一度は行きたい花の浮島「礼文島」アクセス徹底ガイド
- 道北・稚内・利尻礼文
- 最終更新日:2024年6月17日
しかし、日本でも最果てというべき場所にあり、どのように訪れれば良いか気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで今回は、そんな花とトレッキングの楽園「礼文島」へのアクセスについて徹底ガイドしたいと思います。
礼文島へは「稚内」or「利尻」からフェリーで
礼文島があるのは、日本最北の地・稚内市から西の海上へ約50キロメートル進んだ場所。サハリン(樺太)を北に望む、日本最北端に近くに位置しています。
現在、礼文島へアクセスする方法はハートランドフェリーが運行するフェリーの一択。
かつて島内では礼文空港が営業していたこともありましたが、2003年の運行をもって休止中。
幾度となく廃港が検討されているものの休止が延長され、次回は2026年3月に判断されることになっています。
礼文島へのフェリーは、稚内と利尻島から出ています。
礼文島へのアクセスは大体2パターン。
マイカーやバイクで北海道をドライブ旅・ツーリングをしている方は稚内〜礼文島のフェリー。
時間に余裕が無いもしくは島での滞在時間を重視する場合は、利尻空港まで飛行機、利尻島〜礼文島をフェリーで移動する方が多いです。
稚内(稚内港)から礼文島(香深港)
稚内港は日本最北端の町・稚内にあるフェリーターミナルです。
4月28日〜10月31日のオンシーズンまでは、稚内〜礼文島(香深港)をつなぐフェリー(1日往復3便、うち1便は利尻島を経由)が運行しています。
渡航時間は約1時間55分で、2等の片道運賃は大人3,290円です。
稚内までの陸路
【新千歳空港・札幌~稚内】
・車 約5時間20分(高速道路利用)
・電車 約6時間15分/片道¥10,910(特急自由席利用)
・バス 約5時間45分/片道¥6,200(札幌大通BT~稚内)
旭川からは電車(特急サロベツ)の場合約4時間。
JR稚内駅からフェリーターミナルは徒歩約10分ほど。
バスはフェリーターミナルが終着になっている便があるほか、1日6便のうち札幌大通23:00発(5:30着)の夜行便があります。
稚内までの空路
新千歳空港から稚内空港までANAで約55分(1日往復2便)、羽田空港から稚内空港までANAで約1時間50分(1日往復2便)となっています。
稚内空港からフェリーターミナルまでは宗谷バスによる空港連絡バスが運行しています。
道外からでも東京からであれば稚内空港まで一本で飛べるのがメリットですね。
利尻島(鴛泊港・沓形港)から礼文島(香深港)
利尻島には鴛泊(おしどまり)港と沓形(くつかた)港の2つのフェリーターミナルがあります。
基本は鴛泊港〜礼文島(香深港)の往復1便のみの運行ですが、6月1日〜9月30日のオンシーズンになると、鴛泊港〜礼文島(香深港)が往復2便、沓形港〜礼文島(香深港)が往復1便の1日計3便が運行します。
渡航時間は約45分〜50分で、2等の片道運賃は大人1,140円とリーズナブルです。
参考:ハートランドフェリー>礼文島
利尻島までの空路
新千歳空港から利尻空港までANAで約50分(1日往復1便)、丘珠空港から利尻空港までJALで約50分(1日往復1便)となっています。
ANAの場合、道外から乗り入れる便も多い新千歳空港経由ですので、最寄りの空港から新千歳空港へ飛んで、すぐ乗り換えがられるため時間的な楽ちんというメリットが大きいです。
一方で丘珠空港は道外(主に東京・大阪圏)主要空港との路線が無く新千歳空港からも距離があるため、JALを使う場合は、1日札幌観光を組み合わせるのがオススメです。
割高なイメージがある飛行機。新千歳・丘珠―利尻は普通運賃片道28,500円ですが、早期予約の割引運賃であれば片道10,000円ほどから購入できますよ。
利尻空港から鴛泊港・沓形港までは路線バス(宗谷バス)が走っていますが、便数が少ないのであらかじめよく確認しましょう。
到着したら利尻島で1泊する方がほとんどだと思うので、宿泊施設の無料送迎を利用するのが良いでしょう。
おわりに
礼文島は小さい島のように見えて、周囲約72kmの大きな島。滞在日数については、どれほど多くのトレッキングコースを巡りたいのか?で決めると良いでしょう。以下を目安としてみてください。
1日:スコトン岬や澄海岬の観光、桃岩展望コースのトレッキング
2日:礼文岳コース・岬めぐりコースのトレッキング
3日以上:8時間コース、礼文トレイルセブン完歩
最終的にはフェリー一択ではあるものの、それまで陸路や空路などあらゆるアクセス方法がある礼文島。スケジュールを立てるのは中々大変ですが、それゆえにパズル的な面白さもありますよ。
時間や費用など比較検討しながら、どれが自分にとってベストな組み合わせか?考えてみてくださいね。きっと訪れた後に、何倍も満足度が高まる旅行になると思います。
日本深掘りサイクリスト・フォトグラファー 土庄雄平
1993年生まれ、愛知県豊田市出身。同志社大学文学部文化史学科・英文学科卒。サラリーマンの傍、自転車旅&登山スタイルで、日本各地を駆け巡るトラベルライター。 四季折々の日本を五感で捉え、発信しています。
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