【日本一遅い?7月に桜が咲く】羅臼湖トレッキング体験記!
- 網走・北見・知床
- 最終更新日:2019年5月2日
地元ガイドさんによると、静寂のトレイルでは「桜が開花する時の音」が聞こえるそう。ガイドさんでもめったにその瞬間には立ち会えないそうですが、つぼみの花びらが開くその瞬間、「パチッ」という音がなるとのこと。その音を聞きたくて、7月、早春の羅臼湖を歩いてきた様子をご紹介いたします。
もくじ
いざ「羅臼湖」へ!
知床横断道路を知床峠から羅臼へ降りる途中にあるのが、羅臼湖への登山道への入口。
そこから雪の上の道なき道を歩き、ダケカンバの幹をまたぎ、ハイマツ林を歩き、4つの沼を越えていきます。
まず出会えるのが「二の沼」。まだ雪で埋まっていました!
(きもちいぃ~!)
トレイルの脇を流れる川にはザァザァと雪解け水が流れ込んでいて、とても清々しい気持ちです!気温が上がるとあっという間にとけるので、「毎日違う風景が楽しめますよ」とガイドさん。
風が無かった今回は、「三の沼」にくっきりと日本百名山の「羅臼岳」が逆さまに映し出されていました。
幻の「3.8湖」、そして桜は…?!
春は雪解けの進み具合で、木道が一部埋まっていて歩くルートが変わったり、普段は藪をこがなければいけない場所へ行けることがあります。
写真は「三の沼」と「四の沼」の間にある、残雪がある時期だけ見ることができる「3.8湖(地元ガイドさんが命名)」
3.8湖で女子旅中の2人に出会いました。自然にひかれて知床に移り住んだ女性と、結婚で羅臼に来てからすっかり自然散策にハマっているという女性。二人とも、休みを見つけては知床をはじめとしたひがし北海道の自然を満喫しているそうです。
さて、目的の桜は、というと…すでに満開時期を過ぎていました。またしても音を聞くことが出来ず残念! でも、他にもまだ雪の下に埋まっている木もあるそうなので、またチャレンジしてみたいと思います!
ここまでで約1時間。疲れてきていましたが桜を見て元気が出ました。
いよいよ目的地羅臼湖へ
ワタスゲやホソバウキミクリなどが生息している「四の沼」。トレッキングの様子も少しずつ変わり草原を歩いているかのようです。
足元で何かがぴょんぴょん動いていると思ったら、カエル!水が豊富にある羅臼湖トレイルで卵から孵ったエゾアカガエルでした。
ミズバショウの「五の沼」を越えると、いよいよ羅臼湖です。
ようやくたどり着きました「羅臼湖」。
一気に開ける空、目の前に広がる大きな大きな羅臼湖。湖面に空が映し出され、とても雄大な景色が待っていました。山々には雪が残り、空気はひんやりと新鮮です。疲れも悩みもすべて吹き飛ばしてくれます!
天気の良い日の羅臼湖はこのように青空が広がり清々しく、曇天の日は、それはそれで幻想的でより静寂です。厚い雲の間から陽が差し込んでくる神々しい姿を見られたり、特別な体験が出来るのです。
あまり知られたくないこの秘境、でも多くの方に味わっていただきたいこの体験。知床半島に一歩踏み込み、貴重な体験をしてみませんか?
【羅臼湖トレッキングの基礎知識】
さてここまでご覧頂いた方は、羅臼湖へ行ってみたい!という気持ちでいっぱいになっている(?)ことでしょう。ということで、これより先は、羅臼湖のトレッキングを楽しむときに知っておきたい事をご紹介させていただきます。
・いつ楽しめるの?
羅臼湖のトレッキングが楽しめるのは、一般的に6月から10月上旬ごろまで。なお、まだ雪が積もる5月に、スノーシュートレッキングを実施しているツアー会社もありますよ♪
http://www.shiretokoclub.jp/rausuko-spring.html (知床倶楽部ガイドさんHP)
・どんな装備、準備が必要なの?
◎服装 羅臼湖トレッキングではぬかるんだ泥道や時期により残雪の上を歩きますので、
長靴が必須、また汚れてもよいレインパンツを穿くことをおすすめします(長靴は貸してもらえる現地ツアー会社さんが大半です)。
また、夏でも悪天候時や朝晩はかなり冷え込みますので、フリースやサマーセーターなどの用意が必要です。また雨の日に備えて、上下セパレートタイプの防水レインウェアを用意しましょう(急に天候が変わることはしょっちゅうです)。
◎持ち物 基本的に登山に必要な持ち物、飲料水や携帯食、帽子やタオル、軍手などのグローブ、両手が自由になるようリュックを用意しましょう。
・トイレはあるの?
残念ながら道中にトイレはありません。不安な方は携帯トイレを現地で購入し用意しましょう。
詳しくはこちらをどうぞ。
・その他に知っておくことは?
羅臼湖を楽しむ方が知っておくべきルール「羅臼湖ルール」というものが存在します。事前にこちらをご覧いただき、準備や理解を深めておきましょう。
http://rausu-vc.jp/rule/ (羅臼湖ビジターセンターHP)
・どのくらい歩くの?
羅臼湖の登山道入口から羅臼湖までは、おおよそ片道3キロ、90分程度の距離です。
距離的には長くないのですが、足元がぬかるんでいたりと歩きにくい場所も多いので、本格的なトレッキングと考えてもらうのがいいかと思います。
・個人で羅臼湖に行くことはできる?
羅臼湖の登山道自体は個人で歩く事も可能です。しかし、登山道入り口に駐車場がない、迷いやすい、ヒグマがでる可能性がある等、特殊な地域となりますので、トレッキング経験が豊富でない方はガイドツアーを利用する事を強くおすすめします。
ガイドと同行なら、安心かつ道中の自然をより深く知ることができ、より羅臼湖を楽しむ事ができるでしょう。
羅臼湖へのアクセス
羅臼湖の入り口には駐車場はありません。知床峠の駐車場に停め、そこからまず入口まで、路線バス(バスで3分、但し本数少)か徒歩(約40分)で移動します。
【羅臼湖・知床に関する情報は】
羅臼ビジターセンター Tel 0153-87-2828
【羅臼湖ガイドツアー】
知床ファクトリー Tel 0153-87-5885
知床倶楽部ガイド Tel 0153-89-3688
【羅臼町の観光に関するご案内】
知床羅臼町観光協会
Tel 0153-87-3360
Mail info@rausu-shiretoko.com
【羅臼の情報が気になる方はこちらもご覧ください!】
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