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2024年4月グランドオープン『ワイン産地Hokkaido』発信拠点、「おたるワインギャラリー」見どころガイド│50年のワインづくりの軌跡

エリア
小樽・ルスツ・ニセコ
投稿日
最終更新日:2024年11月1日
小樽市内に設立され、創業当初から北海道産を中心に国産原料100%にこだわった「日本ワイン」をつくり続けるワイナリー「北海道ワイン(株)」。
醸造所併設の施設「おたるワインギャラリー」には同社唯一の直売所があります。
『おたる』『鶴沼』『葡萄作りの匠』など定番ブランドや限定ワインの購入のほか、ワインづくりに関する展示、ワイナリー見学や試飲体験などを楽しむことができ、初めてワインに触れる方にも、ワイン通の方にも、ぜひ立ち寄っていただきたいスポットです。

おたるワインギャラリーってどんなところ?

おたるワインギャラリー

「おたるワインギャラリー」は、新千歳空港から高速を使って車で約1時間、小樽市朝里川温泉エリアからスキーリゾートで有名なキロロスキー場がある赤井川村に向かう国道393号沿いの自然豊かな高台にあります。

市街地や海を見渡せる絶好のロケーションで、今年2024年の創立50周年を見据えて、約10か月の改装期間を経たのち、2024年4月にグランドオープンした「おたるワインギャラリー」は、ワインショップだけでなく、北海道のワインづくりを知ることができるワイナリー見学ツアーやワインバーコーナーでのテイスティングも楽しめる施設です。

北海道ワインの歴史とこだわり

おたるワインギャラリー1970年代初頭、空知エリアにある浦臼町鶴沼の耕作放棄地11haを取得して、一からぶどう畑を開墾したのが歴史の始まり(現在の直轄農場「鶴沼ワイナリー」)。1974年1月、小樽市内の現在の場所に本社と醸造所を設立し、本格的にワインづくりを始めました。

1979年に市販第一号ワインが完成。鶴沼ワイナリーの開園より適地適作を重んじ、北海道でのワイン用ぶどう栽培に力を注ぎ続けることで、北海道におけるワイン用ぶどうの産地形成と北海道産ワインの品質向上に取り組んでいます。「それは『北海道』を社名に背負う責任であると、社員ひとりひとりが意識していることです」と広報担当の越後みどりさんは語ります。
おたるワインギャラリー北海道ワインでは、創業より50年間、直轄農場や契約農家から仕入れる国産ぶどうを100%使い続け、非加熱による醸造でヨーロッパスタイルの製法を貫いています。

雪に閉ざされる期間が長い北海道ですが、本州に比べて冷涼な気候の良い影響もあり、白ワインは酸味が爽やかで、魚介類や野菜、チーズなど道産食材を使った料理に合わせやすいのが特徴の一つ。
最近は上質な赤ワインも人気で、国際的なワインコンクールでも上位賞を受賞しているそうです。ジンギスカンはもちろん、エゾ鹿や道産牛ともあわせてみたいですね!

お気に入りがきっと見つかる!豊富なラインナップ

おたるワインギャラリーワインギャラリーのショップでは、常時100種類以上のワインが並んでいます。
中でもひときわ目をひくのは、ワイン用ぶどうにこだわって育てる契約農家の名前がラベルになっている「北海道余市町 葡萄作りの匠シリーズ」。
現在は「北島秀樹氏」「田﨑正伸氏」「宍戸富二氏」の葡萄作りの匠三人の名前がワインラベルに記されています。
おたるワインギャラリーそれぞれのテロワール(気候や土壌の他、栽培者の考え方等)を生かした匠のぶどうから生まれるワインは、生産農家ごとに味わいが異なる仕上がりで、個性豊かな一本が楽しめます。
おたるワインギャラリーまた主に食用ぶどうを使用し、まるで本当のぶどうを食べているかのようなフルーティな味わいのワインが多いことで全国にファンを持つ、定番「おたるシリーズ」も、もちろん取り揃えています。ワイン初心者でも楽しめる上質なテーブルワインとして人気のシリーズです。
おたるワインギャラリーさらに北海道ワイン第一号ワインの原料となった「ミュラー・トゥルガウ」など、直轄農場・鶴沼ワイナリーで栽培されたぶどうを使用した「鶴沼シリーズ」や、100%北海道産の「ケルナー」や「ツヴァイゲルト」といったワイン専用品種を使用し「GI(地理的表示)北海道」を取得した「北海道シリーズ」など、商品はバラエティ豊か。
おたるワインギャラリー「こんなに多いと、どれを選ぼうか迷ってしまう・・・」という人におすすめなのは、試飲コーナー。ワインショップ内の中央部にある2台のマシンにご注目!
おたるワインギャラリー500円で6枚のコインを購入し、飲みたいワインのボタンを押すと1杯15mlを試飲できます。使わなかったコインは一口おつまみと交換も可能。

「ギャラリーに来たら、まずは試飲コーナーに直行してもらってもいいくらい。ワイナリーの一番の楽しみはやはりテイスティングではないでしょうか。実際に味わってもらうことからぜひ始めてほしいです」(越後さん)。

ワインづくりの舞台裏へ、ワイナリー見学ツアー

おたるワインギャラリー北海道の冷涼な気候と風土を生かしたワインづくりの過程をもっと詳しく知りたい人には、ワイナリー見学ツアーへの参加がおすすめ。ワインに精通した専門のスタッフが案内人になってくれます。
おたるワインギャラリー5つある見学ツアーの中でも一押しは「フルコース」。
直轄農場の「鶴沼ヴィンヤード」や「後志ヴィンヤード」の美しい四季の移り変わりに没入体験できる、縦3.5m×横9.4mの圧巻の4K映像大画面シアター「ヴァーチャルヴィンヤード」や、貴重なオールドヴィンテージワインの展示コーナーを楽しむことができます。
おたるワインギャラリーそして、地下特別テイスティングルーム『Keller3』(ケラードライ)でのワインとおつまみのペアリングが体験でき、より詳しくワインづくりの説明も聞ける特別なツアーです。

大人から子供まで満喫できるプレミアムワインバー

おたるワインギャラリーおたるワインギャラリーには、コンクールで受賞したワインなど、ソムリエ一押し!のワインを楽しめるバーコーナーもあります。
おたるワインギャラリー秋のワイン仕込みのシーズンには、発酵途中のベビーワインが期間限定で登場。通常のワインよりアルコール度数が低いので、普段あまりワインを飲まない人にもチャレンジしやすい1杯です。※2024年はすでに終了しました
おたるワインギャラリー4月から11月上旬にしか味わえない「ナイヤガラワインソフト」はノンアルコールなので、子供やドライバーの方も安心して楽しめます。
また、ワイナリー内でしか飲めない「ナイヤガラジュース」も一年を通して大人気です。これは甘口のナイヤガラワイン用として、毎年秋に届けられる原料ぶどうからワイナリー内で加工している特別なジュースだそうです。ぶどうの濃厚な香り、キュンと広がるさわやかな酸味、ぶどうの甘みが絶妙。こちらももちろんノンアルコールです。

おわりに

おたるワインギャラリーでは試飲でお気に入りの一本を見つけたり、ワイン造りのプロセスを見学して北海道の自然の恵みを感じたり、楽しみ方はいろいろ。現在、創業50周年を記念して数量限定で直営店、オンラインショップ、イベント時のみ購入可能な特別な商品も販売されています。次回の小樽旅では、ぜひ立ち寄ってお気に入りのワインを見つけてみてください!

おたるワインギャラリー

住所
北海道小樽市朝里川温泉1丁目130番地
TEL
0134-34-2187
HP
https://www.hokkaidowine.com/
営業時間
9:00~17:00 年中無休(年末・年始を除く)
備考
見学ツアーは要事前予約。コースによって開催日時が異なります。

藤田花

1995年生まれ、静岡県出身。小樽市在住。新聞記者時代に歴史やグルメ、アクティビティなどについて約1000本の記事を執筆。2022年に北海道移住後はライターとして日本全国の観光の魅力を国内外に発信しています。

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