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函館特有の建物「和洋折衷住宅」を満喫できる店3選

エリア
函館・道南・奥尻
投稿日
最終更新日:2019年3月11日
函館の町を歩いていると、1階は和風の佇まいなのに2階は洋風の窓がある建物を見たことがあるという方も多いのではないでしょうか?

この建物は函館特有の建築様式で「和洋折衷住宅」と呼ばれるもの。

函館は横浜や神戸などと同じように幕末に開港した町ですが、土地が小さかったために明確な外国人居留地が作られませんでした。そのため外国の人たちとの交流が多かったといわれています。

そんな環境の中でできた「和洋折衷住宅」は、実に函館らしい建築物です。


今回はこの「和洋折衷住宅」の特徴と、この建築様式を屋外からも屋内からも堪能できる店舗3件をご紹介します。

1.和洋折衷住宅とは?

和洋折衷様式の店舗

函館というと異国情緒あふれる街並みを思い出すという方も多いですよね。

確かに函館山のふもとのエリアには教会群や旧函館区公会堂など、海外の建築様式をそのまま使用している建物も多いのですが、西部地区の住宅街やベイエリアを歩いているとこちらのような建築物をよく見かけます。

この建築様式は「和洋折衷住宅」と呼ばれるもので、函館特有のもの。その名前の通り、和風と洋風の建築様式を融合させてつくられたものです。

この様式の建築物が普及した背景としては外国に対するあこがれや対抗意識が働いているという説や、2階部分だけを洋風にするだけで、函館港に入った船から函館山のふもとを見ると洋館が立ち並んでいるように見えるからつくられたという説など、さまざまないわれがあります。

和洋折衷住宅の説明画像

この建築様式の基本はこちらの建物のように、1階部分は引き戸の玄関や格子をはめた窓を使い和風な雰囲気に仕上げて、2階には縦長の窓をつけて開閉も上げ下げ式という洋風建築の技法を使うというもの。

和洋折衷住宅は明治から大正にかけてよくつくられたもので、苦労をしながら洋館を手がけた地元の大工たちの技術がふんだんに使用されています。

一口に和洋折衷住宅といっても、それぞれの建物によって外壁の色や窓の形などが違い個性的なものがたくさんあるんですよ。

2.茶房旧茶屋亭

旧茶屋亭外観

和洋折衷住宅は函館市内のさまざまな場所に今も残っているのですが、とくに多いのが西部地区とベイエリア。

しかもベイエリアには古い和洋背中住宅を使用した店舗が多いので、和洋折衷住宅を外からも中からも楽しめるんですよ。

こちらは赤煉瓦でつくられた明治館の前の道を少しだけ函館山側に歩いたところにある、茶房旧茶屋亭。

明治末期に建造された建物を使って1922年からカフェとして営業しているというファンの多いお店です。

旧茶屋亭内観

和風の引き戸を開けて入った店内には、異国情緒あふれるという言葉がぴったりな家具が置かれた空間。それぞれの席によってイスやソファの雰囲気が異なります。

空いている時には好きな席を選べるので、家具が好きならぜひ開店直後など人の少ない時を狙ってみてくださいね。

窓は和風の引き違い窓なのですが、まるでステンドグラスのような色ガラスが使われていて、ここも和洋折衷な雰囲気。

旧茶屋亭メニュー

店名に茶房とつくだけあって、メニューには抹茶を堪能できるセットが複数あります。

画像は冷たい抹茶とデザートを楽しめる冷抹茶セット。抹茶は注文するとスタッフの方が1杯1杯丁寧にたててくれます。

メニューの中には自分で抹茶をたてることができる「お抹茶お手前お遊びセット」というものもあるので、興味のある方はぜひ。

<茶房旧茶屋亭>
住所:函館市末広町14-28
TEL:0138-22-4418
営業時間:7月~9月11:00~17:00、10月~6月11:30~17:00
定休日:不定休
公式ホームページ:http://kyuchayatei.hakodate.jp/default.htm

3.和雑貨いろは

いろは外観

茶房旧茶屋亭からまた少し函館山の方に歩き左に入る道を行くとあらわれるのが、和雑貨いろは。

茶房旧茶屋亭と違い1階は完全に和風の雰囲気なのですが、2階を見ると白い壁にシックなグリーンとブルーの縦長窓という洋館の雰囲気。こちらも明治末期につくられた建物です。

表通りに面した部分だけが和洋折衷という住宅が多い中、こちらは全ての面が同じ様式で統一されています。

いろは外観2

お店の外には古い乳母車やバケツなど、レトロな雑貨が置かれていて、まるで大正や昭和の時代にタイムスリップしたような雰囲気です。

いろは内観

店内には和雑貨をメインとして、昔懐かしいおもちゃや丁寧に作られたカゴ、ホーローを使った食器など、たくさんの商品が並んでいます。

中にはアルマイトで作られたお酒の燗用の容器など他ではあまり見かけないものも。お土産にはユニークな柄が人気の手ぬぐいがおすすめです。

<和雑貨いろは>
住所:函館市末広町14-2
TEL:0138-27-7600
営業時間:10:00~18:30
定休日:無休(1月~GW前までは月曜定休)

4.バルレストラン ラ・コンチャ

ラ・コンチャ外観

和雑貨いろはの正面に向かって左手に向かうと海に行けるのですが、その手前にあるのがバルレストラン ラ・コンチャ。

正面の引き戸玄関を境に右側は格子出窓、右側はドアと掃出し窓という、古い時代と現代が融合したような雰囲気です。

ラ・コンチャメニュー

バルレストランの名前の通りスペイン料理をメインに、おいしいお酒と肴や料理が堪能できるお店です。

函館近郊や北海道の食材を使用した料理が多いので、観光客にも人気。おつまみとお酒を楽しみたいという方には日替わりのピンチョスがおすすめですよ。種類豊富なワインやスペインのビールと一緒にどうぞ。

<バルレストラン ラ・コンチャ>
住所:函館市末広町14-6
TEL:0138-27-2181
営業時間:17:00~23:30(LO23:00)、日曜17:00~23:00(LO22:30)
定休日:月曜
公式ホームページ:http://www.vascu.com/laconcha/

おわりに

以上、函館特有の建築様式「和洋折衷住宅」の特徴と、その建築様式を満喫できるお店3つをご紹介しました。

西部地区やベイエリアの町歩きではたくさんの和洋折衷住宅を見かけることができます。今も住宅として住んでいる人も多いので、外観だけの見学になるところも多いですが、それぞれの作りの違いや昔の大工の技術を見ながら歩いてみてくださいね。

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