【青森から函館へ】JRとフェリー、北海道新幹線を比較しました!
- 函館・道南・奥尻
- 最終更新日:2019年3月6日
まさに北海道新時代の幕開けです。
でも、新幹線が函館青森間のベストセレクトなのか、迷われる方も多いのではないでしょうか。
どんな方法で行くのがベストかよくわからないという方に今回は青森から函館の間の交通手段&料金をご紹介。
フェリーに鉄道、いろいろな方法で青森と函館両方を楽しむ方法をお伝えします。
1.比較を表で紹介します!
まず、青森~函館区間の、各交通機関の比較を表でご紹介いたします。
※1:往復割引(復路運賃が1割引)
※2:インターネット予約割引(1割引)
※3:北海道お先にネットきっぷ(webのみ14日前までの予約)
※4:青函回数券(6枚つづり、1枚あたり価格)
在来線は、2016年3月26日の北海道新幹線の開通に伴い、廃止されることが決まっています。
これに伴い、現在の路線は道南いさり火鉄道に変わります。また、フェリーの所要時間は使用される船によって若干変化があります。
同様に、現在のJR在来線に関しても、停車駅の違いによって時間の変化が起こります。
フェリー料金には自動車料金を含んでいません。JR料金は運賃と特急指定料金の合計金額です。
料金の詳細に関しては各HPなどでご確認ください。
各料金とも季節によって変動があります。表中の料金は最も一般的な時期のものとなっています。
2.青森から函館へのフェリー
Photo by Flickr : 早朝の青森フェリーターミナル - Aomori ferry terminal / hogeasdf
船旅の最大の魅力はゆったりした豊かな時間の過ごし方にあります。
津軽海峡は冬の日本海や太平洋と違い、潮の流れは早くても荒れることが少ない海です。
穏やかな海を優雅にわたる船。
航跡は白く残しながら、太平洋と日本海をつなぐ古来よりの交通の要衝を巡る船旅は、これから始まる北海道の旅への期待を否応なく盛り上げてくれるはずです。
遅い便であれば夏のイカ釣りの漁火にも出会えます。
早い便であれば、航路を照らし出す朝日とそれに輝く水平線。
日中であれば、青い空を滑らかに滑るウミネコをはじめとする海鳥の姿や海をはねるイルカの姿を目にすることができるかもしれません。
北海道の大自然その入り口に立っていることを実感させてくれる光景です。
Photo by Flickr : 帰りのフェリーは大きいなー。予定通り早くつきすぎた。この船で三時間。 / mersy
この航路を担うのは津軽海峡フェリーと青函フェリー。
津軽海峡フェリーは比較的短い航路のフェリーとしては船体も大きくスペースもゆったりしています。
エントランスは外航フェリーのような雰囲気を漂わせ、船内にも子供たちが飽きないようなキッズスペースやシャワー室、オートレストランも充実しています。
充実した船旅を送れるような工夫もたくさんあります。
いくつもの船を有しており、その多くに個室が完備。
プライベートにも配慮がされています。
また、マグロの一本釣りで有名な大間の港からも函館まで90分で結んでおり、むつ湾を眺めながらゆったりドライブし、たっぷりと青森を楽しんだ後で函館へという選択もできます。
一方青函フェリーの船体は少し小さめでかわいらしい雰囲気。
最大の魅力は料金の安さです。
家族4人ならば車の輸送料と合わせて津軽海峡フェリーよりも約2万円程度お得という方もあるほどです。(季節によって異なります)
運賃を抑えて、函館青森でたっぷりと遊びたいという向きには大変ありがたい設定です。
安いからといって安全性や設備に見劣りがあるわけではありません。必要十分な内容がコンパクトに詰め込まれています。
Photo by Flickr : Higashinihon ferry / tsuda
JRの路線との違いはやはり車やバイクと移動できることでしょう。
北海道を楽しむならばやはりマイカー・レンタカーです。
旅の自由度からいえば何物にも代えがたいものといえるでしょう。
一方急いで回りたいという方には、スピード面からJRには及びませんから、あまりお勧めとは言えません。
時間に余裕があり、マイカー・マイバイクで北海道をめぐりたいという方には、選択肢がほかにないほどのベストセレクトといえます。
Photo by Flickr : ferry "VAYU" / tsuda
3.在来線と新幹線開通後
青函トンネルは戦前から計画が始まり、1980年代史上まれにみる難工事を乗り越え世界最長の海底トンネルとして完成しました。
これによって日本列島は一本の鉄路で結ばれることになりました。
青函連絡船に比較してより短くなった時間は、旅の自由度を大きく広げることになりました。
時間が二分の一に短縮されたのです。
その差は往復時間で約4時間。観光スポットを回る時間にすれば2か所以上といえます。
最大の魅力はそのスピードといえますが、利便性はそれだけではありません。
なんといっても鞄一つで身軽に気軽に動けるのもいいですし、駅は交通の中心地、次の目的地までバス、レンタカー、JRの乗継、市電とフェリーターミナルよりもはるかに選択肢は広いのです。
また、さまざまな観光地やグルメスポットも函館の場合駅、周辺に集中しています。
となれば、どれほどの時間の節約になるか。と、どのくらいの料金かが気になるところ。
料金について
現在わかっているところでは、新青森~木古内の新幹線特急料金は3320円、新青森~新函館北斗の特急料金は4450円なので、特急料金だけでの差額は1130円。
運賃も含めると青森~木古内は5480円です。
また、新青森~新函館北斗は7260円となるので差額は1780円に広がります。
在来線で考えると、木古内~函館間は第三セクターの道南いさりび鉄道に変わります。
これまでの情報を総合すると木古内~五稜郭までは970円。函館までは乗り継ぎ割引を含めて1110円になる予定とのこと。
金額の面でいうと木古内で在来線に乗り換えた方が安いということがわかります。
なお、2016年1月5日に発表された、北海道新幹線の割引運賃を加味すると、以下のような料金になります。
※新幹線お先にネットきっぷ:インターネットで14日前の午後11時までに予約
※新幹線ネットきっぷ:インターネットで前日の午後11時までに予約
この表をご覧いただく限り、
・14日前まで予約可能な場合は、木古内と新函館北斗の価格差は少ない(330円差)
・当日きっぷを買う場合は、木古内と新函館北斗の価格差が大きい(1,040円差)
というのがお分かりいただけるかと思います。
所要時間について
また、時間の方は、木古内~函館の所要時間は約1時間かかります。一方、新幹線の木古内~新函館北斗間35.1kmは約15分程度と予想されます。
これに新函館北斗~函館を結ぶはこだてライナーが17分と合わせて約30分程度と予想されますから、新函館北斗と木古内乗り換えによる時間の差は30分です。
Photo by Flickr : Hokuto and Super Hokucho 北斗とスーパー白鳥 (172/365/538) / Christopher Hsia
一刻も早く函館につきたい。
あるいは、時間に制限にある場合は、乗り継ぎもスムーズになることが予想される新函館北斗でのりかえというのがよいでしょうし、道南ののどかな漁村の風景を楽しみながら、様々なグルメを楽しみながら、ゆっくり旅をするとなると木古内乗り換えということになるでしょうか。
現在はまだ木古内の乗り換えの状況が十分明らかになっていないため今後も注目していく必要あると思われます。
どちらにしても道南地方の郷愁やロケ地を楽しみながらの旅が心行くまで満喫できることは確実です。
おわりに
いかがだったでしょうか、鉄道もフェリーも旅を楽しむためにどちらがベターかを決めることはできません。
旅の目的と楽しみ方次第で、どちらかを決めることが必要ですね。旅の風情にそれぞれ違いがあります。
道南の風情を楽しむであれば鉄道が圧倒的によいでしょうし、津軽海峡を渡る風を感じつつ、北海道で始まる旅の期待に胸をふくらませるにはフェリーがやはりすばらしいのです。
料金や時間も重要なファクターですね。
すべてのバランスを考えて一番良い交通手段をお考えいただければと存じます。
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