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凛とした空気が漂う!トラピスチヌ修道院の魅力

エリア
函館・道南・奥尻
投稿日
最終更新日:2019年3月6日
幕末の開港以来、本格的な国際貿易港として栄えた函館。異国文化の影響を色濃く受けた建築物や、異なる宗派の寺院や教会は、観光スポットとしても人気で、いまなお訪れる人を魅了してやみません。

なかでもおすすめなのが、函館市郊外の丘に建つ「トラピスチヌ修道院」です。修道院の中を覗くことはできませんが、修道院の外観や手入れの行き届いた四季折々の庭園を見学することが可能。敷地には凛とした空気が漂い、忙しい日常から離れた特別な時間を過ごすことができます。

そこで今回は、「トラピスチヌ修道院」の歴史やアクセス方法、観光のみどころなどをまとめてみました。

1.トラピスチヌ修道院の歴史

トラピスチヌ修道院(聖堂)
トラピスチヌ修道院の正式名称は、「天使の聖母トラピスチヌ修道院」といい、1898年(明治31年)、フランスから派遣された8人の修道女により創立された、日本最初の女子観想修道院です。修道院は、1925年(大正14年)と1941年(昭和16年)の2回、火災に遭い一部が焼失してしまいましたが、その後再建されました。

規律が厳しいことでも知られるローマ・カトリックの「厳律シトー修道会」に属し、今も60人余りの修道女たちが自給自足の生活を送っています。

トラピスチヌ修道院は、修道女たちの生活と祈りの場ではありますが、レンガ造りの外観や手入れされた四季折々の庭園は一般市民や観光客に公開されています。

2.トラピスチヌ修道院へのアクセス

函館市電

トラピスチヌ修道院があるのは、函館市郊外の小高い丘の上。函館市電「湯の川駅」から約3㎞、函館空港からも同じくらいの距離があります。

アップダウンの激しい道のりなので、レンタカーやタクシーを使うのがおすすめです。車でお越しの際は、正門から徒歩5分ほどのところに有料駐車場がありますよ。

トラピスチヌ修道院バス停
函館駅や五稜郭公園から向かうなら、「五稜郭タワー・トラピスチヌシャトルバス」がおすすめ。函館駅からトラピスチヌ修道院まで片道300円で約37分、五稜郭タワーからなら片道260円、約22分で到着します。

お得な一日乗車券もあるので、トラピスチヌ修道院の観光スポットも周りたいという人にも便利です。

3.トラピスチヌ修道院のみどころ

正門

トラピスチヌ修道院正門
こちらが、トラピスチヌ修道院の正門。年末年始を除く朝の8時から開門されており、入場は無料です。

その横に見えるのは、修道女たちが普段使っている出入り口。だれしもを受け入れてくれるような開放的なアーチ門と固く閉ざされた重厚な門扉のギャップが印象的です。

聖ミカエルの像

トラピスチヌ修道院聖ミカエル像
アーチ門をくぐってすぐに見えてくるのが、フランスから贈られたという「聖ミカエルの像」。

聖ミカエルは、日本にキリスト教を伝えたフランシスコ・ザビエルにより「日本の保護者」と定められているそうです。

旅人の聖堂

トラピスチヌ修道院旅人の聖堂
聖ミカエル像の左手に見えるのが、「旅人の聖堂」。修道院を訪れた人が自由に出入りして、祈りをささげるための聖堂です。

残念ながら内部の撮影は禁止ですが、中には祭壇やオルガンのほか、美しい壁画があり、厳粛な雰囲気が漂っていました。

慈しみの聖母像

聖ミカエル像の奥で両手を広げて微笑みを浮かべているのが、「慈しみの聖母像」です。こちらは、フランスにあるラ・トラップ修道院のマリー・ベルナルド神父の作品。

聖母像の後ろには、四季折々の緑が広がり訪れる人の目を楽しませてくれます。

ルルド

ルルド

さらに足を進め、階段を登っていくと、左手に見えるのが、南フランスのルルドの洞窟を模して造られた「ルルド」。聖母マリア像とマリア像を見上げて跪く少女の像が置かれていて、清らかな空気が流れています。

西洋式でありながらも周囲の木々や岩の質感が相まって和の趣もある不思議な空間です。

聖テレジアの像

聖テレジアの像

階段を登りきると、十字架とバラを胸に抱いた「聖テレジアの像」が出迎えてくれます。

「幼きイエスと尊き面影のテレーズ」という修道名をもつ修道女で、トラピスチヌ修道院を象徴する像ともいえます。

聖堂と司祭館

聖堂と司祭館

聖テレジアの像のある広場から見えるレンガ造りの大きな建物が、トラピスチヌ修道院の聖堂と司祭館です。

高い塀と柵の奥に広がるのは、修道女たちの修行の場。前庭の穏やかな空気とは違った凛と張り詰めたような空気があります。

階段からの眺め

トラピスチヌ修道院の眺望Photo by Wikipedia : トラピスチヌ修道院/ Ippukucho
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:TrappistineConvent3.JPG

こちらは、階段の一番上から、前庭を見下ろしたところです。美しい修道院の前庭はもちろん、晴れていれば、函館の街並みや函館山までしっかりと望むことができますよ。

4.売店でお土産を

トラピスチヌ修道院売店
こちらは、売店と資料館。内部は撮影禁止ですが、入ってすぐの売店では、修道女手作りのお菓子やロザリオなどの工芸品が販売されています。人気はやっぱり手作りのお菓子。創立当時から変わらない味のマダレナ(マドレーヌ)や小麦粉、バター、粉糖のみで作られるサクホロ食感のクッキーなどここでしか買えない逸品が揃います。

5.市民の森のソフトクリームもおすすめ

市民の森のソフトクリーム

トラピスチヌ修道院の目の前にある「はこだて市民の森」。こちらの売店でも人気のスイーツがあるということで、ちょっと寄り道してみました。

それが、こちらの北海道ソフトクリーム。北海道の生乳を使った濃厚な味のソフトクリームは、散策で疲れた体に元気を与えてくれます。

<天使の聖母トラピスチヌ修道院>
住所:函館市上湯川町346
電話番号:0138-57-3331
開門時間:8:00~17:00(4月21日~10月31日)、8:00~16:30(11月1日~4月20日)
閉門日:12月30日~1月2日を除いて定期閉門日はなし。工事などの場合、臨時閉門あり
料金:無料

まとめ

トラピスチヌ修道院をご紹介しましたが、いかがでしたか?

函館の美しい自然に囲まれたトラピスチヌ修道院。ピリッとした厳粛な空気を感じれば、身も心も洗われるはず。また、ここでしか買えないお土産も魅力的です。

みなさんも函館にご旅行の際は、ぜひ足を延ばしてみてくださいね。

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