歴史的建造物と豊かな自然の宝庫「北海道大学」を観光しよう|札幌駅チカで楽しめる北海道らしい景色
- 札幌・定山渓
- 最終更新日:2024年11月19日
その歴史は古く、前身は1876年開校の札幌農学校です。開校当時の建物が現存するなど歴史的価値が高いことから、キャンパス全体が文化財に指定されています。
一般にも開放されていて、最近は海外からの観光客が多く訪れる観光スポットになっています。紅葉の名所としても人気があるということで、10月末に構内を散策してきました。
もくじ
1.キャンパスマップを「エルムの森」で入手しよう
北海道大学はJR札幌駅北口から徒歩約7分、地下鉄南北線さっぽろ駅から徒歩約10分ほど。
初めての訪問だったため、まずは正門そばにあるインフォメーション「エルムの森」へ行ってみることに。
今回は「ぐるぶら」というマップを参考に散策しました。マップだけでなく、施設の情報なども掲載されていてとても見やすかったです。散策を始める前に行きたい施設や営業時間などをチェックしておきましょう。
「エルムの森」にはカフェやショップもあります。筆者は北大ガゴメのど飴と紅茶のティーパックをゲットしました。ここでしか変えないグッズもあるので、北海道大学の”最初と最後に”立ち寄ってみてください。
- 営業時間
- 8:30~17:00 年中無休※年末年始を除く
2.北海道大学観光モデルコース
クラーク像・古河記念講堂
早速、散策スタート!構内は多くの学生が自転車で走行し、車も走っていますので、交通ルールを守り、注意しながら歩きましょう。
正門から入り、まっすぐ進んでいくと「中央ローン」という自然豊かなエリアに。ローンは芝地という意味があり、広い草地にサクシュコトニ川という川が流れ、木々の紅葉が水面に映し出されていて、とても美しかったです。
犬の散歩やベンチに座って読書をされている方など、思い思いにゆったりと過ごされていました。
冬はこのように一面真っ白に。雪が積もった景色も幻想的できれいですね。
「中央ローン」を抜けると、札幌農学校の初代教頭であるクラーク氏の胸像があります。現在のものは1948年に再建されたそう。多くの観光客がここで記念撮影をされていました。
その近くにある「古河記念講堂」は登録有形文化財に指定されていて、1902年に古河財閥の寄附により建設されたことで「古河」という名が残っているそう。現在は外観見学のみですが、北海道大学創基150周年記念事業の一環で人びとが集う”場”としての改修工事が計画されています。
総合博物館
古河講堂を右に曲がり、北の方角へ進んでいくと見えてくるのが「北海道大学総合博物館」。
1929年に建設され、当時は札幌市内で数少ない大規模な鉄筋コンクリートで作られた建物だったそう。
ここでは、北海道大学が所有する貴重な資料の数々が展示されています。学部ごとの紹介・展示ブースは見ごたえがあり、収蔵物を見ることができる箇所も!入館無料でこれだけ多くの展示物を楽しめるというのには驚きました。
- 営業時間
- 10:00~17:00 月曜日休館※月曜日が祝日の場合は営業、翌火曜日休館
イチョウ並木
こちらは北13条門あたりから撮影したイチョウ並木。毎年、10月のイチョウがきれいに色づく時期に開催され、ライトアップなどが行われる「北大金葉祭(こんようさい)」。
2024年は10月26日(土)・27日(日)に開催され、そのあとに訪問しましたが、ちょうど見頃でした。黄色に輝くイチョウの葉がトンネルのようになり、空が見えないほどに覆い尽くされていて圧巻!
イチョウ並木を目当てに毎年多くの方が北海道大学を訪れます。
イチョウ並木周辺では赤やオレンジと色とりどりの紅葉も見ることができ、秋ならではの景色を堪能できました。
ポプラ並木
ポプラ並木は、総合博物館と中央食堂の道を突き当たったところと、スポーツ施設が集まったエリアにある2000年に整備された「平成ポプラ並木」の2箇所があります。
前者のポプラ並木は、2004年に台風の被害に遭い、51本あった木のうち19本が倒壊しましたが、寄附金により修復されました。
ポプラは6月頃になると果実が熟し、種子を包む綿毛が飛びます。まるで雪のように地面に積もることから、「夏の雪」と呼ばれています。
札幌農学校第2農場
「エルムの森」から徒歩で約20分、環状門そばの「札幌農学校第2農場」は、1877年〜1878年に建てられた農場施設で、1909年〜1911年に今の場所に移築されました。当時の酪農経営の貴重な資料として、1969年に国の重要文化財に指定されています。
まずは事務所で記帳を行いましょう。
中に入ると右手に木造の建物が現れます。写真左奥が模範家畜房(モデル・バーン)、右が牧牛舎。模範家畜房の1階は牛舎が2・3階は乾草収納室になっていました。牧牛舎は搾乳牛の牛舎で、裏にはサイロも!
入って左にある建物は、左が牛乳の製造や乳製品の加工・保存を行っていた製乳場、右が家畜飼料調製場だった釜場だそうです。
冬期(11月4日〜4月28日)は屋外公開のみとなりますのでご注意ください。
- 営業時間
- 8:30~17:00 毎月第4月曜日休館 および年末年始
- 備考
- 屋内公開は4月29日~11月3日、10:00~16:00
北海道大学札幌キャンパスの食堂、レストラン・カフェ
食堂
北海道大学札幌キャンパスには、一般の方も利用できる食堂やカフェなどがあります。ただし、お昼時は学生や職員が優先となりますのでご注意ください。
クラーク食堂には月曜日〜金曜日の11時30分〜13時は観光目的の方の利用は控えるようにと掲示されていました。
訪問したのが11時のオープン直後。せっかくなので食堂を利用してみることに。「マジカレー監修カレー」を注文しましたが、中サイズでなんと429円!最初は甘いのですが、あとで辛さをじんわり感じました。
他に、蔦に覆われた建物が特徴的な中央食堂(上写真)、北部食堂、レストランポプラの計4箇所の食堂が利用可能とのことなので、お昼時を避けて訪れてみてください。
- 営業時間
- 11:00-19:00 土日・年末年始休業
- 営業時間
- 11:00-19:00 土日・年末年始休業
- 営業時間
- 11:00-13:30 土日・年末年始休業
- 営業時間
- 11:00-14:00 土日・年末年始休業
レストラン・カフェ
レストラン・カフェは3箇所あります。その中から「北大マルシェ Café&Labo」へ行ってきました。
「北大マルシェ Café&Labo」は2017年11月にオープン。北大構内にある農場で生産された「北大牛乳」を店内の乳製品工房で加工した製品を提供されています。
カフェがすでに混雑していたので、テイクアウトの自家製ジェラートを注文することに。選んだのは北大牛乳とハスカップの2種類。
北大牛乳がとにかく濃厚!牛乳そのものの味をしっかり感じます。ハスカップはさっぱりしすぎず、牛乳との相性が抜群で、今まで食べたジェラートの中でも上位に入るほどの美味しさでした。
冒頭で少しご紹介した「エルムの森」内にも「カフェdeごはん」というカフェがあります。
- 営業時間
- 10:00-18:00(ランチ11:00-14:00) 不定休
- 営業時間
- 7:45-22:30 土日祝8:30-20:30 L.O.30分前
- 営業時間
- 10:00-17:30L.O.料理16:30、飲み物17:00 休業日は総合博物館に準じる
おわりに~北海道大学観光所要時間~
北海道大学札幌キャンパスは広大なため、目的地によって利用駅を変えることをおすすめします。
全体を見てまわりたい方は、JR札幌駅(「エルムの森」最寄り)、イチョウ並木は地下鉄南北線北12条駅、札幌農学校第2農場は地下鉄南北線北18条駅が最寄駅です。
観光目的の方は車でキャンパス内に入ることができません。周辺のコインパーキングを利用しましょう。
【所要時間】
エルムの森→中央ローン(クラーク像)→古河講堂(外観のみ)→イチョウ並木だけであれば、ゆっくり見ても1時間弱
※カフェ等での休憩は含まず
・総合博物館展示鑑賞 → +1時間
・ポプラ並木 → +20分
・札幌農学校第2農場 → 1時間30分
1年を通して魅力たっぷりの北海道大学札幌キャンパス。こんどは冬にまた訪れてみたいです。
- 住所
- 北海道札幌市北区北8条西5丁目
- 備考
- 公共交通機関・徒歩にてアクセスしてください。その他北海道大学HPには構内マップの他入構時のルールなどが紹介されていますのでご参照ください。
kino
大阪府生まれ。2020年4月に北海道に移住。国内旅行業務取扱管理者、北海道移住後に北海道観光マスターと北海道フードマイスターを取得。北海道の魅力や食の豊かさなどをご紹介します。
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