十勝ワインを五感で楽しむ!池田ワイン城へレッツゴー!
- 十勝・日高
- 最終更新日:2019年2月27日
十勝平野の東側、池田町でつくられる酸味豊かで辛口の「十勝ワイン」が地下熟成室に眠っています。
今回は、ブドウ展示園から見学コース、ショッピングなど見どころいっぱいの池田ワイン城をご紹介します!
もくじ
1.世界トップクラスのワイン誕生!十勝ワインの物語
1952年、自然災害が起きた十勝地方。その翌年、2年連続冷害に見舞われます。
町の財政危機を救うために当時の町長(丸谷金保氏)の発案で「ブドウ栽培」と「ワイン製造」への道がスタートしました。
ブドウ栽培でまず注目したのが「山ブドウ」でした。
山ブドウが、ロシアのアムール川流域に自生し、ワイン醸造用に適している「アムレンシス亜系」であることが明らかになり、国際ワインコンペティションでみごと賞を獲得。
先駆者たちは、山ブドウでの成功だけにとどまらず、
十勝ワインの大きな目的であるブドウ栽培による「農業振興」を目指しました。
それが寒冷地に適したブドウ栽培法と独自品種の開発です。
厳しい冬の寒さを乗り切ることができれば、ブドウの完熟期である夏から秋にかけて日較差が大きく、優れたワインの条件である糖度、酸度に恵まれたブドウを収穫することができます。
開発を試みた結果、フランスのブルゴーニュ地方で造られるピノ・ノアールを彷彿とさせる香り・北国ならではの豊かな酸味と味わいのある、赤ワイン品種「清見(きよみ)」が誕生しました。
独自品種の「清見」と「山ブドウ」の組み合わせから出来た「清舞(きよまい)」と「山幸(やまさち)」も代表的な品種として注目されています。
それから時をへだて2016年、53年目を迎えた十勝ワインの製造。
国内では1963年に池田町が最初の自治体経営によるワイン醸造を手がけ、北海道で最も古い自治体ワイナリーとして先駆け的な存在になっています。
2.ワイン城観光の楽しみ方
それでは早速ワイン城を見学してみましょう。各コーナーを一挙ご紹介!
2−1 ブドウ展示園
ワイン城の右側斜面に池田町のオリジナル品種「清舞(きよまい)」「山幸(やまさち)」の樹が植えられています。
栽培本数は約100本。ワイン用ブドウの栽培方法を見ることができます。
2−2 見学コース入口
ワイン城の正面右横に「見学コース入口」があります。こちらから「地下熟成室」へ。
2−3 地下熟成室
地下2階にあるワインが眠っている熟成室です。約1年間、木樽で熟成させます。
木の色や香りを付けてワインの味をまろやかにするためなのだそう。
年代物のワインも。オールドビンテージワインは、販売することは目的とせず、試験研究のためだけに保存されている、まさに十勝ワインの歴史そのもの。
生まれ年のワインにも出会えるかもしれません♪
2−4 展示コーナー
1階の展示コーナーでは、ブドウづくりやワインの製造方法をパネルで紹介しています。
樽、コルクや瓶についても詳しく知ることができます。
ワインブームが到来していない時代に、本格ワインへ挑戦した池田町の取り組みが2005年9月、NHKのドキュメンタリー番組「プロジェクトX」で全国放映されました。
展示コーナーで放映しています。ワインにかける情熱をご覧ください!
2−5 ショッピングエリア
ショッピングエリアには、ワイン販売コーナーと十勝の特産品販売コーナーがあります。
イベント等でも「さっぱりしていて飲みやすい!」と人気のワイン「清見(きよみ)」や樽熟成したブランデー原酒をそのまま瓶詰めした「原酒」も人気なのだそう。
特産品販売コーナーでは、池田町の特産品も売っています。
2−6 ワイン無料試飲コーナー
ワイン無料試飲コーナーでは、十勝ワインが試飲できます。季節ごとのおすすめワインが楽しめますよ♪
2−7 ブランデー&大樽熟成室
蒸留器と十勝産ミズナラで作った大樽を窓越しに見ることができます。
池田町では、コニャック方式によるブランデー造りを1964年から行っています。
2−8 ワイン城のレストラン
4階にある十勝の食材・ワインを堪能できるブッフェレストランです。
ランチタイムにどうぞ♪(営業時間 11時~17時)
2−9 屋上展望広場
エレベーターで屋上へあがると、十勝平野や雄大な日高山脈の稜線など、大パノラマが一望できます!
※冬期間等は閉鎖することがあります。
2−10 ワイン工場
ワイン工場はワイン城の裏手にあります。(駐車場に併設)
ここから全国に十勝ワインを届けています。
窓越しに工場内の作業風景を見学することができます。
3.ワイン城ガイドツアーの魅力
さらに深く知りたい方にはワイン城ガイドツアーがおすすめ!
ワイン城の隠れた魅力と十勝ワインを身近に感じていただくための約20分のガイドツアーです。
うれしいワイン試飲付きです。(無料)
試飲させていただいた「山幸」。
清見種と山ブドウの酒質を引き継ぎ、酸味と渋みが効いています。
お肉など食事とともに味わうと、一層美味しさが引き立ちます。
まさに料理と十勝ワインのマリアージュ!
ショッピングエリアでは十勝産のお肉やチーズも販売していますので、
ワインとともに十勝をまるごと楽しむことができますよ。
【ワイン城ガイドツアー】
*ガイド内容:地下熟成室見学など。
*参加費:無料
*所要時間:20分程度
*開催時間:11:30、13:30、14:30(毎日3回)
*定員:各回20名
*受付:1階インフォメーションで随時受付(定員になり次第、締切です)
※年末年始、ゴールデンウィーク、お盆時期、ワイン祭り当日(10月第1日曜日)などは休みとなります。
4. ドリカムブドウ園を見学してみよう
池田町はDREAMS COME TRUEの吉田美和さんの故郷。
2009年6月、池田町を訪れるたくさんの人と種を蒔き、ワイン造りと
いう長い年月をともに育ててゆける夢の架け橋としてブドウ園が出現。
それが「DREAMS COME TRUE VINEYARD」です。
ワイン工場の正面右手を少し歩くと見えてきます。
5. 池田ワイン城へのアクセス
■JR
池田駅
特急おおぞら停車駅です。
札幌から 約2時間40分
南千歳から 約2時間10分
釧路から 約1時間10分
帯広から 約16分(普通列車 約30分)
JR池田駅から徒歩15分程度でワイン城に着きます。
■自動車
札幌ICから 約2時間50分(道東自動車道利用)
千歳東ICから 約2時間20分(道東自動車道利用)
釧路から 約2時間(一般道利用)
帯広から 約30分(一般道利用)
道東自動車道十勝池田ICから約15分
■バス
帯広駅バスターミナルから約1時間
(十勝バス帯広陸別線/旧ふるさと銀河線代替バス)
〈池田ワイン城/池田町ブドウ・ブドウ酒研究所〉
HP)http://www.tokachi-wine.com
住所:北海道中川郡池田町字清見83-4
TEL:015-572-2467
開館時間:9時〜17時
入館料:無料
駐車場:無料(100台)
休館日:年末年始
ワイン城のレストラン(4F)
営業時間:11時〜17時(ラストオーダー16時30分)
不定休
TEL: 015-572-3033
おわりに
ブドウづくりからワインづくりまで手掛けている池田ワイン城の見どころをお伝えしてきました。いかがでしたでしょうか。
ぜひワインの物語を五感で体感しに、十勝・池田町へ行ってみてくださいね!
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