ベストシーズン!北海道の夏の絶景&旬グルメ13選
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- 最終更新日:2025年6月11日
もくじ
夏の北海道―観光スポット―
紫に染まる丘、富良野ラベンダーの絶景
北海道の夏を象徴するラベンダーは、7月中旬から下旬にかけて見頃を迎えます。なかでも富良野の「ファーム富田」では、紫一色に染まる丘が広がり、風に乗ってふわりと届く香りが心地よさを添えてくれます。ちょうどこの時期に合わせて、観光列車「富良野・美瑛ノロッコ号」も運行。窓の外には、パッチワークのような畑や赤い屋根の家など、のどかな風景が次々と現れます。ゆっくりと走る列車だからこそ味わえる、穏やかな時間も魅力のひとつ。駅を降りて、花畑の中を歩くのも気持ちよく、のんびり過ごす夏の旅にぴったりのエリアです。
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絵画のような丘陵風景、美瑛パッチワークの路
初夏から夏にかけて、美瑛の丘陵地帯は小麦やじゃがいも、とうもろこしなどの農作物が彩る「パッチワークの路」として知られ、美しい農村風景が広がります。なだらかな丘に広がる色とりどりの畑が織りなす模様は、まるで絵画のよう。ケンとメリーの木やセブンスターの木、北西の丘展望公園など、フォトジェニックな名所も点在し、ドライブやサイクリングでのんびり巡るのがおすすめです。季節の野菜や麦の収穫体験や、畑 DE フットパス、星空観察体験といったアクティビティも豊富で、五感で自然とふれあう時間を過ごせます。
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島を彩る花とグルメ。利尻・礼文の魅力を満喫
利尻島・礼文島が最も賑わう6〜7月。礼文島ではレブンアツモリソウをはじめとする高山植物が咲き誇り、島全体が花に包まれます。「花の浮島」と呼ばれる所以を実感できる風景が広がり、整備されたトレッキングコースでは、誰でも気軽に花々との出会いを楽しめます。一方、利尻島では、山頂からの絶景が待つ利尻山(利尻富士)の登山が人気。時間があればサイクリングや海岸沿いの散策も心地よく、自然のスケールを感じられるひとときに。名物のウニを使った丼など、地元グルメも旅の楽しみの一つです。花と山、海と食、島の魅力をまるごと味わえる初夏の旅先としておすすめです。
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自然の静寂に浸る。世界遺産・知床五湖のひととき
世界自然遺産・知床のなかでも象徴的な景勝地が「知床五湖」です。原生林に囲まれた五つの湖が点在し、静寂に包まれた神秘的な風景が広がります。夏は高山植物が彩りを添え、知床の母なる山々が水面に映り込みます。野生動物の保護のため、整備された「高架木道」と、ガイド同伴で自然をより深く感じられる「地上遊歩道」の2ルートが用意されており、エゾシカやモモンガなど野生動物に出会える可能性も。滅多に出会いませんが、ヒグマの生息地であり、知床らしい原生の自然と、静けさに浸る特別な時間を味わえます。
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積丹半島で出会う、透明な海と極上のウニ
北海道唯一の海中国定公園・積丹半島は、透明度抜群の海と断崖絶壁が織りなす雄大な自然美が魅力。中でも「神威岬」は、岬の遊歩道を進んだ先に広がる”積丹ブルー”の海が圧巻で、海底の石が見えるほどの透き通った青に思わず息をのむほど。岬の両側を波が削る断崖地形や、足元を彩る高山植物の風景も見応えがあります。夏はウニ漁の最盛期。地元の食堂ではとれたてのウニ丼が味わえ、グルメも旅の大きな魅力に。潮風を感じながらの散策も楽しめる、自然と食の贅沢な体験ができるエリアです。
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夏空とひまわりの共演。北竜町で体感する圧巻の景色
北海道の夏を象徴する風景のひとつが「北竜町のひまわり畑」。7月下旬から8月中旬にかけて、約200万本ものひまわりが一斉に咲き誇り、見渡す限りの黄色い花畑が広がります。敷地内には展望台や、文字が毎年変わる巨大なひまわり迷路が設けられ、家族連れや写真愛好家に人気。期間中は地元グルメや特産品を楽しめる屋台も登場し、まるで夏祭りのように賑わいます。広大な空と花の景色が織りなす、北海道らしいスケール感を体感できるスポットです。
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朝だけの奇跡。トマム・雲海テラスで味わう非日常
北海道トマムにある「雲海テラス」は、標高1,088mの山頂から雲海を見下ろせる絶景スポット。6〜9月の早朝、ゴンドラで登った先に広がるのは、まるで空に浮かんでいるような幻想的な雲の海。気象条件が合えば「太平洋産雲海」や「滝雲」など、さまざまなタイプの雲海が現れ、一期一会の光景が楽しめます。山頂にはカフェも併設されており、温かい飲み物を片手に、静かで特別な朝のひとときを過ごせるのも魅力。また麓には星野リゾートのホテルが位置しており、ここでしか体験できないアクティビティも充実しています。
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避暑と感動の夕日旅。釧路の夏を味わう
釧路は北海道の中でも特に夏の冷涼さが際立つエリアで、7〜8月でも最高気温は20℃前後、朝晩は15℃を下回ることもあるほど涼しく、本州の蒸し暑さから逃れたい人にとって理想的な避暑地です。緑繁るこの時期は霧がかかる日も多く、霧を讃えた釧路湿原など幻想的な風景に出会えることも魅力のひとつ。そして、釧路を訪れたらぜひ見てほしいのが「世界三大夕日」のひとつと称される夕景。市内を流れる釧路川の河口にかかる幣舞橋(ぬさまいばし)から眺める夕日は、空と海が赤やオレンジに染まり、ゆっくりと沈んでいく光景が旅人の心を静かに打ちます。湿原の静けさと相まって、釧路の夕日は北海道の夏にしか出会えない美しさを放っています。
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夏の北海道―旬グルメ―
ウニの季節到来!とろける味覚に感動
北海道の夏の味覚として外せないのが「ウニ」。特に積丹や利尻・礼文で水揚げされるムラサキウニやバフンウニは、透き通るような甘みと濃厚な旨味が特徴です。ミョウバンを使わない“無添加ウニ”は、鮮度と品質の高さの証。夏は漁の最盛期を迎え、とれたてを味わえる絶好のシーズン。地元のお食事処や宿では、口の中でとろけるような極上のウニが振る舞われ、毎年多くの観光客がこの味を求めて訪れます。
夏だけのご褒美!メロンの芳醇な甘さ
北海道の夏を彩るフルーツといえば、芳醇な香りととろける甘さが魅力のメロン。中でも「夕張メロン」や「富良野メロン」は全国的にも名高く、果肉のジューシーさと糖度の高さで高い人気を誇ります。収穫期を迎える6〜8月は、直売所や産地直送で新鮮なメロンが手に入るチャンス。冷やしてそのまま食べるのはもちろん、スイーツやジュースとしても絶品。贈答用としても重宝される、北海道の夏を代表する高級果実です。
かぶりつきたい!夏の主役・北海道のとうもろこし
夏の北海道を代表する野菜、とうもろこし。昼夜の寒暖差が大きい気候で育つため、粒はふっくら甘く、まるでフルーツのような味わいが楽しめます。特に「ゴールドラッシュ」や「ピュアホワイト」などの品種は、糖度が高く生でも食べられるほど。収穫直後のものを焼きとうもろこしにして食べるのが定番で、道内の観光地には香ばしい香りが漂う路面店が現れ、夏の風物詩として親しまれています。
噛むほど広がる海の旨味。旬のスルメイカを堪能
夏の夜、函館や道南の海に浮かぶ漁火がスルメイカ漁の始まりを告げます。獲れたてのスルメイカは身が透き通り、プリプリとした食感と、かみしめるたびに広がる旨味が格別。刺身はもちろん、焼きイカや沖漬け、塩辛など、さまざまな食べ方で楽しめるのも魅力です。旬を迎える夏には、朝獲れの新鮮なイカを求めて市場や食堂もにぎわい、北海道の海の幸の代表格として愛されています。
鮮烈な赤に魅せられて。花咲ガニの濃厚なひと口
道東・根室の夏の味覚として知られる「花咲ガニ」は、力強い旨味と濃厚な味わいが魅力の希少なカニ。その名の通り、鮮やかな赤色の甲羅が花が咲いたように見えることから名付けられました。旬は7〜9月頃で、地元では鉄砲汁(カニ汁)やボイルで豪快に味わうのが定番。ズワイガニや毛ガニとはひと味違う濃厚な風味が楽しめ、北海道でしか味わえない夏限定の贅沢な一杯です。
夏の北海道―気候・服装について―
北海道の夏は、全国的に見ても特に快適な気候が魅力です。例えば7・8月の札幌の平均気温は22℃程度、日陰で風が吹けば心地よくすら感じられます。ただここ数年は7月中旬~8月のお盆の間は最高気温が30℃を超える日も少なくありません。
旅行中の服装は基本夏仕様で問題ありませんが、朝晩は冷え込む時もあるので、薄手のカーディガンやウインドブレーカーなど、脱ぎ着しやすい羽織ものがあると安心。また日差しが意外と強くいので、帽子やサングラス、日焼け止めなども持参しましょう。
また、地域性も考慮しておきたいポイント。北海道のなかでも、旭川、富良野、美瑛、帯広、北見など内陸部で猛暑日を記録する事もあります。一方、道東(釧路、根室)・道北(稚内)や山間部では天気が悪いと気温が10〜15℃近くまで下がる事があり、夏でも家庭ではストーブを使う日もあります。旅行出発前に天気予報を確認し、持ち物・着替えをしっかり準備しましょう。快適な服装で、北海道の短い夏を存分に楽しんでください。

日本深掘りサイクリスト・フォトグラファー 土庄雄平
1993年生まれ、愛知県豊田市出身。同志社大学文学部文化史学科・英文学科卒。サラリーマンの傍、自転車旅&登山スタイルで、日本各地を駆け巡るトラベルライター。 四季折々の日本を五感で捉え、発信しています。
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