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知床の観光って、実際なにすればいい?知床の見どころ&楽しみ方ダイジェスト

エリア
網走・北見・知床
投稿日
最終更新日:2025年11月20日
北海道東部、オホーツク海に突き出すように広がる知床半島。その手つかずの大自然と生態系の豊かさが高く評価され、2005年にはユネスコ世界自然遺産に登録されました。ヒグマやエゾシカ、オジロワシといった野生動物が今も自然の中で息づき、海から山までひと続きの希少な環境が保たれています。次の旅行はぜひ知床に行ってみたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

とはいえ、どこに行けばいいの?とりあえず知床五湖??と、どう楽しめばいいのかわからないという声も聞きます。
ということで今回は、知床の楽しみ方や人気のスポット、体験など。ざっと、ご紹介いたします!

知床五湖|美しい水鏡に映る山並み

知床観光

知床五湖は、原生林に囲まれた5つの湖が点在する、知床観光の代表とも言える景勝地です。全長約3kmのハイキングコースが整備されており、湖面に映る知床連山の美しい水鏡や、深い森が織りなす雄大な景観を楽しむことができます。道中では、エゾシカやキツネなどの野生動物に出会えることも。
知床観光 知床五湖
ルートはバリアフリーの高架木道と、自然により近づける地上遊歩道の2種類があり、後者は現地で実施するレクチャー(大人250円小人100円)を受ける事、またヒグマ活動期(5月10日〜7月31日)にはガイドの同行が義務付けられています。レクチャーは入口となる知床五湖フィールドハウスで受けられます。遊歩道自体は高低差が少なく、整備も行き届いているため、スニーカーでも快適に巡ることができます。
知床観光 知床五湖
春の芽吹きに始まり、夏は深緑に包まれ、秋には鮮やかな紅葉、冬には霧氷や雪に覆われる幻想的な風景へ。四季折々でまったく違った表情を見せてくれるのも知床五湖の魅力です。

知床五湖

住所
北海道斜里郡斜里町遠音別村岩宇別549(知床五湖フィールドハウス)
HP
https://www.goko.go.jp/index.html
営業時間
8:00-18:30 開園時間は時期によって細かく異なりますので、必ずHPでご確認ください。冬期(11月初旬~4月中旬)休業
備考
レクチャー受講ないしガイド同行が義務化されている期間があります。

知床峠|羅臼岳と空と海の大パノラマ

知床観光 知床峠
「知床峠」は、知床横断道路(国道334号線)で最も標高が高く、羅臼町と斜里町をつなぐ峠道の頂点に位置します。標高738mの展望台からは、雄大な羅臼岳(標高1,661m)を間近に望め、晴れた日には遠く国後島までも見渡せます。
知床観光 知床峠
夏は深い緑と空や海の青が織りなす爽快な景色、秋には山々が色づく鮮やかな紅葉。知床峠は、そんな季節の移ろいを楽しめる北海道屈指のドライブ&ツーリングスポットです。ツーリング愛好者にとっては、“北の果ての聖地”とも称される憧れの道。
知床観光 知床峠
道中ではキツネやエゾシカなどの野生動物に出会うこともあり、知床の自然を間近に感じられるのも魅力。風を受けながら、壮大な知床半島の景色を満喫できます。ただし積雪が多いため、例年11月初旬から4月下旬までは冬季閉鎖となります。

知床峠

住所
北海道目梨郡羅臼町湯ノ沢町
HP
https://www.hkd.mlit.go.jp/ks/douro_keikaku/obpsos00000001jk.html
備考
例年11月初旬~4月下旬まで冬季通行止めになります。通行止め解除は国土交通省HPにてご確認ください。

カムイワッカ湯の滝|温泉の滝を登る冒険

知床観光 カムイワッカ湯の滝知床の秘境にある「カムイワッカ湯の滝」は、活火山・硫黄山の中腹から湧き出る温泉が川へと流れ込み、川全体がぬるま湯のようになる全国でも珍しい“温泉の滝”。2023年からは新たな体験型アクティビティエリアとして整備されました。
知床観光 カムイワッカ湯の滝
7月~9月の短い夏に楽しめる滝登り(要予約)。スタート地点の水温は約25℃ですが、上流に進むにつれて徐々に温度が上がり、最終地点「4の滝」付近では35~38℃ほどに。途中にはいくつもの小さな滝があり、あたたかい水しぶきを浴びながら登るその体験はまさに冒険そのものです。
知床観光 カムイワッカ湯の滝
ただし岩場は滑りやすく、手すりなどもないため、滑りにくい靴と濡れてもいい服装は必須。オンラインでの事前申請(有料)が必要なほか、ハイシーズンにはマイカー規制がありシャトルバスを利用する必要がります。訪問前の準備をお忘れなく。

カムイワッカ湯の滝

住所
海道斜里郡斜里町遠音別村
HP
https://www.goshiretoko.com/kamuywakka/
営業時間
アクセス可能期間5/30~10/1、滝登り実施期間7/1~9/30
備考
滝登りにはHPからの予約が必要で入川料がかかります。

フレぺの滝|断崖にしみ出し海に落ちる乙女の涙

知床観光 フレぺの滝
フレぺの滝は、知床半島の西側、ウトロの近くにある小さな滝ですが、その特徴的な姿と周囲の絶景から高い人気を誇るスポットです。別名「乙女の涙」とも呼ばれ、断崖の裂け目から染み出した地下水が、糸のように流れ落ちていきます。
知床観光 フレぺの滝
展望台からは、背後に連なる知床連山、眼下に広がる断崖とオホーツク海の大海原という、圧巻のパノラマビューが展開。遊歩道沿いの草原では、エゾシカなどの野生動物に出会えることもあり、身近に息づく知床の自然の営みを感じられます。また知床自然センターからは片道約20分の遊歩道が整備されており、気軽にアクセスできるのも魅力です。
知床観光
なかでも息をのむのは、冬の流氷シーズン。断崖の向こうに広がるのは、果てしなく続く流氷の白い海原。その光景はまさに圧巻です。積雪期はガイド付きツアーの参加がおすすめ。スノーシューなどの装備もレンタル可能なため、安全に冬の知床を堪能できます。

フレペの滝

住所
北海道斜里郡斜里町遠音別村
HP
https://hokkaido-shari.com/furepenotaki/

観光クルーズ|海から知床の懐へ

知床観光 クルーズ
知床クルーズは、陸からはアクセスできない知床半島のダイナミックな海岸線を海上から眺める贅沢なアクティビティです。
ウトロ港から出航する観光船では、断崖絶壁や滝が流れ落ちるワイルドな景観を、まるで冒険者のような気分で楽しめます。とくに人気なのが、半島最先端にある知床岬までを巡るロングクルーズ。春~秋にかけてはヒグマが海岸に現れることもあり、秋には鮭を捕食する様子が見られることも。
知床観光
一方で、羅臼港を出港するクルーズでは季節ごと見られるものが大きく異なります。5~7月に遭遇のピークを迎えるシャチ。迫力満点のパフォーマンスを目の前で観察できる貴重な体験となります。
知床観光
また冬に流氷が漂う1~3月はオオワシやオジロワシが流氷の上に佇み、鋭い眼光で狩りの瞬間を待つ姿が見られ、極寒の知床ならではの光景です。

ゴジラ岩観光(ウトロ・羅臼)

HP
https://kamuiwakka.jp/
知床観光船おーろら(ウトロ)

HP
https://www.ms-aurora.com/shiretoko/
知床羅臼町観光協会(観光船事業者一覧)

HP
https://rausu-shiretoko.com/ocean-tourism/

知床流氷ウォーク|氷の海をハイキング

知床観光 流氷ウォーク
冬の知床を象徴する風物詩が、オホーツク海を覆い尽くす流氷です。1月下旬から3月頃にかけて、シベリア方面から南下してきた氷が海岸に押し寄せ、壮大な氷の世界をつくり出します。世界でも流氷が見られる海岸線は限られており、陸から間近に流氷が観察できる数少ない場所が知床なのです。
知床観光 流氷ウォーク
ウトロエリアでは、展望台から流氷を眺めるだけでなく、ガイドツアーに参加して「流氷ウォーク」に挑戦することもできます。専用のドライスーツを身に着け、氷の海に身をゆだねる――そんなひとときは、知床ならではの大自然に触れ合う、特別な体験です。
知床観光 流氷ウォーク

知床斜里町観光協会(流氷体験主催事業者一覧)

HP
https://www.shiretoko.asia/list/drift_ice_experience

知床八景|知床半島の景勝地

オシンコシンの滝、夕陽台、オロンコ岩、プユニ岬(左上から時計回り)

知床半島を代表する景勝地「知床八景」。先にご紹介した知床五湖、知床峠、カムイワッカ湯の滝、フレペの滝に加え、オシンコシンの滝、オロンコ岩、プユニ岬、夕陽台の全8カ所。後半4カ所はウトロ市街に近くアクセスし易いので、知床旅の途中にふらっと立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

知床世界遺産センター|知床観光のまずはじめに


ウトロの中心街にあり、知床における生態系のつながりや野生動物保護の取り組みを、模型・映像・インタラクティブ展示でわかりやすく紹介しています。観光と保全を両立するためのマナーも学べ、知床観光の入口として最適。訪れると自然の尊さが一層感じられます。

知床世界遺産センター

住所
北海道斜里郡斜里町ウトロ西186-10
HP
https://policies.env.go.jp/park/shiretoko/whcc/
営業時間
8:30-17:30 冬期(10月中旬~4月下旬)9:00~16:30 年末年始および冬期のみ火曜日休館

知床羅臼ビジターセンター|知床の自然の豊かさを学ぶ


羅臼周辺の自然・野生動物・気象など知床東側の環境を深く学べる施設。迫力ある映像や資料展示が充実し、クジラやシャチ、ヒグマの生態を分かりやすく紹介しています。また近くに間欠泉があったり、秋には鮭が遡上する川がすぐ近くに流れているなど、知床の豊かな自然を感じられるスポットです。

知床羅臼ビジターセンター

住所
北海道目梨郡羅臼町湯ノ沢町6-27
HP
https://policies.env.go.jp/park/shiretoko/rausu-vc/
営業時間
9:00-17:00(11~4月 10:00~16:00)月曜日および年末年始休館※ただし7~9月は無休

羅臼国後展望塔|これほど近いとは、、きっとそう思うはず

羅臼 流氷
国後島や根室海峡を一望できる眺望スポット。晴れた日は知床連山と海の奥に浮かぶ島影が重なり、圧巻のスケールを楽しめます。隣接する羅臼国後展望塔 北方領土資料展示室では北方領土や羅臼の歴史を学べます。

羅臼国後展望塔

住所
北海道目梨郡羅臼町礼文町32-1
HP
https://www.hoppou.go.jp/activity/inform/facilities.html
営業時間
9:00-17:00

熊の湯|天然温泉満ちる川辺の野湯


地元住民に長年親しまれる、野趣あふれる天然かけ流しの無料露天風呂。湯船のすぐそばまで自然が迫り、森と川の音を聞きながらしっかり熱い硫黄泉を堪能できます。季節ごとの風景が美しく、素朴な雰囲気ながら湯質は抜群。知床らしいワイルドな温泉体験が味わえる名湯です。

熊の湯

住所
北海道目梨郡羅臼町湯ノ沢町
HP
https://kanko.rausu-town.jp/spots/view/28

おわりに~知床観光豆知識~

ウトロ-羅臼、冬の移動は夏の2.5倍

例年11月初旬から4月下旬の期間、ウトロと羅臼を結ぶ知床横断道路(国道334号)が完全に通行止めになります。ウトロ-羅臼を移動する場合、知床横断道路経由であれば車で約1時間ほどですが、冬期は知床半島の付け根の根北峠(こんぽくとうげ)を経由することになり、約110km、2時間30分程度ほどかかります。

夏・知床五湖が渋滞する

知床観光のメッカとも言える知床五湖ですが、夏のハイシーズンは駐車場の空き待ちのため数百メートルの渋滞が発生する事もあります。
繁忙期は手前の知床自然センターからシャトルバスがでていますので、そちらを利用するのがおすすめです。

ホテルはウトロに多く、羅臼は少ない

知床の自然はやはり2~3日かけてゆっくりと楽しみたいもの。その場合の宿泊ですが、宿泊施設と客室数が多いのはウトロ側。100室以上持つ大型ホテルも多数あるのがウトロ地区。逆に羅臼地区は大きな宿でも50室弱。
知床の繁忙期は7~8月と2月。この時期に、特に羅臼に泊りたい場合は早めの予約をおすすめします。

ウトロと羅臼で天気が違う

さて知床峠が通行止めとなる冬を除き、例えばウトロ滞在予定だけど今日は雨模様、というときは、逆の羅臼側での遊びを検討するのもおすすめ。というのも高い山に隔てられたウトロと羅臼。こっちは雨でも向こうは晴れ、ということもよくあることなのです。

期間限定のバスがある

知床観光のシーズンは、緑深まる夏と流氷が訪れる厳冬期。知床の大自然を体感してみたいけど雪道が怖いという方におすすめしたいのが、期間限定で運行するバスです。

知床エアポートライナー
6月~9月、1月下旬~3月上旬。女満別空港・網走・JR知床斜里駅とウトロを結びます。1日2便運行です(運行会社:斜里バス・網走バスの共同運行)。

HP
https://www.sharibus.co.jp/rbus_memanbetu.html

ひがし北海道エクスプレスバス
主に冬期の観光シーズン限定で、知床含むひがし北海道域内の観光スポットを結ぶバス。路線が豊富で、流氷観光船おーろら号やSL冬の湿原号などにも接続可能。
2026年の運行は1月30日~3月1日までの予定。5日前までの事前予約制(空席があれば2日前まで受付可能)です。

HP
https://easthokkaido.com/expressbus_winter/

シーズンには観光向けのバスが運行し意外と観光しやすい知床。ぜひ足を運んでいただいて、雄大な知床のすばらしさに魅了されてくださいね♪

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知床特集

日本深掘りサイクリスト・フォトグラファー 土庄雄平

1993年生まれ、愛知県豊田市出身。同志社大学文学部文化史学科・英文学科卒。サラリーマンの傍、自転車旅&登山スタイルで、日本各地を駆け巡るトラベルライター。 四季折々の日本を五感で捉え、発信しています。

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