冬の北海道ドライブで注意すべき事、道民が詳しく教えます!

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公開日:2015/10/28

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冬道10月半ばを過ぎると道民の日常会話の大部分を占めるようになるのが、「いつタイヤを交換するか。」です。

過酷な北海道の冬、雪が降り、外は氷点下。であるからこそ移動も車が必須。300m先のコンビニも車でというのは北海道においては冬の常識です。でもそんな環境ならば、いったいどんな運転を心がければいいの?とお困りではないでしょうか。

今回は、本州での運転との違いをご説明いたします。冬の北海道を車(レンタカー)で移動したい、移動する必要がある、という方の参考になれば幸いです。

<目次>
1.北海道の冬の運転、ここに気を付けて!
2.運転しやすいところ、運転が難しいところ
3.北海道民ドライバーからのアドバイス
あとがき

1.北海道の冬の運転、ここに気を付けて!

北海道での運転で冬場避けるべきことは、5つの「急」を避けること。急ブレーキ、急ハンドル、急発進、急加速、そして急ぐことそのものです。これらすべて、車のバランスを失わせます。

冬の歩道画像提供:なまら北海道だべさ

スリップからスピンへ、そして事故へとつながります。また路肩の雪も侮れません。溶けて、固まってを繰り返したつわもので、車に重大な損傷を与えます。ベテランドライバーであれば、そのさじ加減はわかりますが、それでも予想しえないこともたくさんあるので、慎重の上に慎重を重ねて運転を心がけましょう。

その中で、次の2つの危険現象は要注意です!

冬の危険現象1:ブラックアイスバーン

冬道いくつかの難関の中でもブラックアイスバーンはやはり筆頭。ブラックアイスバーンとは、一見しただけではわからないアイスバーン(=道路の上が凍っている状態)のこと。以前に比べるとタイヤの性能が上がり、その存在がわかっていれば対処法もあるのですが、普通の路面との見分けがつきにくいのが特徴です。

一見すると濡れただけの路面と思っていても実は氷が張っているのです。12月などの札幌などでは雪が本格化しない時期の事故の原因の多くがこちらです。
冬道ブレーキを踏んでも止まらない状況になりますから、スピード自体を出しすぎない、車間距離を十分にとる、信号などの停車時も間隔をあけ、発信についてもクリーピングを十分に利かせるなどの対応が必要です。

それと後は道路の環境と外気温。外気温がマイナス3℃を下回れば、ブラックアイスバーンは確実に発生していると思ってください。

冬の危険現象2:ホワイトアウト

もう一つ怖いのがホワイトアウトです。

オホーツク海や太平洋などで急激に発達する台風並みの低気圧がもたらす雪、また、日本海の季節風がもたらす吹雪などにより、全く前が見えなくなる現象ですが、一度発生してしまうとどこが道路なのか分からなくなります。また、対向車も見えません。

このような状況になった場合は車での外出はあきらめましょう。たった1時間で大きな吹き溜まりができて、身動きが取れなくなり大変危険なのです。

ホワイトアウトこれからどんどん見えなくなっていきます。。。

2.運転しやすいところ、運転が難しいところ

冬道札幌などの大都市は除雪が行き届いて、非常に走りやすいですが、一方道は狭くなります。三車線の道は2車線に、そして、対面通行ができなくなる道も出てきますので時間は夏の2倍はかかると考えてください。

いくつかの道は冬期間通行止めとなります。有名なところでは知床横断道路やニセコパノラマラインなど。走らない以上危険はありません。

知床横断道路

一方で最大気を付けなければならないのは峠です。
のぼりの峠はいってもさほど危険度は高くありません。除雪が行き届いているところが多いですし、ペースもゆったりしたものになります。エンジンの回転数の割にはスピードも出ません。チェーンを巻かなくてもスタッドレスタイヤで十分の場面が多いと思われます。高みに上るほど外気温が低く、路面が滑りにくい傾向が出てきますので。

北海道 冬の峠

逆に、下りには要注意です。たとえば日勝峠などは多重衝突の事故が毎年おこるポイントとなっています。

下りでは図らずもスピードが出てしまうことやカーブも多く車間が詰まってしまいやすいこと、外気温が徐々に上がり始め、またブレーキの機会が増えてタイヤとの摩擦で路面が滑りやすくなることなど、事故につながりやすい条件が多く出始めます。

夕暮れ時は滑る場所、滑らない場所が混在します。特に注意が必要です。ここで大切なのは、AT車であってもシフトチェンジ。エンジンブレーキは思いのほか有効です。フットブレーキを頻繁に使うよりはより安全に坂道を下ることができると思います。

冬道~冬の美幌峠と屈斜路湖~

なお、冬の峠を通る場合は、必ず事前に状態を確認しましょう!
北海道の道路情報サイト「北の道ナビ」の「峠情報」ページに、積雪の状態など確認できますので、ぜひ活用ください。
http://northern-road.jp/navi/index_touge.htm

冬道平地では新雪の後が特に注意。アイスバーンも覆い隠してしまいます。

タイヤの溝を新雪が埋めてしまうケースもあり、圧雪状態よりも滑りやすくなるのです。また、ギャップを隠しているケースもあり、車体を擦ってしまうこともあります。

それだけで済めばいいですが、どのタイヤも地面にグリップせず、エンジンをふかすほど雪に埋まっていくという現象に見舞われることもあります。こうなると力技で脱出するしかありません。車両の通行量が多いところよりも住宅街などの除雪が入りにくいところほど要注意です。

基本的に轍には沿って走ったほうがよいといわれますが、危険性をはらんでいることも忘れるべきではありません。やがて、機械により轍は削り取られるのですがそのあとは非常に滑りやすくなります。

冬道イメージ最近は、経費節減のあおりを受けて、ロードヒーティングをカットしている坂道があります。もともと滑りやすい道だからロードヒーティングを施しているはずのところをカットしてしまっていますから、道路わきの茶色の金属の機械から湯気が出ているかどうかに注意してください。

湯気が出ていれば実施中ですが、沈黙している場合はエンジンブレーキの用意をしましょう。

3.北海道民ドライバーからのアドバイス

冬道Fhoto by Flickr:first blizzard #6 / tsuda
北海道のドライバーは外気温に敏感です。マイナス0℃から8℃までは滑る可能性が大変高いからです。一方、マイナス8℃を下回るとブラックアイスバーンでも滑る確率は非常に下がっていきます。氷の上で滑るのはタイヤと氷の上で水の被膜ができるから。

つまり、タイヤと接しても溶けないくらいの低温になれば逆に滑りにくくなっていくのです。低温ほどスタッドレスタイヤが効きやすいといわれるのはこのことも影響しています。

路面状況で気を付ける内容も変わってきます。たとえば、シャーベット状態であれば、轍に乗り上げないことを中心に考えてください。乗り上げるときに車の挙動は不安定になります。上下動も激しく、横滑りするケースもあります。
冬道気温が下がり、シャーベット状の雪が気温の低下に伴い、細かい氷の粒になったときは、砂を上を走る感覚で走ります。

一番気を付けるのはカーブなどでグリップを失い後輪が大きく膨らむことです。スピードは落とし気味にしましょう。雪は霧と同じ感覚で。が鉄則。夜はハイビームにすると余計に前が見にくくなりますので、スピードを落とし、道路の状況を見極めながら走りましょう。

プチホワイトアウト的なものは札幌市内であっても頻繁に起こります。何より重要なのはパニックに陥らないかも知れません。

冬タイヤイメージ それはギャップからのあるいは埋まったときの脱出力が強いことと発進の際にスムーズであることが挙げられるからです。やはり、いくつかの車輪がグリップを失っても踏ん張りがきくという人もいます。

しかし、FF、FRの2WDも多く走っていますし、決して走れないわけではありません。

一方、滑り始めるとどちらの車種であっても難しさがあります。冷静にカウンターハンドル(滑る方向へハンドルを切ること)を当てて滑りを抑えるようにしましょう。といっても、実際には難しいですよね。だからこそ滑らないように抑えた運転をすることこそが重要です。

あとがき

冬道安心、安全は旅行の基本。厳しい環境ばかりを強調してしまいましたが、十分な準備をすることでより旅行は楽しいものになります。

この試練を乗り越えることで、どこまでも白い雪原を快適に走る冬ならでの楽しみを味わうことができます。

北海道旅行に自動車は切り離すことのできない重要なアイテム。特に公共の交通機関が少ない地域を効率的に旅する場合は必須と言えます(但し、無理な行程・予定を組まないことがまず第一です)。

この記事をご参考にしていただき、自分でも運転できるかどうかをよく見極めた上で、北海道の冬の運転・ドライブを、慎重に、そして安全に楽しんで頂きたいと思います。

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Comments

  1. 伊藤季雄 says:

    54歳男性苫小牧出身、32年ぶりに北海道に帰ろうと思います
    冬の車運転は未経験
    とても参考になりました
    有難うございます

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