が非常に喜んでいたほど「古き良き日本」を感じられるものになっていますので、予約が必要ですがぜひ見学してみてはいかがでしょうか。
見学後には抹茶、菓子、ミニ甘酒の3点セットをいただくことができます。
喫茶コーナーはコーヒーや抹茶、甘酒しるこなどをいただくことができます。
注文しなくてもお茶をサービスで出してもらえますので、ちょっと一息つくのにピッタリです。
見学をしなくても喫茶コーナーと売店はいつでも利用できます。
丁寧に案内してもらえますので、ぜひ小林家の歴史についてお店の方とお話ししてはいかがでしょうか?
売店では様々なものがありますが、ここにある巾着袋の生地は、おばあさんが残していったたくさんの着物をほどいて加工したものだそうです。
入口すぐに小さなギャラリーがあり、1日500円でギャラリースペースを借りることもできます。
絶賛募集中とのことですよ。
【 小林家見学 】
電話番号:0123-76-7228
時 間:①10:50 ②12:30 ③14:00 ④15:30(4月~10月)
文化財保存協力費:お一人様1,000円
営業時間:10時~17時(11月~3月は16時)
定 休 日:水曜日
3・白蛇の杜
小林家の中庭には商売を見守る白蛇を祀っています。
小林家先祖代々のシンボルになっています。
4・木の温もり酒道具の館
昔の酒造りで使用した道具や北の錦の歴史を振り返る写真などを展示しています。
注意深く見ていくと懐かしいものや面白いものが発見できますよ。
5・大正・昭和の暮らし展示室
小林家で実際に使用していた大正・昭和の生活用品を生活していた当時を再現して展示しています。
タイムスリップしたかのような懐かしいものや珍しいものが数多く展示されています。
6・酒とそばの錦水庵
北海道産のそば粉を使用し、仕込み水を使った手打ち蕎麦が食べられます。そばがきを使った甘味などもあります。
ここのお蕎麦は美味しいと評判のお店です。
【 酒とそばの錦水庵 】
電話番号:0123-73-7171
営業時間:11:00~16:00 ※蕎麦がなくなり次第終了
定 休 日:火曜日
7・小林酒造蔵見学について
蔵見学は10名以上の団体に限り行っています。
見学の1週間前までに予約する必要がありますのでご注意ください。
蔵見学では、蔵の案内が30分ほど、試飲や買い物で30分ほどの合計1時間程が目安になっています。
個人では蔵見学できないのが残念です。
【 蔵見学の予約先 】
電話:0123-76-9292(北の錦記念館直通)
8・酒蔵まつり
毎年、4月第2週の土・日曜日に開催される「酒蔵まつり」は、普段立ち入りができない酒造りの内部を一般公開しています。
新酒の振る舞いや露店などが並び、毎年大勢の人で賑わいます。
終了間際の時間にはもう終わっていることもありますので、最低でも終了1時間前には会場へ行くことをオススメします。
駐車場が少なく、周辺に用意はされていますが非常に分かりづらく混んでいます。年に一度のイベントなので、ぜひ早めに行きたいですね。
<おわりに>
小林酒造は栗山町という自然の中にある立地のため、団体客がいない場合は静かにゆっくりと見て回ることのできる観光スポットです。
酒蔵見学は個人ではできませんが、小林家の案内役の方はとても親切に対応していただけますので、お客さんが少ない場合はたくさんお話を伺うことができます。
すぐ近くには「栗まんじゅう」で知られる美津和商会がありますので、栗山町へ来た際にはお土産として合わせて訪れてみてはいかがでしょうか?
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