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札幌から行く!力強い風が吹く襟裳岬への旅

エリア
十勝・日高
投稿日
最終更新日:2019年2月27日
札幌から南東へ約225キロ。北海道のちょうど真ん中、北海道を東西に分けるかのようにそびえたつ日高山脈の南の端、太平洋に突き出すようにとがった場所がえりも岬です。

森進一のヒット曲、「襟裳岬」では、「襟裳の春は何もない春です」と歌われていますが、実際の襟裳岬は、どういった場所なのか気になりますよね?

そこで今回は、北海道最大の都市、札幌から襟裳岬へのアクセス方法と襟裳岬周辺の観光スポットをご紹介。

レンタカーではもちろん、バスでのアクセス方法も詳しくレクチャーしますので、気になる方はチェックしてくださいね。

1.札幌から車を使って襟裳岬へ

北海道の高速道路

札幌市街から襟裳岬へは、高速道路を使って約4時間、約225km。高速区間は、札幌市内から道央道を千歳方面へ走り、苫小牧東ICから南東方向に向かい、日高自動車道を経由して終点の日高門別ICで降りるルートです。

その後は一般道になり、国道235号線・国道336号線を約114キロ進み、ようやく襟裳岬へと到着します。

一般道を使うなら、国道36号線で苫小牧市まで南下し、国道235号線へ。この場合の所要時間は約5時間です。

日高の牧場風景

海沿いをひた走る国道235号線は、通称浦河国道と呼ばれ、日高地方の幹線となる道路。太平洋の白波を眺めながらのシーサイドドライブが楽しめます。

道路の反対側には、緑の草原が広がり馬の放牧風景も。というのも日高地方は、全国的にも有名な馬産地。そのため、馬を飼育している牧場が数多く存在しているんです。

2.ドライブ中に訪れたい道の駅「サラブレッドロード新冠」

サラブレッドロード新冠Photo by Wikipedia/ Ozizo

車を使って襟裳岬へ向かうなら、休憩に利用したいのが、道の駅「サラブレッドロード新冠(にいかっぷ)」。のどかな牧草地帯が広がる国道235号線にひときわ目を引く蹄鉄型のオブジェ、優駿の塔が目印の道の駅です。

サラブレッドの町として知られる新冠村にあるこちらの施設には、競走馬グッズなどのお土産が並ぶ物産館やフラワーショップ、レストランがあります。

競走馬の牧場が道の両側に並ぶサラブレッド銀座へも近いので、馬好きならぜひ足を延ばしておきたいところ。

また隣接する「レ・コード館」には、全国から寄せられたレ・コードが約90万枚収蔵されていて、高性能なスピーカーシステムで音楽を楽しむこともできますよ。

良質な音楽で旅の疲れも吹き飛ぶかもしれませんね。

<サラブレットロード新冠>
住所:新冠郡新冠町字中央町1番地20
TEL:0146-45-7070
開館時間:9:00~18:00(GWおよび7月~9月) 10:00~17:00(11月~2月末日) 10:00~18:00(上記以外)
休館日:無休(4月~10月)、毎週月曜日(11月~3月)※月曜日が祝日の時は翌日、年末年始(12/30~1/3)
URL:http://www.hokkaido-michinoeki.jp/michinoeki/988/

3.札幌からバスを使って襟裳岬へ

高速バスえりも号Photo by Wikipedia/ "Kōsoku Erimo gō" Sapporo to Erim(o221.20 )

さて、「ドライブはちょっと・・」という運転に自信のない方は、高速バスを使うのがおすすめです。

JR北海道バスが運行する高速えりも号は、札幌駅からえりも駅まで所要時間約4時間。えりも駅からは、乗り合いバスで約30分かかります。高速バスの料金は、片道3,600円。1日1往復の運行です。

えりも駅Photo by Wikipedia/JR Hokkaido Bus Erimo Station in Erimo Town, Hokkaido, Japan (Yasu )

ちなみにバスの停留所になっているえりも駅ですが、えりも町には鉄道が通っていないにも関わらず「駅」の名を配しています。

その理由は、かつて日高本線と広尾線をえりも経由で結ぶ「えりも海岸鉄道」計画があったため。

鉄道に先行して、国鉄バス日勝線が運行されたことで、えりも駅が出来たのですが、その後、地形の問題や1987年の広尾線廃止などで鉄道計画がとん挫。

その後も自動車駅として業務を続けていましたが、1998年に窓口が閉鎖。無人化となったあと、2008年には現在の待合室付きの停留所に建て替えられました。

<高速えりも号>
予約・問い合わせ: 011-209-1315(JR北海道バスバスチケットセンターアピア店)
URL:http://www.jrhokkaidobus.com/timetable/highway05.html

4.襟裳岬周辺の観光スポット

悲恋沼

悲恋沼画像提供:えりも町

周囲約400mの小さな沼である「悲恋沼」。和人の青年との恋に破れたアイヌの娘の涙でできたといわれる悲しい伝説のある沼です。

夏には沼の周辺にノハナショウブが咲き乱れあたりを紫色に染め上げます。ホタルがみられる沼としても知られていて、夏の夜には、満天の星とホタルの競演がみられるかもしれません。

<悲恋沼>
所在地:幌泉郡えりも町庶野

百人浜

百人浜画像提供元:えりも町

襟裳岬から十勝方面へ10キロメートルほど続く砂浜。美しい砂浜ですが、海の難所としても知られる襟裳岬の周辺海域で、かつて水難事故で無くなった人が100人ほど打ち上げられたことからこの名がついたといわれます。悲しい由来の浜ではありますが、現在は、オートキャンプ場やパークゴルフ場が設けられ、夏には家族連れで賑わいます。

<百人浜>
所在地:幌泉郡えりも町庶野

アポイ岳ジオパーク

アポイ岳Photo by Wikipedia/Samani Town and Mount Apoi (wakimasa)

襟裳岬から北へと続く日高山脈。その一帯は、日高山脈、広尾町から襟裳岬にかけての海蝕崖の続く海岸線一帯、アポイ岳とその周辺の3つの地区で構成される自然公園となっています。

なかでもアポイ岳とその周辺エリアの魅力をより深く知ることが出来る施設が「アポイ岳ジオパーク」。

アポイ岳の登山や名所の見学を通して、地形や地質、自然環境、そこに暮らす人々の歴史や文化への理解を深めます。

<アポイ岳ジオパーク>
住所:様似郡様似町字平宇479番地の7
TEL:0146-36-3601
開館期間:4月~11月(12月~3月は要相談)
開館時間:9:00~17:00
定休日:開館期間中は無休
URL:http://www.apoi-geopark.jp/

襟裳岬

襟裳岬②

旅の目的地となる襟裳岬。日高山脈がだんだんと標高を下げ、太平洋へと沈んでいくかのように突き出た襟裳岬。岩礁地平等が遠く2キロメートルも続くその様は圧巻の一言。周辺を遮るものはなく、風速10メートル毎秒ともいわれる強風が吹きすさぶ景勝地です。周辺には、襟裳岬の強風をテーマにした「襟裳岬風の館」や島倉千代子さんの歌「襟裳岬」と森進一さんが歌う「襟裳岬」の歌碑など観光スポットも。岬の先には、襟裳岬灯台が建てられ、襟裳岬周辺の海域を見守っています。

<襟裳岬>
所在地:幌泉郡えりも町えりも岬

まとめ

以上、札幌から襟裳岬までの行き方と周辺観光をまとめてみました。

太平洋の高波と強い風が吹き抜ける過酷な環境で育まれる自然の偉大さを感じることができる襟裳岬。襟裳岬には、何かを心に感じるそんな旅が待っています。

皆さんも北海道へ旅行の際は、ぜひ最果ての襟裳岬へ足を延ばしてみてくださいね。

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