【留萌の観光】夕陽に海の幸!港町、留萌の楽しみ方教えます♪
- 道北・稚内・利尻礼文
- 最終更新日:2019年2月27日
とはいえ、北海道では、あまり名前を聞かないし、どう行けばいいのかさえ分からない。とお考えではありませんか?
まだ知られていないからこそ、粗削りな観光資源がたっぷりあります。どこにも紹介されていないような穴場スポットもあるのです。
春から夏にかけて道北観光の拠点として十分に楽しめる留萌市を今回は紹介していきます。
もくじ
1.留萌に来たなら行きたい観光スポット
1-1.黄金岬
Photo by Flickr:留萌の黄金岬 / acidlemon
留萌は江戸時代からニシン漁で栄えた街。
明治以後は近隣で炭鉱が開発されたのもあり北海道の日本海側では小樽に次いで発展した都市です。
“やんしゅ”といわれる東北などから短期間のみニシン漁に従事する人々の数も最盛期には数万人に達していたといわれ、大きな栄華を誇りました。
今でも、その名残を市内各所で目にすることができますが、その中でも観光名所の一つとして名高いのがこの黄金岬です。
ここからの夕日は、日本の中でも屈指のものという評価。
現在でも留萌観光のナンバーワンスポットです。
画像提供:留萌振興局
もともとはニシンの群来をより早く見つけるための場所でした。
夕陽や朝日に映えるニシンの背が黄金色に輝いていたことからついた名前が黄金岬なのです。
現在、往年ほどニシンはよせては来ませんが、美しい景観のスポットとして、黄金岬は輝いています。
遠く日本海に沈む夕日は華やかにして壮大。去りし日の栄華をしのばせます。
夕陽の景観はおススメです。北海道の岬に常でここも風は強いので風対策はしっかりとしておきたいところです。
1-2.海のふるさと館
Photo by Flickr海のふるさと館 / acidlemon
土地として留萌のニシン漁を象徴するのが黄金岬ならば、ここ海のふるさと館はニシン漁の歴史の宝庫です。
現代的な建物は、ガラスを多用し、とても開放的。
常設展示室にはニシン漁で栄えた在りし日の留萌の遺産が350点余り収蔵され、繁栄を今に伝えます。2階には展望ラウンジやレストラン。
雨や雪の日本海を展望できるスポットになっています。
留萌は季節風の関係で暴風雪警報がよく出る土地。
海のふるさと館も冬場は休業となり営業は例年4月から10月まで。それほどたくさんの人出があるわけではない極上ながらも穴場的なスポットなのです。
黄金岬に来たならばぜひ立ち寄ってみてください。手軽な休憩所ともなっています。
1-3.千望台
留萌のもう一つの景観スポットがこちら千望台。
黄金岬が市の中心部海に面してあるのに対しこちらは少し山の手。
市街を見下ろす小高い丘という風情です。
迫力ある海を楽しみたいならば黄金岬ですが、青い碧い海と一体化した留萌市街を静かに眺めるのであれば、断然こちらといえます。
展望台には、ゆったりと落ち着いたレストハウスも完備され、道北の根元の街での穏やかなコーヒータイムを楽しむことも可能。
晴れて日には遠く、利尻富士さえ展望できるという景色はそのまま切り取って絵葉書にできそうなくらい見事です。
1-4.ゴールデンビーチ
Photo by Flickr:るもいゴールデンビーチ / acidlemon
長さ3キロにわたる美しい砂浜海岸がゴールデンビーチ。
夏には多くの海水浴客が訪れます。
北海道では海流の関係から太平洋側はあまり海水浴に向きません。
寒流が近海を流れているため水温があまり上がらないのです。
それに対して日本海側は海岸線が変化に富むだけでなく、砂浜もあり水もきれいで短い夏の間の海水浴スポットとして大賑わい。
日帰りでもテントは道民にとっては必須。
花見をジンギスカンで楽しむ北海道民のこと。普通のお弁当ではなく、BBQセットを持ち出し、豪快に焼き肉やジンギスカン・海鮮焼き。これこそ海水浴の定番と皆が信じて疑わない風景の完成です。
遠くの浜辺はマリンスポーツも盛ん。水上バイクが甲高い爆音を響かせます。
本格的な海水浴でなくても、北海道の定番を感じて、美しい水質の浜辺を歩くだけでも、また本州の海水浴場とは異なる北海道らしさを感じられるはずです。
基本情報
留萌市観光協会
留萌市大町2 丁目3-1 海のふるさと館内
0164-43-6817
http://rumoi-rasisa.jp/
2.留萌のオススメグルメ&グルメスポット
留萌といえば、道内では知らない人のいないニシンの街。
しかし、今はエビの街として認知度はかなり高めといえるでしょう。
特に人気は甘エビ。道北のものはつとに有名です。
札幌に出荷される大部分は道北を中心とする日本海産。濃厚な甘みと歯にしっかり残る歯ごたえ、繊維の細かさが特徴です。
しかし、このエビは足が速いのも特徴。
新鮮なうちに食することになるとやはり前浜物が一番です。刺身でぜひ食べていただきたい一品です。
甘エビと言わず海産物は何といっても豊富でどれを食べてもうまい。
まずは定番のお寿司でいうと市内の老舗蛇の目がおすすめ。
地元の人の支持率が高いお店です。
本格的な寿司店でありながら価格も超がつくほどリーズナブル。なんと21貫で2500円。
道北の海幸を選りすぐって、この価格。留萌に来たならこのお店と地元の人もおすすめのお店です。
お寿司ばかりは少し遠慮したいという向きには、漁師の店 富丸がおすすめ。
海鮮あんかけ焼きそばとかき揚げ丼。見る人を圧倒するボリュームと値段。
小樽を中心として北海道で焼きそばといえば、ソースではなくあんかけ。
北海道に来て大ファンになる人も多い料理の一つです。
それを道北の海でとれた海鮮の濃厚な出汁で仕上げた逸品。リピーターも多い料理です。かき揚げ丼はデカ盛り。シェアして食べるのがおすすめ。
しかも1000未満。言葉も出ません。むろんお寿司もおすすめ。
ケースには甘エビの群れ。何をとっても損したと思わせることがないお店です。
基本情報
店名 蛇の目
住所 〒077-0044 北海道留萌市錦町3丁目1−13
電話 0164-42-0848
営業時間 11時00分~14時30分, 16時30分~21時00分
定休日:不定休
店名 漁師の店 富丸 (りょうしのみせ とみまる)
TEL 0164-42-0203
住所 北海道留萌市開運町3-3-10
営業時間 11:00~22:00 [ランチ] 11:30~14:00
定休日 無休
3.留萌のイベント
観光施設も閉鎖し、冬の間は眠るように寒さに耐える留萌の街。それが一気に活気づくのはやはり夏。
5月の後半からイベントも目白押しです。
まずは、先陣を切り5月後半にうまいよ!るもい市(いち)。
年4回のイベントですが、その目玉は1000円でウニ。500円でホタテが袋に詰め放題。
いっぺんにウニ20個。ホタテ20個を詰め込む猛者もあるとか。
単価にしてウニ1個が50円という値段。むろん未加工のものではありますが、その10倍の値段でもおかしくない。
遠く札幌や旭川からの遠征組も参戦します。
これに続いて、7月の10日前後にゴールデンビーチは海開き。
800台収容という巨大ショッピングモール並みの駐車場が埋まります。
土曜の夜には花火が打ち上げられ、楽しい海辺の夜に文字通り花を添えます。そして、7月後半には留萌市の夏祭りるもい呑涛(どんとう)まつりが開催されます。
市内をあげて夏は最高潮。港はビアガーデンに代わり、市内を日本でも珍しい大型立て上げ式の大あんどん二基を中心に20基以上のあんどんが壮麗に練り歩き、笛や太鼓の音にあわせ舞い踊る「はねと」は約400名。
ニシン漁でわいた昔の漁師町の風情を今に伝えます。
まさに留萌の夏が爆発する瞬間です。
8月の盆踊りの声を聴くころには夜は少し肌寒さを感じるころ。7月後半が留萌におけるベストシーズンといえるでしょう。
基本情報
留萌市観光協会
留萌市大町2 丁目3-1 海のふるさと館内
0164-43-6817
http://rumoi-rasisa.jp/
4.留萌へのアクセス
レンタカーならば、札幌からは2つの経路。
内陸の高速を用いるか、札幌市北部から国道231号線いわゆるオロロンラインの南部を走るルートです。
道央道の深川から留萌深川道路を使うと時間は約2時間。オロロンラインの景観を眺めながら3時間の行程です。
時間に余裕があるならば、海沿いをゆったりドライブが素晴らしい景色も楽しめますのでおススメです。
JRは特急スーパーカムイなどを利用し深川で乗り換えて各駅停車へ。
合計約3時間程度です。
深川からの各駅停車は約1時間ほどですが、乗り継ぎの時間に注意が必要です。
都市間高速バスは道央自動車道を経由し、約3時間の行程。現在は北海中央バスから運行中。
また、オロロンラインを通り、増毛町から留萌へと入る経路もあり、こちらは沿岸バスが運行しています。
基本情報
JR北海道 HP http://www.jrhokkaido.co.jp/
北海道中央バスHP http://www.chuo-bus.co.jp/
沿岸バス HP http://www.engan-bus.co.jp/
おわりに
いかがだったでしょうか。
漁師町、そして水産、林業、貿易の街として発展してきた留萌市は長らく生活する場所として発展してきており、あまり観光資源などはないように感じられます。
しかし、自然と海産物が豊富な街はそれだけで十分魅力があると思いませんか。
決して観光客に媚びることのない北海道の本当の姿が素朴な姿が留萌にはあります。
ぜひ一度留萌を訪ねてみてください。北海道で暮らす人々の生の息遣いを感じることができるのではないかと思います。
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