函館市民の台所!市場「中島廉売」でツウなお買い物♪
- 函館・道南・奥尻
- 最終更新日:2019年3月11日
吟味された商品を安く仕入れ、さらにそれを安く売るという消費者目線の市場は、函館市民の台所ともいうべき貴重な存在です。
新鮮な鮮魚をはじめ野菜や総菜、スイーツに飲食店まで、中島廉売のお店は実にバラエティ豊か。この記事ではそんな中島廉売の魅力を余すことなくお伝えいたします。
もくじ
1.中島廉売ってどんなところ?
函館駅から車で約5分、観光の中心ともいえる五稜郭周辺や湯の川温泉からも車で約5分というアクセスのよい場所にある中島廉売。昭和9年に函館の三分の一を焼き尽くしたという函館大火の後に、被害が無かった中島町に数百軒の露店商が並んだのが始まりです。
その後、露店から商店のかたちをとり昭和11年ごろに「中島廉売」という商店街が生まれました。廉売とは商品を安く売るということ。その名の通り、中島廉売には安くてよい商品を売るお店がたくさん並んでいます。
2.まずは「魚屋通り」を歩いてみよう
中島廉売で市場気分を味わいたいならまずは、青い看板が目印の「魚屋通り」へ。鮮やかなブルーの屋根のテントには、狭い通路の両脇の奥の方までたくさんの鮮魚店が立ち並びます。
店先には生魚はもちろん、お刺身や干物、塩辛などの加工品まで今晩のおかずに使えそうな新鮮な魚介類がずらり。
なかには初めて見るような魚もありますが、お店の方はみなさん親切なので思い切って聞いてみましょう。魚の名前から食べ方まで丁寧に教えてもらえますよ。
また地方発送もしてくれるので、函館観光のお土産もばっちりです。
3.昭和の面影を残す商店街をご紹介
メインストリートである廉売大通りには昭和の雰囲気を残す露天商がちらほらと軒を連ねます。
店先から聞こえる「美味しいから買ってみな」、「安くしておくよ」の声に思わず立ち止まってしまいます。こんな会話も中島廉売ならではの醍醐味。普段の買い物では味わえない新鮮な体験です。
この他にも中島廉売にはバラエティ豊かなお店がたくさん。その一部を紹介してみましょう。
日置商店
こんにゃくやかまぼこなどおでんの具材を中心に食料品を扱う日置商店。気さくなご主人が出迎えてくれました。
お店には常連客の方がひっきりなしに訪れては、ご主人のおすすめの品を購入していきます。
フレンドリーなご主人との会話も楽しい日置商店。昔ながらのノスタルジーな店構えも味があります。
■所在地:函館市中島町26番17号
■営業時間:9:30~17:30
■定休日:日曜日
友栄 太田かまぼこ
北海道の新鮮な食材を使った練り物や揚げ物を取り扱うこちらのお店。函館で知らない人はいないという老舗のかまぼこ屋さんです。
店内のショーケースには出来立てのかまぼこやお惣菜がずらりと並び、とてもいい香りがしています。
新鮮な魚介や野菜を練り込んだ揚げかまぼこ「ちぎり揚げ」やタネにイカを使ったイカメンチなど、函館ならではのオリジナルメニューが楽しめます。
■所在地:函館市中島町25番16号
■TEL:0138-31-0035
■営業時間:9:00~17:30
■定休日:不定休
有限会社マルショウ
こちらは、カニ問屋である「マルショウ」。店内の生簀には毛ガニや大きなタラバガニ。卸問屋だからできる低価格で新鮮なカニを提供してくれます。
自宅用はもちろん、贈答用としても喜ばれるカニ。全国発送もしてくれるので、地元の人もお歳暮などで利用するのだとか。その他にもプロの目で選んだ魚介類が安価な値段で手に入ります。
■所在地:函館市中島町13番22号
■TEL:0138-54-7580
堂守豆富店
昔はどこの商店街にもあった手作りの豆腐屋さん。そんな昭和の風情を残す店構えの「堂守豆富店」。創業以来変わらぬ製法で作られる堂守豆富店の豆腐は、その味を求めて函館市各方面からお客さんがやってきます。
たっぷり500g入りが嬉しい手作り豆腐をはじめ、具材と汁の絶妙なハーモニーを楽しめるきんちゃくや、こだわりの油揚げ、女将さん手作りの総菜など函館市民の食卓に欠かせない商品を提供しています。
■所在地:函館市中島町14番10号
■TEL:0138-51-3537
■営業時間:5:00~18:30
■定休日:日曜日、元旦
4.ランチもスイーツも「れんばい」で
シゲちゃんすし
お買い物の最中にお腹が空いてきたら、中島廉売でランチはいかがでしょう?ご紹介するのは立ち喰い寿司とテイクアウトで人気のお店、「シゲちゃん寿司」です。お店に伺うと優しそうな大将が出迎えてくれました。
立ち喰い寿司というだけあって店内は3メートルほどのカウンターのみの小さなつくり。しかしさすがは人気店、お昼にはそのカウンターがお客さんでいっぱいになってしまいました。
ランチメニューの一番人気は「寿司盛600円(税込)」。注文すると目の前で大将が握ってくれます。さっそく握りたてをカウンターでパクリ。廉売の新鮮な魚介類を使ったネタと大将自慢のシャリの絶妙なハーモニー。それがこのお値段で食べられるなんて夢のようです。
その間にも持ち帰りのお客さんや予約注文の電話で大将は大忙し。大将の人柄もあいまって、地元で愛されるお寿司屋さんです。
■所在地:函館市中島町14番10号
■TEL:0138-51-0339
■営業時間:11:30~20:00(ランチは15:00まで)
■定休日:月曜日(祝日の場合は営業)
屯珍館(とんちんかん)
ランチのあとは甘いデザートを食べたくなるもの。中島廉売にも美味しいスイーツの店が存在します。それが、はじめに紹介した「魚屋通り」の向かいにあるピンク色の小さなお店、「屯珍館」。こちらのお店で売られているのがたい焼き。
薄皮で餡たっぷりのたい焼きは冷めても美味しいと地元で評判です。スタンダードなあんこをはじめチョコやクリームなどの変わり種、また2種類の餡をひとつのたい焼きで楽しめるミックスもおすすめです。
笑顔の素敵なご主人との会話も楽しい屯珍館。ぜひ訪れてみてくださいね。
■所在地:函館市中島町26番17号
■TEL:090-8372-9065
■営業時間:11:00~18:00
■定休日:日曜日
5.まだまだある市民目線のお店
ほかにも地元産の新鮮な野菜を扱う八百屋さんや卵専門の問屋さん、果物屋さんにお肉屋さんまで、函館市民の食卓を彩る食材を数多く取り扱う中島廉売。歩けば歩くほど面白い市場です。
お店の方もみんな親切で気さくな人ばかり。欲しい物やわからないことがあれば、丁寧に教えて頂けます。函館の人情味あふれる廉売の雰囲気は、旅のよい思い出になるはずです。
・JR函館駅より 市電で約10分、堀川町下車徒歩約1分
・函館空港より 車で約20分(無料駐車場あり※約20台分 10~17時)
公式ホームページ:http://www.nakajimarenbai.com/index.html
おわりに
ということで今回は、函館市民の台所、中島廉売をご紹介しました。
新鮮な魚介類をはじめ、他の市場にはないバラエティ豊かなお店が並ぶ中島廉売。地域密着型の廉売価格も魅力的。
また、スーパーマーケットのような商業施設では味わえないお店の人との交流が出来るのも中島廉売の良いところ。
皆さんも函館にお越しの際は、中島廉売で地元民気分のツウなお買い物をしてみませんか?
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