さくら名所百選・新ひだか「二十間道路桜並木」の巡り方|北海道を象徴する春景色
- 十勝・日高
- 最終更新日:2023年5月11日
どこまでも続くように見える大スケールの桜並木は、北海道を代表する桜名所として親しまれています。天気が良ければ、残雪の日高山脈とのコラボレーションが見られることも。
1.「二十間道路」とは?
二十間道路は、かつてこの地にあった宮内省の御料牧場を視察するために、皇族が通行する道路として造成されたことに始まります。名称の理由は、道幅がちょうど二十間(約36m)のため。
1916年(大正5年)より約3年ほどかけて、周囲の山々に自生するエゾヤマザクラを移植して、現在の景観が作られました。
4月下旬から5月中旬にかけて、7kmの直線道路に沿って、およそ2200本もの桜が咲き誇ります。
かなり広いため、徒歩で巡るのは大変!そのため、桜並木の西側・東側の見どころポイントに立ち寄りつつ、桜並木のドライブを楽しむのがオススメです。
2.二十間道路桜並木の見どころポイント
2-1.雪山との共演を楽しめる!西側「二十間道路桜並木の碑」周辺
最初の見どころは、桜並木の西側にあたる「二十間道路桜並木の碑」周辺です。
少し緩やかなカーブを抜けて直線道路に入るのが目印。一本一本、大ぶりの桜が豪快に咲き誇ります。まっすぐな道の先に顔を覗かせる、残雪の日高山脈に目を奪われることでしょう。
前述の通り「二十間道路桜並木」はかなり広いので、周辺をサクッと散策する程度にしておきましょう。奥行きがあるので、望遠レンズでいろんな風景を切り取るのが楽しいです。
寒い北国ならではの気候がもたらす、色鮮やかなエゾヤマザクラの花を愛でましょう。
2-2.北海道ならではの桜景観を楽しむ!東側「しずない桜まつり駐車場」周辺
次の見どころは桜並木の東側「しずない桜まつり駐車場」周辺。名前の通り、例年ゴールデンウィークに合わせて開催される、お祭りのメイン会場になっています。
全体として桜の密度が高くなり、ピンクに包まれる素晴らしい風景を見せてくれます。日高山脈は見えなくなり、空との対比が美しいです。
周囲の木々とのコラボレーションも見事です。巨木の並木道と、そこに垣間見える雄大な平原。そんな北海道らしい風景に寄り添うように、巨大な桜が咲き誇ります。
どこかメルヘンチックな趣も見せるエリア。広いだけでなく背の高い、大スケールの桜を鑑賞できます。
2-3.ラストは桜並木を走り抜けよう!
西側と東側、両方での散策を楽しんだら、桜並木を車でゆったりと走り抜けましょう!
「二十間道路桜並木」は日本の道100選にも選ばれている、気持ちの良いドライブコース。ぜひ最後までお花見を楽しんでくださいね。
- 住所
- 北海道新ひだか町静内田原~静内御園
- TEL
- 0146-42-1000(新ひだか観光協会)
- 備考
- 例年の見ごろは5月上旬~中旬(桜まつり開催期間は4月下旬~5月上旬)。桜まつり期間中は特設駐車場あり
日本深掘りサイクリスト・フォトグラファー 土庄雄平
1993年生まれ、愛知県豊田市出身。同志社大学文学部文化史学科・英文学科卒。サラリーマンの傍、自転車旅&登山スタイルで、日本各地を駆け巡るトラベルライター。 四季折々の日本を五感で捉え、発信しています。
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