旭岳ロープウェイの楽しみ方|はじめての大雪山観光。天空の休息地「姿見の池」へ
- 旭川・層雲峡
- 最終更新日:2024年5月10日
ロープウェイ自体が観光スポットとして人気なのはもちろんのこと、姿見の池を目指す一周ハイキングや、最高峰の旭岳(あさひだけ、標高2,291m)への登山などで使われます。
今回はそんな「旭岳ロープウェイ」の魅力や基本情報について簡単にご紹介!
●旭岳ロープウェイとは
旭岳温泉駅(標高約1,100m)から姿見駅(標高約1,600m)まで約10分間で結ぶ旭岳ロープウェイは日本で唯一、森林限界(高木が生育できず森林を形成できない限界線)の上を走る山岳ロープウェイとして知られています。
2,000m級の山々が並ぶ大雪山系ですが、緯度が高い(北に位置する)ため、その気候条件は本州の標高3,000mに匹敵します。
ロープウェイの始発となる旭岳温泉では背の高い樹林が濃いですが、標高1,400mを過ぎると高山帯へ移行し背の低い植物が広がり、姿見駅に着くと石がちな火山地形が広がります。これほど劇的な景色変化は、日本の山岳ロープウェイの中でも稀有でしょう。
厳しい気候条件をもつ大雪山系は、日本一早い紅葉が訪れることで知られています。9月上旬からナナカマドやチングルマが赤く色づき、中旬には見頃に。下旬から10月にかけて旭岳温泉まで紅葉が降りてきます。山麓ではダケカンバの黄葉が見事です。
毎年ニュースの気象情報では、旭岳の紅葉が色づくと放送されるのでご存知という方もいらっしゃるのではないでしょうか。運が良ければ旭岳の冠雪と紅葉を一緒に鑑賞できます。
●散策/登山ルートは主に2つ
姿見駅からハイキングや登山を行うのも人気です。
メジャーなのは「姿見の池」一周ハイキング。第一から第三までの展望台をつなぎ、摺鉢池と鏡池の間を通過して第四展望台へ、姿見の池を通って時計回りで姿見駅まで帰ってくる約2kmのコース(約1時間)です。
池に映り込む旭岳の山容は雄大で息を呑む美しさ。9月上旬から中旬には、パッチワークのように彩られるハイキングコースの紅葉が見事です。道はよく整備されているのでカジュアルな服装でも巡れます。
本格的に登山を楽しみたい方は、最高峰・旭岳を目指してみてはいかがでしょうか。往復約6km(約5時間)になります。火山地形を歩くためパノラマは抜群!体力が必要ですが、山頂にたどり着いた時の感動はひとしおです。こちらは本格的な服装や登山装備で挑んでください。
●旭岳ロープウェイのアクセス
旭岳ロープウェイの発着駅がある「旭岳温泉」までは旭川市街から車で約1時間。基本的に道道1160号線(旭川旭岳温泉線)で一本道になります。駐車場については、オンシーズンの6月から10月は500円/1台。オフシーズンの11月から5月までは無料になります。
10月でも天候によっては路面が滑りやすくなります。天気予報をしっかり確認して、天候や走行時間帯によってはスタッドレスタイヤの準備もしましょう。
車で訪れる以外にも、旭川駅発、旭川空港経由のシャトルバス「66番いで湯号」/1日4往復も運行していますよ。
主な区間の所要時間・運賃
6条9丁目・旭川駅~旭岳(1時間51分)
大人1,800円/小人900円
旭川空港~旭岳(57分)
大人1,270円/小人640円
時刻表など詳細はコチラ▼
旭川電気軌道>66番 旭川空港経由 旭岳線
忠別川を横切って最後の13kmの上りは、北海道らしい雄大な山岳道路。車窓も一緒に楽しんでください。
●旭岳ロープウェイ料金・営業時間
ロープウェイの乗車料金はシーズン(11/1~5/31)とトップシーズン(6/1~10/31)で変わります。それぞれのシーズンの往復料金は以下です。
往復運賃
【シーズン(11/1~5/31)】
大人:2,400円 小人:1,500円
【トップシーズン(6/1~10/31)】
大人:3,200円 小人:1,600円
大雪山の雪解けは遅く(7月)、冬に入るのも早い(10月)です。そのためハイキングや登山を楽しみたい方にはトップシーズンでの旅行をおすすめします。
始発・最終時間
旭岳ロープウェイの運行スケジュールは、時期・曜日によって変わります。
旅程を計画する際には、利用日ピンポイントの営業時間を確認するようにしてください。
ロープウェイ時刻表はコチラ▼
大雪山旭岳ロープウェイ 時刻表
●売店やレストラン情報
旭岳ロープウェイ山麓駅には売店・レストランが併設されています。食べ物や飲み物も充実しており、お土産物選びも楽しいです。地元・東川産の野菜を使った野菜ゴロゴロカレーをはじめとして、名物グルメもたくさん。山頂駅にも売店あり。
売店営業時間 9:00~17:00
日本深掘りサイクリスト・フォトグラファー 土庄雄平
1993年生まれ、愛知県豊田市出身。同志社大学文学部文化史学科・英文学科卒。サラリーマンの傍、自転車旅&登山スタイルで、日本各地を駆け巡るトラベルライター。 四季折々の日本を五感で捉え、発信しています。
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