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不老長寿の北国果実、ハスカップ!北海道ならではの魅惑の果実とは?

エリア
北海道全域
投稿日
最終更新日:2023年5月19日
ハスカップは「不老長寿の果実」として注目されている果物です。北海道外の方には耳馴染の無い言葉かもしれません。

というのも、非常に傷みが早く流通に適さないため、生のハスカップが本州に出回ることはほとんどありません。
北海道ですら、スーパーで生のハスカップを見かけることは稀です。

そんな魅惑の果実、ハスカップ。北海道に来たら食べないわけにはいきません!

ハスカップがどんな味なのか、不老長寿の果実と言われるだけの栄養価とは果たしてどれほどなのか、また北海道内にあるハスカップを使った銘菓などをご紹介いたします。

1.フシギな名前の由来

ハスカップ画像提供:胆振総合振興局農務課

ハスカップ。
聞き慣れた北海道民には、違和感の無い名前ですが、初めて聞くとそれが果物、果実を指しているとはなかなか想像できません。
その不思議な名まえはどこから来たのでしょうか。

ハスカップの名まえの由来はアイヌ語の「ハシカプ」。「枝のうえにたくさんなるもの」を意味します。
また、生産の盛んな地域で昔から親しんでいる方々からは「ユノミ」という愛称で呼ばれています。これもアイヌ語「エノミタンネ」(意味は「細長い実」)が由来だとされています。

2.どんな場所に生えてるの?

北海道内での自生地は2種類に分けられます。

1つ目が低地の湿地周辺、代表的なのは苫小牧を中心とする勇払原野です。
2つ目が高山から亜高山にかけての地域で代表的なのは大雪山、知床などです。
本州以南では、標高の高い地域でしか見ることはできません。

日本国外ではサハリンやシベリアなど寒冷地に自生しています。シベリア地域の渡り鳥の糞によって種子が運ばれたことにより北海道に普及したと考えられています。

かつては北海道内唯一の群生地と言われた勇払原野も最近では自生地は非常に減ってしまい、自生のハスカップはほとんど見られなくなってしまいました。現在は栽培されたものがメインとなっています。

ハスカップ画像提供:胆振総合振興局農務課

北海道では5月中旬から6月上旬にかけて白い花を咲かせ、徐々に黄緑色の実をつけます。6月下旬から8月中旬が旬。ブルーベリーに見た目は似ていますが、ブルーベリーが球体なのに対して、ハスカップは丸みを帯びた円錐形なのが特徴です。酸味はブルーベリーより強め。皮が薄く、水分含有量が多いため、食べた瞬間に甘酸っぱさが口いっぱいに広がります。

ハスカップ画像提供:胆振総合振興局農務課
左:ブルーベリー、右:ハスカップ

またこの形質上のデリケートさが流通に適さず、生のハスカップが市場にあまり出回らない理由です。

ハスカップ画像提供:胆振総合振興局農務課

3.不老長寿の果実、その豊富な栄養素

ハスカップは不老長寿の果実と言われるだけのことはあり、カルシウム、鉄、ビタミンC、Eなど、他の食べもの、果実とは比べものにならないほど多くの栄養成分を含んでいます。

ビタミンE
特にビタミンEが豊富で、これが不老長寿の果実と呼ばれる所以になっています。
ビタミンEには抗酸化作用があります。抗酸化作用により、活性酸素が細胞膜などを酸化してしまうのを防ぐことができます。活性酸素による身体の酸化が、生活習慣病やガンなどの原因となる可能性があるため、
ビタミンEの摂取が老化防止となるのです。

ビタミンC
ビタミンEの弱点として、1度、活性酸素を無害化すると、その力を失ってしまうことです。
ビタミンCには、力を失ったビタミンEを元に戻す作用があり、ビタミンCにより、再び抗酸化作用を発揮できるようになります。ビタミンEといっしょにビタミンCも摂ることで、抗酸化作用を高めることができます。

ポリフェノール
ポリフェノールも多く含んでいます。ポリフェノールにも、活性酸素の除去作用があります。また、疲れ目の予防や視力改善など目の機能に対しても有用です。

4.ハスカップを使用した北海道の商品

さて次は実際に食べてみたいという方へ、ハスカップを使用した銘菓などご紹介いたします。
お土産としておすすめしたいものばかりです!

4-1.ハスカップジュエリー

ハスカップイメージ画像提供:株式会社もりもと

ハスカップジュエリーは誕生して既に50年以上になります。開発されたのは、地元の素材を使ってもりもとらしいお菓子をつくりたいと社員が考えたことがキッカケでした。もりもとが創業した千歳の近くには勇払原野があり、そこに自生していたハスカップを使い作られたのがハスカップジュエリーです。

ハスカップイメージ画像提供:株式会社もりもと

ハスカップを贅沢に使用し、甘いクッキーで挟んだハスカップジュエリー。
このハスカップジュエリーに、ビターなブラックココアクッキーを使用したオトナの味を感じさせるハスカップジュエリープレミアムブラックが仲間入りしています。ハスカップ本来の鮮烈な酸味をしっかりと味わえる一品で、甘さ控えめです。ワインやウイスキーとの相性も良いです。

ハスカップイメージ画像提供:株式会社もりもと

また、同じハスカップを原料につくられるゼリーやオリジナルジャムもハスカップの甘酸っぱさを感じられるラインナップです。

ハスカップイメージ画像提供:株式会社もりもと

株式会社morimoto
電話:0123-23-4181
フリーダイヤル0120-24-4181(8:30~17:00)
HP:http://www.haskapp.co.jp/index.php
※価格、店舗住所、電話番号などはHPをご参照ください。

4-2.よいとまけ

ハスカップイメージ画像提供:株式会社三星

ロールカステラにハスカップジャムという組み合わせ、甘いもの好きにはたまらない一品です。

ハスカップイメージ画像提供:株式会社三星

ロールケーキの外側にまで、たっぷりとハスカップジャムが塗られています。スプーンやフォークで食べるほかに無いと思いきや、初代社長の故小林正俊は「多少指が汚れたって舐めてしまえば良い」と言っていたそうです。
上品に食べるのも良いですが、大胆に、そして豪快に手でむしゃむしゃとかぶりつくのも良いかもしれません。
よいとまけを製造している株式会社みつぼしは、他にも多くのハスカップ商品を世に生み出しています。

ハスカップイメージ画像提供:株式会社三星

ひとつめがハスカップランドです。ふわふわと優しいブッセ生地に、甘くて、しっとりとしたバタークリーム、そして自慢のハスカップジャムを贅沢にサンドした一品です。
酸味の強いハスカップはバターや、ヨーグルトなどの乳製品と相性バツグンです。
コクのあるバタークリームと酸っぱいハスカップジャムが見事にマッチングし、口のなかいっぱいに広がります。

ハスカップイメージ画像提供:株式会社三星

次にゆのみのんのです。最初にもご紹介したとおり、ハスカップは古くは「ユノミ」と呼ばれていました。ハスカップの一大自生地だった苫小牧では今でも、愛着を込め、ユノミの呼び名を使い続けています。また、北海道の先住民族アイヌの人々は花のことを「のんの」と呼びます。つまり、ゆのみのんのとは「ハスカップの花」のことです。
ホワイトチョコレートのなかにたっぷりと溶け込んだハスカップをクッキーでサンドしたボリューム満点のサンドクッキーです。

ハスカップイメージ画像提供:株式会社三星

最後に本練ゆのみ羊かんです。ハスカップの別名「ユノミ」。ユノミの実を手亡豆で作った白餡に溶け込ませた珍しい羊羹です。ハスカップと餡の組み合わせはあまりなく、味の想像は難しいかもしれません。しかし、和菓子である羊羹のなかでハスカップの酸味がアクセントとなり、新しい世界がつくられています。

株式会社三星
電話:0144-74-5225
フリーダイヤル 0120-333-15
HP:http://yoitomake.jp/
※価格、店舗住所、電話番号などはHPをご参照ください。

おわりに

ハスカップイメージ画像提供:胆振総合振興局農務課

栄養豊富で、不老長寿の果実の異名を持つハスカップ。
北海道など限られた地域でしか採れないため、初めて知ったという方も多かったのではないでしょうか。

ハスカップ使用の製品はどれもハスカップの美味しさを活かしつつ、酸味を抑えて作られており、とても食べやすいです。
また、なかなか手に入れるのは難しいですが、生のハスカップにも是非挑戦してもらいたいなと思います。

ハスカップの美味しさを体験し、また新たな北海道の食の世界を知りましょう。

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