冬の道東観光「この観光スポット、どの空港から行けばいいの?」にお答えします
- 網走・北見・知床
- 最終更新日:2021年3月16日
その中で多く聞かれるのが、観光地への行き方。特に道路が凍る冬は、レンタカーで行く、という訳にも行かないため、路線バスや期間限定のバスなどを使っていくのがおすすめですが、実際どのバスを使えばいいかがわからないという話があがります。
ということで今回は、冬だから行くべき道東の観光スポットと、効率の良い空港からの行き方をセットでご紹介したいと思います。
もくじ
1:知床
世界自然遺産・知床の冬の魅力、それは流氷です。特に海に突き出た知床半島の地形の特性上、流氷が長く滞留しやすいのが知床エリアの特徴。そのため、流氷の上を歩く「流氷ウォーク」や、流氷をただただ眺める「流氷浴」など、おもしろい流氷体験が多いのが知床です。
また、夏の観光スポットである「知床五湖」も、近年からは冬もガイド同行が条件ながら行くことが可能となり、凍った世界遺産の湖の上を歩く、というのもこの時期だけの楽しみです。
流氷ウォークは例年予約が取りにくい人気のアクティビティ
ソーシャルディスタンスにも優れた、ただ流氷を眺める「流氷浴」
冬の知床にはどうやって行けばいい?
前述の「流氷ウォーク」などの体験が楽しめる場所は、知床半島の北側の中心地、ウトロ地区です。ウトロ地区に宿泊施設が集中しており、温泉も楽しむことができます。
知床ウトロ地区へのアクセスがよい近隣空港は、女満別空港と中標津空港です。
女満別空港
女満別空港からは、知床ウトロ地区まで直通で行くことができる夏季・冬季限定のバス「知床エアポートライナー」が1日3便運行。また、女満別空港から近い網走からは、同バスに加えて、「ひがし北海道エクスプレスバス」が2便(1号、5号)も運行。
まず女満別空港から網走へ向かい(各航空便の到着にあわせて連絡バスが運行)、網走で流氷砕氷船おーろら号に乗り、それから知床ウトロへ向かう、というのもおすすめです。
中標津空港
中標津空港からは、期間限定の「ひがし北海道エクスプレスバス」が1便(7号)が運行。
1日1便、ANAが運行する羽田発中標津行(※)の到着にあわせた出発時間のため便利。途中、絶景スポットして注目されている「天に続く道」へも立ち寄ります。
※新型コロナウイルス感染拡大に伴う需要減退を理由として、2/18までの運休が決定しております。
全長28kmにも及ぶまっすぐの道、天に続く道
2:阿寒湖
道東のちょうど中央に位置する阿寒湖。緑色の球体、まりもで有名な阿寒湖は、冬は一面氷結。わかさぎ釣りのメッカとなり、またフロストフラワーと呼ばれる氷の花のような結晶も注目を集めています。白い雪原へと変わった阿寒湖を眺めつつ、湖畔の温泉旅館でゆったり、というのが冬の阿寒湖滞在の楽しみですね。
氷の結晶、フロストフラワーは、よく冷えた風のない早朝に見られる自然現象
冬の阿寒湖にはどうやって行けばいい?
阿寒湖へのアクセスのよい最もポピュラーな空港は釧路空港ですが、その他の空港からのアクセスも検討できます。
釧路空港
阿寒湖から一番近い空港は、釧路空港です。とはいえ、阿寒湖と釧路空港、同じ釧路市内にあるとはいえ約60kmの距離があります。
釧路空港から阿寒湖までは路線バスが冬期は1日3便、その他、直通バスの「阿寒エアポートライナー」が1日1便運航しております。
女満別空港
その次に阿寒湖から近い空港は女満別空港。道路最短距離で約65kmですので、実は釧路空港と大差がありません。ただし、女満別空港から阿寒湖まで直行で行くバスがありせんので、最寄りの街である網走もしくは北見から阿寒湖へ向かう形になります。
網走からは2本。朝出発の「ひがし北海道エクスプレスバス8号」と午後出発の「まりもエクスプレスオホーツク号」がそれぞれ1日1便。北見からは、前述の「ひがし北海道エクスプレスバス8号」「まりもエクスプレスオホーツク号」の他、都市間バスである「釧北号(こんぽくごう)」が1日2往復、計4便あります。
帯広空港
阿寒湖の南西に位置する都市、帯広に近い帯広空港。空港から阿寒湖までの直行バスはありませんが、帯広駅から阿寒湖まで、「まりもエクスプレス帯広号」が1日1便運行。
羽田を朝に出発する便に乗れば、帯広駅周辺で名物の豚丼や六花亭本店などの立ち寄り、それから阿寒湖へ移動、という事も可能ですよ。
六花亭帯広本店は、帯広駅から徒歩6~7分。
3:摩周湖
「霧の摩周湖」として知られる道東有数の観光スポット、摩周湖。冬はその年の気象状況次第ですが、結氷する年もあり、神秘的な姿を見せます。また湖岸の木々につく霧氷もまた絶景です。
冬の摩周湖にはどうやって行けばいい?
摩周湖の周辺にある空港は、道路の最短距離順で紹介すると、中標津空港(60km)、女満別空港(72km)、釧路空港(79km)の順。冬以外でレンタカーで行くのであれば中標津空港がおすすめですが、冬に交通機関で、となると少し話が違ってきます。
釧路空港
釧路空港から摩周湖まで乗り換えなしで便利に行くことができる期間限定の「ひがし北海道エクスプレスバス9号」が1本運行。摩周湖を観光後、絶景スポットである美幌峠も経由して、網走、北見へと向かいます。
その他、釧路空港周辺の釧路駅からは、どちらも朝出発にはなりますが、定期観光バスの「ホワイトピリカ号」や、摩周湖・網走を経由して知床ウトロへ向かう「ひがし北海道エクスプレスバス5号」もそれぞれ1本ずつ運行しております。
屈斜路湖を見下ろす美幌峠の絶景
女満別空港
女満別空港から摩周湖までの直行バスはありませんが、最寄りの網走からは、午後出発の「ひがし北海道エクスプレスバス2号」が運行。摩周湖とタンチョウで有名な「鶴居伊藤サンクチュアリ」を経由して阿寒湖へと向かうルートです。
4:紋別
赤い流氷砕氷船「ガリンコ号」の運行で有名な、流氷のまち、紋別。特に2021年は新型の「ガリンコ号Ⅲ」が就航し注目されています。その他、美味しい海鮮の数々も魅力です!
冬の紋別にはどうやって行けばいい?
紋別には市内中心部から車で10~15分程度の場所に紋別空港があります。但し、紋別空港は羽田空港から1日1便のみの就航(※)のため、他の空港からのアクセスも検討するのが、周遊観光を考える点からもおすすめです。
紋別空港
紋別空港からは紋別市内中心部までは無料の連絡バスが運行。冬期はガリンコ号が発着する「紋別ガリンコステーション」にも行きますので、着いた日にそのまま流氷船乗船、というのも可能です。なおガリンコ号は例年満席になりますので、早期の予約必須です。
女満別空港
女満別空港から紋別までの直行バスはありませんが、最寄りの網走からは紋別まで、期間限定の「ひがし北海道エクスプレスバス3号」「ひがし北海道エクスプレスバス4号」の計2本がしております。
網走のおーろら号と紋別のガリンコ号の両方に乗るというのも、流氷は天候や風向きでいたりいなかったりする気まぐれさがありますので、流氷に会えないというリスク回避の天からもおすすめです。
旭川空港
旭川空港から紋別までの直行バスはありませんが、最寄りの旭川駅からは紋別まで「特急オホーツク号」が1日3往復運行。人気観光スポット「旭山動物園」にも行きたい、という方にはおすすめです。
旭山動物園のペンギンパレード
おわりに
以上、冬の道東観光で知っておきたい、空港から観光スポットへのアクセスをご紹介いたしました。ぜひ、冬季限定のバスなどを活用しながら、「私ならではの観光ルート」を作ってみてくださいね!
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