道産子もびっくり?函館・道南特有の風習や文化

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異国情緒あふれる町並みや美しい夜景、おいしい海産物など、たくさんの魅力を持つ函館には、毎年国内外から多くの観光客が訪れます。
観光ではとても有名になった函館ですが、じつはほかの北海道に地域でも見られないような独特の風習や文化があるんです。

そこで今回は生まれも育ちも函館の筆者が、観光で訪れただけではわからない函館・道南特有の風習や文化についてご紹介します。
まだ函館に来たことがない方も何度も函館に来たことがある方もきっとびっくりすることがありますよ!

<もくじ>
1.まるでハロウィン?函館の七夕
2.なんで7月に?函館のお盆
3.盆踊りではなく、みなと踊りを踊る函館の夏
4.和風?洋風?ほかでは見かけない和洋折衷住宅
5.道産子にも通じない?函館のなまり
6.火葬するタイミングが早い函館の葬儀
おわりに

1.まるでハロウィン?函館の七夕

七夕
毎年7月が近づくと函館市内や近郊のスーパーには、「うまい棒」や「コアラのマーチ」の小袋といったお菓子がたくさん並びます。
そしてその横には必ず七夕の笹飾りが飾られているのです。

函館以外の方には何のことかわからないこの風景ですが、函館市民にとってはおなじみの風景。
というのも、函館や近郊の町では七夕の夜に子供たちが近所の家などをまわって、お菓子をもらい歩くのです。

まるでハロウィンのようなこの風習は道央などにも見られるものですが、函館と道央では少し違いがあります。

ろうそく
違いの1つは七夕の時期。
函館では7月7日におこないますが、道央(札幌など)では8月7日なのだそう。もう1つの違いはお菓子をもらうために歌う歌の詞です。

函館では「たけーにたんざく 七夕祭り おおいにいわお ろうそく1本ちょうだいな」と歌うのに対して
道央では「ろーそくだーせーだーせよ だーさないとー かっちゃくぞー おまけにくいつくぞー」と歌うのだとか。

どちらも昔は提灯などに入れるろうそくをもらい歩いたのがはじまりの行事なので、歌はろうそくを催促しているのですが、現在ではろうそくの代わりに子供たちが喜ぶお菓子が配られます。そのため子供がいる家の7月8日はお菓子がたくさんあるんですよ。

2.なんで7月に?函館のお盆

お墓

お盆といえば亡くなったご先祖様がこの世に帰ってくる時期。

全国的には8月中旬におこなわれることが多い行事ですが、函館では七夕同様に7月におこなわれます。
ただしこの風習は現在の函館市内でも、函館山周辺に菩提寺やお墓を持つ人が多い限定されたエリアでのみおこなわれているようです。

 

お墓参り

この風習についてはいろいろな説があるのですが、有力なのは「陰暦から陽暦にカレンダーが変わったときに、新暦である7月に変更した」というものと、「函館八幡宮の大祭が8月15日にあるので、ぶつからないように変更した」というもの。

どちらにしても7月のお盆というのは全国的に見てもまれなことなのですよね。

3.盆踊りではなく、みなと踊りを踊る函館の夏

盆踊り

7月にお盆がある函館。では盆踊りも7月に踊るのかというとそうではありません。

函館の夏祭りの期間は8月1日~5日、花火大会やパレードなどがおこなわれるのですが、この期間やお祭りのあとには町内会単位でやぐらを立ててパレードでも踊られるみなと踊りやいか踊りを踊ります。

みなと踊り

港町函館らしい歌詞のオリジナル音楽で踊るみなと踊りが、函館市民にとっての夏の踊りなのです。
筆者も子供のころ、町内の公園で踊って、帰りにアイスやお菓子をもらってきたという思い出があります。

4.和風?洋風?ほかでは見かけない和洋折衷住宅

函館が海運や造船で栄えた時代に建てられたレトロな建築物や、教会群などの異国情緒のある建造物は函館観光の人気スポットですね。

そんな建築物が多い西部地区やベイエリアを歩いていると、こちらの画像のような建物を見かけるのではないでしょうか。
函館以外の方にとって1階が和風で2階が洋風のこの建物は、ちょっと不思議に見えるかもしれませんね。

現在ではかなり数が減ってはいますが、昔の函館にはこちらのような「和洋折衷住宅」がたくさんありました。

道央だけでなく全国的にも珍しいこの建築方式は、西部地区で港に入った船舶から見て洋館が立ち並ぶ町に見えるようにしようとした考えからはじまったといいます。

これは坂が多い西部地区の建物は港から見ると家の2階の部分だけが見えるのだそうで、それなら2階だけを洋式にしようという合理的な考え方のようです。

ただほかにも当時洋風の建築をおこなうことは、和式の住宅を作るよりもお金がかかったので2階だけにしたとも、1階部分が間口の広い和式の住宅であれば商売がしやすかったからともいわれています。

5.道産子にも通じない?函館のなまり

なまり

筆者が進学で札幌に移り住んだ際によくいわれたのが、「函館の人なのになまりが少ないんだね」という言葉。

この言葉でわかるとおり函館には独特のなまりがあります。

もちろん北海道のほかの地域でもなまりはありますが、函館のものとはまったく違います。

札幌を中心とする道央では「なまら」や「したっけ」など、単語レベルでのなまりはあるのですが、イントネーションが平坦なので、標準語と大きな差はない言葉を話します。

しかし函館は漁師町でもあるからか、とてもイントネーションがきつい言葉を話すのです。

なまり2

そのイントネーションは北海道の港町とも似たものがありますが、よく似ているといわれるのが東北のなまり。
とくに青森県のなまりに近いといわれます。

そのため札幌の人が早口の函館の人と話すと、何をいっているのかわからないこともあるほど。

6.火葬するタイミングが早い函館の葬儀

葬儀

葬儀というものは宗教や宗派、地域によって大きな違いがあるものですが、函館ではかなり独特の風習があります。
それは火葬のタイミング。

全国的には葬儀終了後に火葬がおこなわれるのが一般的ですが、函館では通夜の翌日、葬儀の前に火葬がおこなわれるのが一般的です。

そのため顔を見て最後のお別れがしたいときには、通夜に行かなくてはいけません。

葬儀2

この風習についても諸説あるのですが、一番有力な説は2度あった函館大火の影響というもの。
風が強い函館の町ではたびたび大きな火災がありました。

その中でも1934年にあった大火では2000人を超す犠牲者が出たそうで、このときに葬儀を待たずに火葬をしたことから今の風習につながったといわれています。

おわりに

函館・道南特有の風習や文化についてご紹介しました。

これらの風習の中には七夕のように函館市内だけでなく近隣にも広がった風習もあれば、和洋折衷住宅のように少なくなっている文化もあります。

次に函館に訪れる際には、このような風習や文化にも思いをはせてみてくださいね。

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