美瑛の厳選フォトスポット10選|春夏秋冬めぐる美瑛のみどころ
- 富良野・美瑛・トマム
- 最終更新日:2024年12月2日
四季ごとに異なる一期一会の風景に出会える美瑛周辺の厳選フォトスポットをご紹介します。
アースカラーの大地に魅せられる「パッチワークの路」
パッチワークの路は、北海道美瑛町の美しい景観を楽しめるドライブコースの総称で、特に美瑛町北瑛周辺を指します。丘のまちとして知られる美瑛で、広がる畑がまるで色とりどりのパッチワークのように見えるため、このような名前がつけられました。四季折々の風景が楽しめるこのエリアは、特に初夏から夏にかけて、赤麦や蕎麦、じゃがいもの花が咲き誇り、アースカラーの美しい景観を堪能できます。
パッチワークの路の見どころの一つは、「セブンスターの木」や「ケンとメリーの木」といったランドマークとなる木々です。これらの木々はCMやポスターにも使用され、美瑛の象徴となっています。丘の上に立つ巨木は、雄大な風景のアクセントになり、思わず深呼吸をしたくなるのどかな時間が流れています。
- 住所
- 北海道上川郡美瑛町美田
大雪山を背景に、虹色の展望花畑が広がる「四季彩の丘」
四季彩の丘は、北海道美瑛町にある観光ガーデンで、広大な丘の上に四季折々の花々が咲き誇る美しい景観を楽しめます。広さ約7ヘクタールの園内には、春から秋にかけて30種類以上の花が咲き乱れ、まるで虹色のカーペットのような絶景が広がります。特に、サルビアやケイトウ、ダリア、マリーゴールドなどが見頃を迎える初秋は、多くのお客さんで賑わいます。丘の頂上には展望台があり、美瑛の丘陵地帯や大雪山系を一望するパノラマも見事です。
四季彩の丘では、花畑を巡るトラクターバス・ノロッコ号に乗ることで、広大な敷地を効率よく見学できます。また、アルパカ牧場も併設されており、かわいいアルパカとの触れ合いも楽しめます。また売店でいただける美瑛産の新鮮な牛乳をベースにした、芳醇でコクのあるソフトクリームも絶品です。
- 住所
- 北海道上川郡美瑛町新星第3
- 営業時間
- 8:40-17:30(6-9月)※時期により変動
- 備考
- 入場料金(7-9月):高校生以上500円、小・中学生300円、小学生未満無料
絵葉書に迷い込んだような「新栄の丘(赤い屋根の家)」
美瑛の中心部から南に10分弱車で走った場所にある、美瑛を代表する展望スポットの一つです。標高約300メートルの丘に位置し、美瑛の美しい田園風景を一望できます。特に有名なのは、赤い屋根の家を見渡す景色で、まるで絵葉書のような美しい光景が広がります。季節ごとに変わる畑や丘陵の色合いがパッチワークのように織りなし、丘のまち・美瑛ならではの風景を堪能できます。
丘の中心部にはマスコットキャラのロール君が迎えてくれ、写真撮影スポットとして人気です。夏から秋にかけては、色とりどりの花々や作物が見頃を迎え、美しいコントラストが楽しめます。また、晴れた日には遠くに十勝岳連峰を望むことができ、壮大な自然のパノラマが広がります。ベンチや休憩スペースも設けられており、ゆったりとした時間が過ごせるのも魅力です。
- 住所
- 北海道上川郡美瑛町美馬牛新栄
十勝岳山麓で神秘の青色をたたえる「青い池&白ひげの滝」
十勝岳山麓の白金温泉近くに位置する「青い池」は、じつは偶然に偶然が重なって生まれた場所。
もとは十勝岳の噴火による火山泥流を防ぐため築かれた堤防に水が溜まって形成された人造池で、この池に一帯のアルミニウムを多く含む湧き水と美瑛川の水が混ざり合い、微粒子(コロイド)が川の水により拡散することで池の青さが生じるのです。
簡単に言うとコロイドにより水中が光りをよく反射する状態になっているという事。なので、天候によって池の青さが異なるというのも観光するうえでのポイントです。
この現象を象徴しているもう一つのスポットが「白ひげの滝」で、青い池から車で約5分、白金温泉に位置しています。
- 住所
- 北海道上川郡美瑛町白金
- 備考
- 関連記事:【一度は見たい絶景!】美瑛・青い池の四季の魅力とアクセス
元気なビタミンカラーが大地を彩る「ぜるぶの丘」
初夏から秋にかけて色とりどりの花が楽しめる観光農園「ぜるぶの丘」。園内には約1ヘクタールほどのひまわり畑があり、例年7月と9~10月初旬の2回の見ごろには大地を明るいビタミンカラーで彩ります。
ひまわり畑の外周はカートの周遊コースになっていて、白樺並木が隣接し、夏らしい・北海道らしい景色が楽しめます。
- 住所
- 北海道上川郡美瑛町大三
- 営業時間
- 8:30-17:00 4月下旬~10月中旬営業(冬季休業)
- 備考
- 入園無料
美瑛ならではの地形を全身で感じる「北西の丘展望公園」
美瑛の中心部からパッチワークの路へ向かう途中にある丘。ピラミッド型の展望台があり、360度のパノラマを楽しめる公園として整備されています。夏には園内にラベンダーが咲き誇り、美瑛らしい美しい景色を満喫できるのが魅力です。展望台に上がると、目に飛び込んでくるのが十勝岳の山並み。火山・十勝岳を中心として、北海道の屋根と称される大雪山へと続く雄大な景観が広がります。また、美瑛の丘一帯の地形は、十勝岳の噴火活動によって形成されたと言われており、自然の偉大さを実感させてくれます。
- 住所
- 北海道上川郡美瑛町大村大久保協生
絵画のような風景に引き込まれる「白樺回廊(拓真館)」
美瑛を風景写真の聖地として広く知らしめた風景写真家・前田真三。彼が北海道での活動拠点として、美瑛町拓進の旧千代田小学校跡地に設立したフォトギャラリー「拓真館」があります。このギャラリーに隣接する散策路が「白樺回廊」です。道の両側に立ち並ぶ白樺の巨木が織り成す風景は、まるで絵画の世界に迷い込んだような美しさを見せてくれます。特におすすめの時期は、新緑が芽吹く5月と、一面が真っ白な銀世界となる冬。どちらも自然の力強さと美しさを堪能できる季節です。
- 住所
- 北海道上川郡美瑛町字拓進
- 営業時間
- 10:00-17:00(11-3月は-16:00)
どこまでも続く大雪原にたたずむ「クリスマスツリーの木」
国道237号線・深山峠の近く、美馬牛(びばうし)から少し入ったところに、「クリスマスツリーの木」と呼ばれる一本のトウヒの木があります。美しいシルエットが周囲の風景と調和し、人気のフォトスポットの一つとして知られるようになりました。四季折々の景色が楽しめますが、特に雪原とのコントラストが絶妙です。光が差し込むと、優しい水色の空がパステル調の背景となり、どの角度から見ても絵になる風景が広がります。
- 住所
- 北海道上川郡美瑛町美馬牛
奇跡の瞬間に出会えるかも!? フラヌイ大橋の「サンピラー」
氷点下10度から20度のよく冷えた朝、無風で快晴という限られた条件時に見られるダイヤモンドダストという現象があります。この現象の有名な撮影スポットの一つが、「フラヌイ大橋」です。条件が整えば、水蒸気が凍結してできたダイヤモンドダストに太陽の光が差し込み、まるで光の柱のように見える「サンピラー」という現象も観測されます。息を呑むほど美しい絶景が広がりますが、周囲には広い駐車場がないため、通行の妨げとならないよう注意して鑑賞しましょう。
- 住所
- 北海道上川郡美瑛町二股
番外編:雪山とエゾヤマザクラの共演が見事な「深山峠」(上富良野町)
美瑛町と上富良野町の境界にある峠の展望台。美瑛の観光名所・四季彩の丘から車で約5分のほど近い場所にあるここからは、美瑛の丘陵地帯と、その背景にそびえるダイナミックな十勝岳連峰が織りなす壮大な景色を楽しめます。ゴールデンウィークの終わり頃にはエゾヤマザクラと十勝岳連峰が一緒に見られ、美瑛・富良野を代表する春の風景のひとつです。北海道らしい雄大で美しい春の絶景を堪能してみませんか?
- 住所
- 海道空知郡上富良野町西9線北34号
美瑛町へのアクセス
美瑛町は北海道の中央部に位置しています。
最もアクセスしやすい旭川空港からは車で20分弱。旭川空港までは羽田空港からは直行便が通年運航しており、伊丹空港や中部国際空港からは8月や年末年始などスポット的に直行便が季節運航します。
多くの方に利用しやすいのは、新千歳空港からの車(レンタカー)でのアクセスでしょう。最短ルートは千歳東ICから占冠ICまで北海道横断自動車道を走り、そこから北上して国道237号線・金山トンネルを抜ける約2時間30分のルートです。冬季にはスタッドレスタイヤが必須になります。
おわりに
いかがでしたか?今回は美瑛とその周辺のおすすめフォトスポットをご紹介しました。タイミングが合わなければ見られない風景もありますが、その偶然性も含めて一期一会の美しさがこのエリアの魅力だと思います。ぜひ数日間の滞在を計画し、ゆっくりと訪れてみてください。
日本深掘りサイクリスト・フォトグラファー 土庄雄平
1993年生まれ、愛知県豊田市出身。同志社大学文学部文化史学科・英文学科卒。サラリーマンの傍、自転車旅&登山スタイルで、日本各地を駆け巡るトラベルライター。 四季折々の日本を五感で捉え、発信しています。
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